2009年03月27日
凸版印刷と朝日新聞社の共同制作による
VR作品「よみがえる興福寺中金堂」、「阿修羅像」が完成
〜「興福寺創建1300年記念 国宝 阿修羅展」にて公開〜
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下凸版印刷)と朝日新聞社(東京都中央区、代表取締役社長:秋山耿太郎)は、2008年よりバーチャルリアリティ(以下、VR※1)作品「よみがえる興福寺中金堂(こうふくじちゅうこんどう)」「阿修羅像」を共同制作しており、このたび両作品が完成しました。
両VR作品は、「興福寺創建1300年記念 国宝 阿修羅展」(主催:東京国立博物館、法相宗大本山興福寺、朝日新聞社、テレビ朝日 会場:東京国立博物館・平成館(上野公園))において、2009年3月31日(火)から6月7日(日)まで公開されます。
約1300年の歴史を持つ興福寺には、かつて多くの堂塔が建ち並んでいましたが、それらの多くは現存していません。VR作品「よみがえる興福寺中金堂」では、現在再建事業が進められている中金堂を、実際の再建に先駆けてVR映像で再現しています。加えて、今回の事業では再建されない創建当時の回廊・中門も再現しています。現存しないものを再現し、可視化することが出来るVRの特長を活かして、天平の文化空間をよみがえらせた興福寺伽藍の様子を鑑賞できます。
VR作品「阿修羅像」では、天平彫刻の代表作であり、その憂いを秘めた表情から、幅広い層に人気の高い国宝 阿修羅像を世界で初めてVR化しました。凸版印刷がこれまで培ってきた三次元計測・色彩計測技術によって取得したデジタルアーカイブ情報と、超高精細な撮影により、その姿を余すところなく再現しています。これにより実物展示ではかなわない、あらゆる方向から、至近距離で阿修羅像を鑑賞することが可能です。また、阿修羅像の造詣を詳細に鑑賞するために、すべての彩色を取り去るというVRならではの試みを加え、阿修羅像をより多面的に鑑賞することができます。
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両作品は東京国立博物館の平成館において、300インチの大型スクリーンと、超高精細4K(※2)プロジェクタを用いて公開されます。大画面に映し出される超高精細な映像により、高い臨場感の中で鑑賞することができます。
また、展覧会場では、本作品を収録した阿修羅展オフィシャルDVD「よみがえる興福寺中金堂/阿修羅像」を1,980円(税込)にて販売します。本DVDには展覧会場では見られないシーンも加え、より興福寺と阿修羅像の魅力に迫っています。
なお、このVR作品およびDVDのテーマ音楽をユネスコ平和芸術家である城之内ミサ氏が書き下ろしています。
【興福寺創建1300年記念 国宝 阿修羅展について】
奈良を代表する大寺の一つである興福寺の創建1300年を記念し、国宝の阿修羅像をはじめとする寺宝の数々を公開します。興福寺では、創建当時の天平様式に基づいた中金堂の再建事業が進められており、完成後の中金堂に安置される仏像群も紹介します。
主催:東京国立博物館、法相宗大本山興福寺、朝日新聞社、テレビ朝日
会場:東京国立博物館・平成館(上野公園)
開催期間:2009年3月31日(火)〜6月7日(日)
※7月14日(火)〜9月27日(日)、九州国立博物館(福岡県太宰府市)に巡回します。
【凸版印刷のVR作品への取り組み】
凸版印刷では、1997年から文化財の展示映像手法としてVR技術の開発に取り組んでおり、「ナスカ」や「国宝 聖徳太子絵伝」をはじめ、国内外の貴重な文化財をテーマとしたVR作品を積極的に制作しています。大型スクリーンを用いたVRシアターの展開も進めており、海外では中国の故宮博物院やホンジュラス共和国博物館にシアターを納入しています。国内では2007年に、東京国立博物館と共同で、東京国立博物館資料館内に「TNM&TOPPANミュージアムシアター」を開設しました。
※1 VR(バーチャルリアリティ)とは
バーチャルリアリティでは、コンピュータで生成された3次元コンピュータ・グラフィックスの映像の中を自由に移動しながら、その3次元空間に居るかのような感覚を体験することができます。要素となるのは、空間を構成する高精細3次元データ(形状、質感、光など)と、そのデータを操作に応じてリアルタイムに描画生成する技術です。生成された高精細映像を展示するのに大型スクリーンを用いると、鑑賞者はまるでその空間にいるかのような没入感を一層深く体験することができます。
※2 4Kとは
米大手映画会社7社を中心とするデジタルシネマ標準化団体「DCI」(Digital Cinema Initiatives, LLC)が提唱するフォーマットで、フルハイビジョンの4倍以上の885万画素(4096×2160ピクセル、4K×2K)の解像度のことです。
以上

