働きがいやパフォーマンスは、職場の人間関係の影響を大きく受けるもの。あるチームの座談会を通して見る、
トッパンの社内コミュニケーション。
情報コミュニケーション事業本部
第4営業本部
岸野竜太
2001年入社 / 文系
情報コミュニケーション事業本部
第4営業本部
吉田太平
2008年入社 / 理系(バイオ・環境)
情報コミュニケーション事業本部
第4営業本部
田中靖雄
2008年入社 / 文系
情報コミュニケーション事業本部
第4営業本部
猪狩由麻
2016年入社 / 文系
岸野
全員、第4営業本部1部1課という課の所属で、僕が課長です。課内に2つのグループがあって、吉田と猪狩が同じグループで、田中は別のグループです。
田中
だから、僕は2人とプロジェクトを一緒に進めることはほぼないですね。ただ、グループが違ってもコミュニケーションは普通にあります。仕事の情報交換をしたり、飲みに行ってプライベートな会話をしたり、課としての連帯感みたいなものは強いんじゃないですかね。
吉田
僕は猪狩とは同じグループだし、昨年1年間はブラザー(教育担当)だったこともあって、今でも一緒に仕事することも多いですね。案件に関する細かい指導だったり、社会人としてのマナーだったりを教える機会も多いです。
岸野
マナーに関しては課員全員から指摘されてるけどね、言葉遣いとか服装とか(笑)。
田中
たまに衝撃的な服着てくるときあるもんね(笑)。
猪狩
う、言い返せない……。学生時代から、私服がラフなこともあって社会人がオンタイムにどういう服を着るのかよく分からないんですよね。みんなに注意されますけど、靖雄さん(田中の課内での呼び名)に言われるのが一番グサッと来ます。
吉田
僕や岸野さんは割と細かく指摘する方だけど、靖雄さんが言うときはよっぽどですもんね(笑)。
田中
席もちょっと離れてるしね。わざわざ立って言いに行くってことだから。
猪狩
課内で一番の若手なので、全員から指導されるんです。みんな、新人だからとか、女子だからっていう遠慮が全くなくて、本気で叱られてますね。
吉田
女性だからっていうのはできるだけ考えないようにしています。ただ叱るにしても、明るくて物怖じしないのが彼女のいいところなので、そこは抑えつけたくはないんです。“営業はこうあるべき”みたいなことは言わないようにしています。
岸野
猪狩のポジティブさはチームにもいい影響与えてるよね。トラブルがあっても、猪狩と話してると、なんとかなるかなって思えてくるから。
猪狩
ホントですか? うれしいですね。私は私で、岸野さんのことを頼りにしてます。親戚のおじさん的な存在。
岸野
え、親戚ってちょっと関係性薄くない?
一同
(笑)
猪狩
傍にべったりなわけじゃなく、適度な距離にいて、困ったときには親身に相談に乗ってくれる感じを表現したくて……。太平さん(吉田の課内の呼び名)が兄貴って感じで身近な位置にいてくれるので。
田中
それで思い出したんだけど、オレのことは姑だって言ってたよね。あれ、地味に落ち込んだんだよね……
一同
(笑)
猪狩
指摘が怖いんですよ。その服はダメ、じゃなくて、「素材どうなってんの?」って遠回しに言う感じが……。あと、家族に喩えたかったんです!
吉田
それぞれの役割はともかく、家族っていう喩えはしっくりくるね。
田中
呼ばれはじめた理由がちゃんとあって。僕も吉田くんも、部内に名字が被る人がいたんです。
岸野
2人はそうだよね。でもオレのことも竜さんって名前で呼ぶじゃん。都合の悪いときだけ名字にさん付けになるけど(笑)。だから名字で呼ばれると構えちゃうもん(笑)。
吉田
図星ですね(笑)。さすがに芳しくない報告をしなきゃいけないときはかしこまっちゃいます。
猪狩
社会人ってこんなだろうって想像してたより、ずっとフランクでびっくりしました。入社前は、上司や先輩を下の名前で呼ぶなんて思ってなかったですし。
岸野
この課が特にフランクっていうのはあるけどね。他の課の人から「仲いいねえ」ってよく言われるし。
岸野
そんなにないんですが、お昼は基本的に一緒に行くことにしています。グループが分かれてるので、意識的にコミュニケーションの場をつくろうってことでやっています。あとは各グループ内でのイベントですね。例えば、吉田・猪狩のグループでは、月1回、幹事を決めて、行ってみたい場所やお店をプレゼンしてウケを競い合うんです。
吉田
ランチはここ3~4年くらい続けてますっけ?
