2008年11月04日
「TNM&TOPPANミュージアムシアター」開設1周年記念
VR作品「法隆寺献納宝物 国宝 金銅灌頂幡 飛鳥の天人」
〜飛鳥時代の金工史上最高傑作が1300年の時を超えて法隆寺に蘇る〜
11月28日(金)から一般公開開始
独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館(所在地:東京都台東区、館長:佐藤禎一、以下東京国立博物館)と凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下 凸版印刷)が、共同プロジェクトの一環として開設した「TNM&TOPPANミュージアムシアター」は、来る2008年11月2日(日)に開設1周年を迎えます。このたび、1周年を記念して共同制作されたバーチャルリアリティ(※1)(以下、VR)作品「法隆寺献納宝物 国宝 金銅灌頂幡(こんどうかんじょうばん) 飛鳥の天人」が完成し、11月28日(金)から一般公開を開始します。
昨年11月の開設以来、本シアターでは、さまざまなVR作品の上演を通じて文化財の新しい公開手法を開発・検証して来ました。第1作の「国宝 聖徳太子絵伝」に続き、共同制作の第2作目となる本作品の主題となった国宝「灌頂幡」は、優美な曲線を持つ表現で飾られた飛鳥時代の金工品で、日本の金工史上最高傑作と言われており、現在東京国立博物館法隆寺宝物館に展示されています。
VR作品「法隆寺献納宝物 国宝 金銅灌頂幡 飛鳥の天人」では、VR技術を用いて現在では見ることのできない飛鳥時代の制作当時の鍍金(金メッキ)が施された姿を再現し、元来、「灌頂幡」が所蔵されていた法隆寺の西院伽藍に再び戻して鑑賞することを可能としました。実際に飛鳥時代の法隆寺の中を歩いているかのような感覚で映像を楽しむことができます。
シアターでは、1年間の上演を経て培った経験を活かし、国宝「灌頂幡」の魅力をすみずみまで体感できるプログラムで上演します。VR作品と法隆寺宝物館での実物展示とを合わせて鑑賞することで、より深く文化財を理解することができます。
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監修:東京国立博物館 / 制作:凸版印刷株式会社 / 協力:法隆寺 |
【VR作品 「法隆寺献納宝物 国宝金銅灌頂幡 飛鳥の天人」について】
本作品は、東京国立博物館の国宝「灌頂幡」に関する長年にわたる調査・研究成果をとりいれ、超高精細のコンピュータグラフィックス(CG)で忠実に再現したものです。精緻で優美な透彫りの細工を施した「灌頂幡」を最新の超高精細4K(※2)プロジェクタを用いてシアターの大型スクリーンに細部まで映し出し、すみずみまでじっくり鑑賞することができます。また、現状の展示では装飾の陰になって見えにくい部位も一部取り外した状態で鑑賞することが可能です。さらに、VR技術を活用して、飛鳥時代の制作当時の鍍金が施された姿を蘇らせます。1300年前に建てられた法隆寺西院伽藍を再現し、そこに「灌頂幡」を掲げ、飛鳥時代の人々が見ていたであろう国宝「灌頂幡」をバーチャルで体感することができます。
【国宝 「灌頂幡」について】
国宝「灌頂幡」は法隆寺に伝来し、明治11年(1878)に法隆寺から皇室へ献納されました。現在、東京国立博物館の法隆寺宝物館で保管、常時展示されています。「幡」とはお堂や境内に掲げられる旗を意味し、大型で天蓋を持つものを「灌頂幡」といいます。中でも国宝「灌頂幡」は銅板を透彫りし鍍金を施したもので、日本の金工史上最高の傑作と言われています。また、唐草文様をはじめとする細部の意匠の特色からみて、7世紀後半に制作された可能性が高いとされています。
【「TNM&TOPPANミュージアムシアター」1周年を迎えて】
東京国立博物館と凸版印刷は、2007年3月より、東京国立博物館の所蔵する文化財をテーマに、新しい公開手法を開発する共同プロジェクトを進めています。TNM&TOPPANミュージアムシアターは最先端のデジタル技術を駆使した映像と、ナビゲーターによる解説で文化財の世界を分かりやすく紹介する施設で、2008年11月2日(日)にオープン1周年を迎えます。共同制作第1弾VR作品として制作した「国宝 聖徳太子絵伝」の他に、「マヤ文明 コパン遺跡」「東大寺法華堂 国宝不空羂索観音立像 宝冠」「江戸城」のVR作品を公開しました。来場者のアンケートでは:
・「普段入れない場所を仮想体験できることは貴重」
・「美しい映像で現地に行ったような気分にさせてくれる」
・「東京国立博物館所蔵の作品の魅力をまた一つ発見した」 など多くの反響が寄せられています。
※1 VR(バーチャルリアリティ)とは
バーチャルリアリティでは、コンピュータで生成された3次元コンピュータ・グラフィックスの映像の中を自由に移動しながら、その3次元空間に居るかのような感覚を体験することができます。要素となるのは、空間を構成する高精細3次元データ(形状、質感、光など)と、そのデータを操作に応じてリアルタイムに描画生成する技術です。生成された高精細映像を展示するのに大型スクリーンを用いると、鑑賞者はまるでその空間にいるかのような没入感を一層深く体験することができます。
【シアター仕様】
・4K※2 対応プロジェクタによるVR映像投影
・スクリーンサイズ 240インチ(幅約5m、高さ約3m)
・席数 30席
【ご利用案内】
・上演日:金・土・日曜日、祝・休日
・上演期間:2008年11月28日(金)〜2009年3月29日(日)
※12月23日(祝)は休演します。
・受付締切:9:50/10:50/11:50/13:50/14:50/15:50
※当日予約制です。上記時間までに以下の受付でご予約下さい。
・上演開始:10:00/11:00/12:00/14:00/15:00/16:00
※上演時間は約20分です。
・シアター受付:本館1Fエントランス
・観覧料:無料(当日の東京国立博物館入館料が必要です)
・ホームページ: http://www.toppan-vr.jp/mt/
・東京国立博物館ホームページ: http://www.tnm.jp
※2 4Kとは
米大手映画会社7社を中心とするデジタルシネマ標準化団体「DCI」(Digital Cinema Initiatives, LLC)が提唱するフォーマットで、フルハイビジョンの4倍以上の885万画素(4096×2160ピクセル、4K×2K)の解像度のことです。
以上

