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株式会社 DMM.com 「モノづくりプラットフォーム」を目指すDMM 3Dプリントの取り組みについて

“DMM 3Dプリントの内容とねらい”について

DMMは、今年で創業15周年を迎えるECサイトを運営する会社です。その私たちが、新規事業として2013年7月に「DMM 3Dプリント」を開始しました。
自分で考えたデザインを3DデータにしてDMMに送ると、3Dプリンタで出力してお届け。素材は石膏、ナイロン、チタン、アクリル樹脂、シルバーなどから目的に合わせて自由に選ぶことができ、フルカラーにも対応、期間は1週間程度、送料無料などを銘打ってスタートしました。おかげさまで右肩上がりに推移しており、2014年1月の実績で、アップロード数4,000、出力数1,500を数えます。造形物で人気が高いのは順に、①機械部品・パーツ、②フィギュア・ミニチュア、③インテリア・雑貨、です。
そもそも私たちがなぜ、このサービスをスタートさせたのか。私たちの業界では、“品揃えが豊富で安くて早い”ことを特長とする大手のサイトが優位を誇っています。その中で勝負して勝ち残っていくために“面白いものが売っている”“他では売っていないものがある”サイトにしようという結論に達し、「DMM 3Dプリント」をスタートさせました。“面白いものが売っているのはDMM”“オリジナル商品を売っているのはDMM”という地位を確立することで、他社との差別化を図り、ECサイトの雄でありたいと思っています。

DMM 3Dプリントの流れ

“生産手段の向上”を軸とした施策について

3Dデータは、初心者が簡単に作成できるわけはありません。そこで、初心者でもフリーソフトを使うことで簡単に3Dデータが作成できるようになるコンテンツを立ち上げました。設計してつくるCADタイプと、伸ばしてへこませてつくる粘土タイプの2種類。手順通りに進めると、3Dデータができるようになっています。
皆さんに馴染みがあるところでは、オリジナルスマートフォンケースの作成がわかりやすいと思います。自分の機種を選んで、好きなイラストをレイアウトにして、DMMにデータを送るとオリジナルスマートフォンケースができ上がるしくみになっています。
また、「123D Catch」というアプリを使うと、自動的に3Dデータを作成することができ、自分自身のフィギュアをつくることも可能となります。自宅の間取りから住宅模型ができ上がる「3Dマイホームデザイナー」も人気があります。そのほかにも、「フルカラープリントサービス」「レーザー刻印サービス」など、より高度に、そしてより便利になるように、生産手段の向上に努めています。

オリジナルスマートフォンケース作成の流れ

“販売手段の向上”を軸とした施策について

販売は個人利用から始まり、その後、法人、クリエイター、外部連携へと販路を広げていきました。
ここでは、クリエイターズマーケットについて紹介します。クリエイターズマーケットはクリエイターが自分のデザイン、造形物を売る場所。クリエイターは出品者登録、出品商品登録することで、作品を自由に販売することができるようになります。ただし、著作権に違反するものについては、即時に販売を停止します。販売価格については、造形代金に自身で自由に設定するクリエイター費を足したもので、ユーザーからは販売価格しか見えないしくみになっています。また、自身でショップを持ちたいということになったら、ショップ登録することでショップを持つことができるようになります。

『“ものづくり”プラットフォーム』を目指して

外部連携としては「TECSHAR(テックシェア)」があります。「TECSHAR」で造形物を販売するのですが、DMMは表に出ていませんので、ユーザーからはDMMが見えません。こうした連携・アライアンスも貴重な販路です。
また、今後のさらなる展開を図るにあたって、クリエイターは必要不可欠な存在であり、その充実を目的として、クリエイター向けモノづくりサイト「DMM.make」を立ち上げることにしました。このサイトは3Dプリンタに限らず、モノづくり全体を支援するサイトです。クリエイターを呼び込むための施策として「モノづくりニュース配信」や、「アイディア・レシピが集まる投稿サイト」を用意したり、「誰でも簡単加工アプリ」でブラウザ上でプリクラ感覚でデータ作成ができたりするなどの取り組みを実施しています。
DMMは自社だけでやれることは限られていることを理解しています。他社、他業種とも連携を深めて、“ものづくり”プラットフォームの構築を推し進めていきたいと考えています。

DMM.make 『クリエイター向けモノづくりメディアサイト』を解説

サービス名を【3Dプリント】⇒【make 3Dプリント】へ変更 DMM.com

白井 秀範(しらいひでのり)
株式会社 DMM.com 3Dプリント事業部 事業部長 白井 秀範(しらいひでのり)氏
コンサルティング会社、株式会社ライブドアを経て、株式会社電通レイザーフィッシュへ入社し、アナリストとして、マーケティングリサーチやサイト分析などに従事する。株式会社天問堂で、リコメンドエンジンの特許取得、スマホアプリ企画などを行った後、2011年7月、株式会社DMM.comに新規事業開発プロデューサーとして入社。さまざまなサービスの立ち上げを行い、2013年7月より、3Dプリント事業部の事業部長に就任。

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