ニュースリリース

2009年09月28日

来場者にあわせた様々な内容で上演、VR作品「国宝 聖徳太子絵伝」 10月2日より「TNM&TOPPANミュージアムシアター」にて公開 〜映画とは異なる、VRならではのマルチシナリオ性を本格的に取り入れる〜

 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館(所在地:東京都台東区、館長:銭谷真美、以下 東京国立博物館)と凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下 凸版印刷)は、共同で東京国立博物館資料館に開設した「TNM&TOPPANミュージアムシアター」において、10月2日(金)から11月1日(日)まで、バーチャルリアリティ(以下VR、※1)作品「国宝 聖徳太子絵伝」を上演します。同シアターは通常の映画などとは異なり、ナビゲータ(案内係)が分かりやすく解説する点が特長です。今回は各ナビゲータが来場者層にあわせて異なったエピソードを紹介するなど、多様な上演が可能なVRのマルチシナリオ性を活用した上演を行います。

 本作品では絵伝が元来納められていた法隆寺東院伽藍の空間を、VR技術を用いて再現し、映像化しています。4K(※2)プロジェクターに映し出される超高精細な映像空間では、あたかも実際に法隆寺東院伽藍を訪れ、すみずみまで鑑賞しているかのような体験を楽しむことが出来ます。また、実物の国宝「聖徳太子絵伝」の公開(10月6日(火)〜11月1日(日))に合わせて上演されます。国宝の実物と比較しながら詳細に鑑賞できる貴重な機会となっており、新しい文化財の公開モデルとして多方面から注目を集めています。

2009年度「国宝 聖徳太子絵伝」上演のポイント:
●各ナビゲータ(案内係)による個性あふれる解説
・来場者層にあわせ、各ナビゲータが聖徳太子のエピソードを様々な切り口で紹介していきます。
・多様な上演が可能なVRならではの特長を活かし、来場者にあわせた分かりやすい解説を行います。

●1年に約1ヶ月のみ公開される実物の国宝「聖徳太子絵伝」と見比べての鑑賞が可能

【国宝 「聖徳太子絵伝」について】
 「聖徳太子絵伝」は太子の偉業や伝説を人々に伝えるためその伝記を絵画化したものです。壁画や絵巻など様々な形式で数多くの作品が作られました。東京国立博物館所蔵の国宝「聖徳太子絵伝」は現存する聖徳太子絵伝のうち最古・最大の作品で、延久元年(1069)、秦致貞(はたのちてい)によって描かれました。幅14m、高さ2mの大画面に太子の60近い事跡がちりばめられています。元来は法隆寺東院伽藍の絵殿にありましたが、現在は東京国立博物館内の法隆寺宝物館に収蔵、年に1度、約1ヶ月間のみ展示されています。そこには、信仰と政務に人生を捧げた太子の姿のみならず、勇ましく馬で駆け、蓮華の花びらを降らせる太子などの幻想的な場面も描かれており、伝説化された太子の物語を目にすることができます。2009年は10月6日(火)〜11月1日(日)までの公開となります。

【「TNM&TOPPANミュージアムシアター」について】
 「TNM&TOPPANミュージアムシアター」は、2007年11月2日、東京国立博物館と凸版印刷が共同で東京国立博物館資料館内に開設しました。通常では容易に鑑賞できない文化財や文化遺産を、VR技術を活用してナビゲータが案内するシアターです。240インチの大画面スクリーン上で、フルハイビジョンの約4倍という超高精細の映像を投影します。
 開設以来、金・土・日・祝日を中心に一般向け公開を行っており、現在までに4万人以上の入場者にお楽しみいただきました。90%を超えるお客様満足度を記録し、作品をご覧になったお客様からは、「文化財を大きく拡大して見られるのが良い」「生で解説してもらえるので分かりやすい」「普段見られない作品を見られる良い機会」等の感想をいただいています。

●ミュージアムシアター・ウェブサイトでも上演作品の情報を提供しています。
http://www.toppan-vr.jp/mt/

【シアター仕様】
・4K※2 対応プロジェクタによるVR映像投影
・スクリーンサイズ 240インチ(幅約5m、高さ約3m)
・席数 30席

【ご利用案内】
・上演日:金・土・日曜日、祝日
・上演期間:2009年10月2日(金)〜11月1日(日)
・受付締切:9:50/10:50/11:50/13:50/14:50/15:50
※当日予約制です。上記時間までに以下の受付でご予約下さい。
・上演開始:10:00/11:00/12:00/14:00/15:00/16:00
※上演時間は約20分です。
・シアター受付:本館1Fエントランス
・観覧料:無料(当日の東京国立博物館入館料が必要です)
※アンケートにご協力ください。
・ウェブサイト: http://www.toppan-vr.jp/mt/

※1 VR(バーチャルリアリティ)とは
 バーチャルリアリティでは、コンピュータで生成された3次元コンピュータ・グラフィックスの映像の中を自由に移動しながら、その3次元空間に居るかのような感覚を体験することができます。要素となるのは、空間を構成する高精細3次元データ(形状、質感、光など)と、そのデータを操作に応じてリアルタイムに描画生成する技術です。生成された高精細映像を展示するのに大型スクリーンを用いると、鑑賞者はまるでその空間にいるかのような没入感を一層深く体験することができます。

※2 4Kとは
 米大手映画会社7社を中心とするデジタルシネマ標準化団体「DCI」(Digital Cinema Initiatives, LLC)が提唱するフォーマットで、フルハイビジョンの4倍以上の885万画素(4096×2160ピクセル、4K×2K)の解像度のことです。

以上