田中
お客さんと会う予定でもないかぎり、だいたいみんな参加してますよね。
岸野
小石川テラス※1ができてからは特に頻度が上がったよね。ビル内だし、ゆっくりできるからコミュニケーションが取りやすいし※1小石川オフィスビル内にあるレストラン。社員以外の一般客も利用もできる。
吉田
オンタイムじゃないですが、一緒に飲みに行くことも多いですよね。何かと理由つくって、月1くらいで決起会を企画してますし、事前に予定決めてなくても残ってるメンバーが誘い合ってフラッといくことも多いし。
田中
気付いたら2日連続で行ってたとかあるよね(笑)。
岸野
一緒に仕事して、昼も夜も一緒にご飯食べてって、我ながら仲良すぎるだろって思うよね(笑)。
猪狩
ランチでも飲みでも、仕事の話はほとんどしてない気がします(笑)。
吉田
してるよ、1割位は(笑)。
岸野
仕事の話はオンタイムにすればいいからね。
岸野
実利でいうと情報交換がしやすいっていう程度かもしれませんが、意識の面でそれぞれの個性を認められるってことが実は大きいのかもしれません。課のマネジメントも、数字の目標と方向性は共有しますが、それをどう達成していくかは縛りすぎないようにしています。けっこうみんな、自分の個性をうまく活かしたスタイルで仕事してるので。
吉田
僕と靖雄さんだと、全然スタイル違いますもんね。
田中
吉田くんは、営業らしいというか、関係値のないお客さん相手でもグイグイ懐に入っていくよね。あとは、興味の幅が広くて、関心を持ったあとのフットワークも軽い。街中で気になったものを買ってきたり、気になるお店見つけたらその週末に行っちゃったり。
吉田
靖雄さんは策士タイプですよね。
岸野
オレも腹黒って言おうと思った。
猪狩
姑とだいたい同じじゃないですか。
田中
みんなひどいですね(苦笑)
吉田
でも、冗談じゃなくて、人を動かすのがうまいですよね。直球でお願いしたり支持してるわけじゃないのに、お客さんも僕ら同僚も何故か靖雄さんの意図通りに動いちゃうみたいな。戦略家って言ったほうが良かったですかね(笑)。
田中
自分でひとりできることには限界があると思ってるから、人に助けてもらえるように工夫してるんです。
岸野
やっぱり腹黒だよね(笑)。
一同
(笑)
岸野
そして猪狩は、爆弾娘。
猪狩
ひどい(笑)。
田中
服装にしろ、言動にしろ、予想外のことしますからね(笑)。でも、真似できないような明るさがある。
吉田
猪狩の楽観はホント才能だと思います。また一緒に仕事したいなって思わせるものがあるんですよね。案件でトラブっても、ご迷惑をかけてしまったクライアントから、また猪狩と仕事したいって新しい仕事をいただいたこともあるくらい。
岸野
だからこそ、余計なことで減点されないように、小言が多くなっちゃうんだよね。
猪狩
よろしくお願いします(笑)。
吉田
そして竜さんは、ものすごく几帳面。管理職だから書類の量も僕らなんかより圧倒的に多いはずなのに、机がものすごくキレイだし。
田中
家のリモコン置く位置も決まってそうだよね。
岸野
ええ、決まってます。
田中
細かな事務処理を抜け漏れなくキッチリこなしてて、本当にすごいなと思っています。自分には絶対ムリだなって。
岸野
みんなそれぞれ、得意なことが違ってて、それを認め合って持ち寄ることでうまく回っている部分は大きいよね。これから入社してくる人の個性は大事にしたいし、その人自身も自分の個性や考えをしっかり持って、曲げずに発信していって欲しいなと思います。