2008年07月15日
「故宮VR《紫禁城・天子の宮殿》」統合版を一般公開
〜江戸東京博物館で開催される「北京故宮 書の名宝展」で〜
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下 凸版印刷)はこのほど、2000年より中国・故宮博物院とすすめている故宮文化資産デジタル化応用研究(以下、故宮プロジェクト)の成果であるバーチャルリアリティ(以下、VR)コンテンツ「故宮VR《紫禁城・天子の宮殿》」の統合版を完成しました。
本コンテンツは、江戸東京博物館で開催される「北京故宮 書の名宝展」(主催:財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館、毎日新聞社、NHK、NHKプロモーション)において、2008年7月15日(火)〜9月15日(月・祝)の会期中一般公開されます。
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【本コンテンツについて】
今回上演する作品は、2003年に故宮プロジェクトで完成した「故宮VR《紫禁城・天子の宮殿》」第一部「太和殿」(2008年1月一般公開)と、2005年に完成した第二部「三大殿」を加えて、新たに紫禁城城外を広域にとりこんだものです。 第一部「太和殿」では、皇帝即位の儀式が行われた故宮最大の宮殿「太和殿」を中心に、天安門から連なる紫禁城全景を再現し、第二部「三大殿」では皇帝の政(まつりごと)の空間と宮殿の建築工程を再現しています。
江戸東京博物館の「北京故宮 書の名宝展」会場には、約250インチの大型スクリーンを備えたVRシアターを設置します。18世紀、皇帝による政治・文化の頂点を極めた清王朝・乾隆帝時代の紫禁城の華麗さと威容を、高精細なCG映像で再現しVR技術を活用して、実際には立入禁止の宮殿内部に入ったり、上空から鳥瞰して体感することができます。
【故宮プロジェクトについて】
凸版印刷は故宮博物院と2000年から共同研究、「故宮文化資産デジタル化応用研究」(以下、故宮プロジェクト)を進めています。本プロジェクトは中国・博物館界初の国家認定による国際プロジェクトです。
故宮博物院は、明清両朝の皇帝の居城だった紫禁城と、100万点を超す収蔵品を管理する世界遺産であり、2007年の来観者は970万人にのぼります。72万平方メートルの広大な紫禁城空間には、皇帝を中心とする世界観を象徴した宮殿が立ち並びます。しかし貴重な文化財の保護・管理の観点から、宮殿の公開は全体の3分の1にとどまり、内部は立入禁止のため一般の入場者は見ることができません。また、収蔵品の公開も年間8,000点程度です。
故宮プロジェクトではデジタル技術を応用し、こうした故宮文化資産の保存と公開手法の共同研究に取組んでいます。その一環として凸版印刷が開発した文化財向けの高精細VR技術を使い、清朝時代の紫禁城とその収蔵文物を詳細に再現するVRコンテンツ、「故宮VR《紫禁城・天子の宮殿》」をシリーズで共同制作しています。凸版印刷と故宮博物院では研究成果の公開、二次利用についても合意し、今回の上演用VRコンテンツ公開に至りました。
【凸版印刷のVR作品への取り組み】
凸版印刷では、1997年から文化財の展示映像手法としてVR技術の開発に取り組んでおり、「ナスカ」や「国宝聖徳太子絵伝」をはじめ、国内外の貴重な文化財をテーマとしたVR作品を積極的に制作しています。大型スクリーンを用いたVRシアターの展開も進めており、海外では中国の故宮博物院やホンジュラス共和国博物館にシアターを納入しています。国内では2007年に、東京国立博物館と共同で、東京国立博物館資料館内に「TNM&TOPPANミュージアムシアター」を開設しました。
※ VR(バーチャルリアリティ)とは
高度なデジタル映像技術「バーチャルリアリティ」では、コンピュータで生成された三次元コンピュータ・グラフィックスの映像の中を自由に移動しながら、その三次元空間に居るかのような感覚を体験することができます。要素となるのは、空間を構成する高精細三次元データ(形状、質感、光など)と、そのデータを操作に応じてリアルタイムに描画生成する技術です。生成された高精細映像を展示するのに大型スクリーンを用いると、鑑賞者はまるでその空間にいるかのような没入感を一層深く体験することができます。
以上

