ニュースリリース

2009年03月25日

「TNM&TOPPANミュージアムシアター」 上演プログラム 「世界遺産クレムリン ロシア皇帝の祈りの空間」 〜荘厳なる宗教美術に囲まれた空間・ウスペンスキー大聖堂にバーチャル・トリップ〜 4月3日(金)から一般公開開始

 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館(所在地:東京都台東区、館長:佐藤禎一、以下東京国立博物館)と凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下 凸版印刷)が共同プロジェクトの一環として開設した「TNM&TOPPANミュージアムシアター」は、2009年4月3日より、シアター上演プログラム「世界遺産クレムリン ロシア皇帝の祈りの空間」の一般公開を開始します。

 2007年11月の開設以来、本シアターでは様々なバーチャルリアリティ(※1 以下、VR)作品の公開を通じて、文化遺産の新しい鑑賞方法を開発しています。本プログラムでは、遠く離れたロシア・クレムリンの中心に位置する聖堂、「ウスペンスキー大聖堂」を題材にしたVR作品を上演します。映像の中を自由自在に操作出来るVRの特長を活かし、シアターに居ながらにして、かつてロシア皇帝たちが戴冠式を行った荘厳な祈りの空間を仮想体験できます。また今上演では、ナビゲータによる解説のみならず、来場者による操作体験も新しくプログラムに取り入れました(※2)。デジタル化技術を活用した文化遺産の新しい体験方法を提示しています。

【ウスペンスキー大聖堂について】
 ウスペンスキー大聖堂は、ロシアの首都モスクワの世界遺産”クレムリン”の中央に位置する、ロシアにおいてもっとも由緒ある聖堂の一つです。15世紀に現在の形に改築されて以降、歴代のロシア皇帝の戴冠式が行われていた場所でした。ウスペンスキー大聖堂には、中世ロシアの厚い信仰心が生んだ、ロシア正教における宗教美術の至宝があります。聖堂の内部は、壁や柱に施されたフレスコ画や、多数のイコンで埋め尽くされています。豪華なシャンデリアで照らされた、荘厳な空間です。

【シアター上演プログラム「世界遺産クレムリン ロシア皇帝の祈りの空間」について】
 本プログラムでは、2007年に開催された「ロシア皇帝の至宝展 〜世界遺産クレムリンの奇跡」(主催:東京都江戸東京博物館、TBS、モスクワ・クレムリン博物館他)で公開されたVR作品「ウスペンスキー大聖堂」に、TNM&TOPPANミュージアムシアターならではの演出を加えています。同シアターでは、通常ナビゲータによるVR映像の操作と解説を行いますが、今回はそれに加えて来場者による操作の体験も提供します。映像の中を自由自在に操作が出来るVRの技術を活かし、壁画と装飾に囲まれた空間の中を巡ることが出来ます。4K(※3)の高解像度を活かした本物と見紛うばかりのリアルな映像や、ウスペンスキー大聖堂の歴史、聖堂内に所蔵される貴重なイコンの説明など、あたかも現地のツアーに参加したかのような体験が出来ます。

※1 VR(バーチャルリアリティ)とは
 バーチャルリアリティでは、コンピュータで生成された3次元コンピュータ・グラッフィクスの映像の中を自由に移動しながら、あたかもその3次元空間にいるかのような感覚を体験することができます。要素となるのは、空間を構成する高精細3次元データ(形状、質感、光など)と、そのデータを操作に応じてリアルタイムに描画生成する技術です。高精細映像を大型スクリーンに生成し、鑑賞者は仮想空間の中で没入感と臨場感を体感することができます。

※2 来場者向けの操作体験は、一部の方のみが対象となります。また、その他の事由により体験が出来ない場合があります。

※3 4Kとは
 米大手映画会社7社を中心とするデジタルシネマ標準化団体「DCI」(Digital Cinema Initiatives, LLC)が提唱するフォーマットで、フルハイビジョンの4倍以上の885万画素(4096×2160ピクセル、4K×2K)の解像度のことです。 【TNM&TOPPANミュージアムシアターについて】  東京国立博物館と凸版印刷は、2007年3月より、デジタル技術を活用した文化財の新しい公開手法を開発する共同プロジェクトを進めています。その活動の一環として2007年11月に開設されたTNM&TOPPANミュージアムシアターは、最先端のデジタル技術を駆使した映像と、ナビゲータによる解説で文化財の世界を分かりやすく紹介する施設です。これまで、共同制作VR作品として制作した「国宝 聖徳太子絵伝」「法隆寺献納宝物 国宝 金銅灌頂幡」の他に、「マヤ文明 コパン遺跡」「東大寺法華堂 国宝不空羂索観音立像 宝冠」「江戸城」のVR作品を公開しています。

以上