ニュースリリース

2007年12月14日

目視では確認できない潜像を絵柄の中に隠せる 特殊エンボス製版技術を使った新しい偽造防止ツールを開発

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下 凸版印刷)は、「特殊エンボス製版技術」を使って、エンボス加工した部分に目視では確認できない潜像を隠せる技術を開発しました。
 12月17日より、商品券・株債券などの有価証券類や、宝石・貴金属など高級品の製品鑑定書・各種証明書、高級品やプレミアム景品のパッケージ向けの偽造防止ツールとして販売を開始します。これらは偽造防止ツールの需要の高い海外に向けても積極的に販売していく予定です。

 「特殊エンボス製版技術」は、特殊なエンボス版を使って用紙に凹凸をつけ、その段差を利用して微細かつ多様な文字や絵柄を表現できる、凸版印刷が独自に開発した技術です。
 これまで「特殊エンボス製版技術」を用いて、見る角度によって文字や絵柄が現れる潜像はありましたが、今回エンボス加工で形成した絵柄の中に目視では確認できない潜像を隠せる技術を確立しました。真贋(しんがん)判定用シートを重ねることで、潜像の絵柄が浮かび上がる仕組みになっています。
 製造には特殊設備を必要とし、かつ目視で潜像の絵柄を確認できないため、絵柄自体を偽造される危険性を軽減することができます。
 また、今回一般用紙への対応が可能になったため、金融機関や流通、小売業など様々な分野への用途展開が図りやすくなっています。

エンボス加工部分(左画像)に真贋判定シートを重ねると、潜像文字「S」が浮き出る(右画像)
Copyright 2007 TOPPAN PRINTING CO., LTD.

<背景>
・昨今、スキャナーやカラープリンターなどの性能が大幅に向上しており、コンビニや一般家庭などで誰でも手軽に利用できるため、印刷物の偽造行為が容易にできてしまう環境があります。

・企業・商品ブランドの信頼を損なわないためにも、市場として、スキャナーやカラープリンターで読み取りが不可能な偽造防止技術に対するニーズが高まっています。


<特長>
・エンボス加工で形成した絵柄の中に、目視では確認できない異なる絵柄の潜像を隠すことができ、高い偽造防止効果が期待できます。
・紙の凹凸を読み取れないスキャナー機やプリンター機を使った偽造は不可能です。
・一般的な用紙やカラー印刷された用紙にも対応可能です。
・特許出願中です。


<主な用途>
・商品券、株債券などの有価証券類
・宝石、貴金属などの高級品の製品鑑定書・各種証明書
・高級品やプレミアム景品のパッケージ
※需要が高い海外に向けても販売していきます。


<販売価格>
・製版代 35万円〜
・実用版 20万円程度
※印刷代は別途必要となります。


<目標採用社数>
2010年度までに20社の導入を目指します。


<今後の予定>
凸版印刷では今後も、永年の有価証券印刷で培ってきた製版技術を活かし、さらなる高機能・高品質な偽造防止技術の開発を進めます。

以上