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WEBマガジン グーテンベルクの遺伝子

vol.2 「電子書籍の今」 後編

今までなかった!? 電子書籍ならではの読書スタイル ソーシャルリーディング

インターネットを通じた「読書体験の共有」

インターネットを通じた「読書体験の共有」

私たちは長く紙の本を手にしてきて、紙の本の楽しみ方を知っています。では、電子書籍の場合はどうでしょう。もちろん、電子書籍には電子書籍だからこそできる楽しみ方、新しい読書のあり方、またSNSなどを通した新体験があります。それが「ソーシャルリーディング」です。
ソーシャルリーディングとは、ひと言でいうと「読書体験の共有」。私たちは本を読んだら、「面白かった」「あの台詞に感銘を受けた」「最後は涙が止まらなかった」などなど、人それぞれに感想を持つものです。今までなら、友人や家族と語り合うことや(時には一方的に)、読書会という場で感想を共有することはできました。しかし、それらは限られたものでしかなかったように思います。それが、SNSなどを通して不特定多数の人たちと、本の感想や気になった部分への意見交換を通じて、感動の共感や新たな発見ができるようになったのです。

読書の楽しみが増える各種のサービス

各社は、ソーシャルリーディングのさまざまなサービスを提供しています。例えば、キンドルにはポピュラーハイライトという機能があります。これは、本の気になった部分にハイライト、つまり蛍光ペンを引くような行為をします。それを同じ本を読んでいる他のユーザーはどの部分をハイライトしたのか、同じ部分に何人のユーザーがハイライトしたのか、もっとも多くのユーザーがハイライトした部分はどこか、などの情報を共有することができます。気に入った部分について、ツイッター上でつぶやくことも可能です。
読書メーターは、自分の読んだ本を登録することで今までに読んだ本の冊数、ページ数などをグラフ化し、公開することができます。他のユーザーの感想を知ることもできますし、同じような読書傾向を持つユーザーを見つけることだって可能です。
また、booklook(ブックルック)は、フェイスブックをプラットフォームとするサービスです。本を読んでいて「ここが大事」と思った個所に付箋を貼ったものを公開し、それらを他のユーザーと情報を共有、「本を通じてつながる」ことができるようになったものです。

これからの可能性を秘めたソーシャルリーディング

以上は一例に過ぎず、他にもサービスの種類、ソーシャルリーディングを展開する会社はまだまだあり、またこれから新たに参入しようとする動きも見られ、ソーシャルリーディングは電子書籍の普及に大きな役割を果たしていくことでしょう。ビジネスという視点からでは、同じようなジャンルに興味を示すユーザーが集う、同じ趣味嗜好のユーザーが読書によってつながった空間が存在するようになることから、新たな広告展開も生まれる可能性も考えられます。
ソーシャルリーディングは、読書体験を豊かにするだけでなく、新たなビジネスモデルの展開にも実力を発揮していくことが期待される新しいスタイルなのです。

これからの可能性を秘めたソーシャルリーディング

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