ニュースリリース

2007年12月25日

世界初、VRコンテンツ 「故宮VR《紫禁城・天子の宮殿》」を一般公開

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下 凸版印刷)は、2000年からスタートした中国・故宮博物院との共同研究プロジェクトで制作をすすめている、バーチャルリアリティ※1(以下、VR)コンテンツ「故宮VR《紫禁城・天子の宮殿》」の一般公開を、来る2008年1月5日(土)から東京・飯田橋のトッパン小石川ビル地下1階、印刷博物館内のVRシアターにて開始します。 本コンテンツは今回の一般公開まで、故宮博物院内に設置されたシアターとトッパン小石川ビルのシアターで、招待者や一部関係者のみに公開されており、一般への公開は世界で初めてのこととなります。

                                 

【本コンテンツについて】
 今回上演する作品は、2003年に完成したコンテンツ、第一部「太和殿」です。この作品は、皇帝即位の儀式が行われた故宮最大の宮殿「太和殿」を中心に、天安門から連なる壮麗な紫禁城全景を再現したものです。プロジェクトではこれに続き、皇帝の政(まつりごと)の空間と宮殿の建築工程を再現した第二部「三大殿」を2005年に完成させ、現在は、皇帝の生活空間に凝らされた緻密な美を再現する第三部「養心殿」を2008年完成にむけ制作中で、今後、順次公開上演を行っていく予定です。

【故宮プロジェクトについて】
 凸版印刷は故宮博物院と2000年から共同研究、「故宮文化資産デジタル化応用研究(以下、故宮プロジェクト)」を進めています。本プロジェクトは中国・博物館界初の国家認定による国際プロジェクトです。

 故宮博物院は、明清両朝の皇帝の居城だった紫禁城と100万点を超す収蔵品を管理する世界遺産であり、2006年の来観者は877万人にのぼりました。78万平方メートルの広大な紫禁城空間には、皇帝を中心とする世界観を象徴した宮殿が立ち並びます。しかし保護・管理の観点から、宮殿の公開は全体の3分の1にとどまり、内部は立入禁止のため詳細に見ることができません。また、収蔵品の公開も年間8,000点程度です。
 故宮プロジェクトでは、こうした故宮文化資産の保存と公開をデジタル技術の応用により推進し、その知見を共有するため共同研究に取組んでいます。その一環として凸版印刷が開発した文化財向けの高精細VR技術を使い、清朝時代の紫禁城とその収蔵文物を詳細に再現するVRコンテンツ、「故宮VR《紫禁城・天子の宮殿》」をシリーズで共同制作しています。凸版印刷と故宮博物院では研究成果の公開についても合意し、今回の一般公開に至りました。

【ご利用案内】
・上演日:2008年1月5日(土)より毎週土・日・土日に続く祝日
・上演時間
1回目/12:30 〜 13:00、2回目/13:00 〜 13:30、3回目/13:30 〜 14:00、4回目/14:00 〜 14:30、
5回目/14:30 〜 15:00、6回目/15:00 〜 15:30、7回目/15:30 〜 16:00、8回目/16:00 〜 16:30
・観覧料:印刷博物館の当日入館料が必要です。
※詳しくは印刷博物館受付にてお問合せください。

【凸版印刷のVR作品への取り組み】
 凸版印刷では、1997年から文化財の展示映像手法としてVR技術の開発に取り組んできました。貴重な文化財をデジタルアーカイブ化するという観点で 作品の制作を積極的に行っています。大型スクリーンを用いたVRシアターの展開も進めており、すでに中国の故宮博物院やホンジュラス共和国博物館への納入実績があります。

※1 VR(バーチャルリアリティ)とは
 高度なデジタル映像技術「バーチャルリアリティ」では、コンピュータで生成された三次元コンピュータ・グラフィックスの映像の中を自由に移動しながら、その三次元空間に居るかのような感覚を体験することができます。要素となるのは、空間を構成する高精細三次元データ(形状、質 感、光など)と、そのデータを操作に応じてリアルタイムに描画生成する技術です。生成された高精細映像を展示するのに大型スクリーンを用いると、鑑賞者はまるでその空間にいるかのような没入感を一層深く体験することができます。

以上