2007年09月28日
九州国立博物館2周年企画 『迫真のアンコール遺跡 尊顔とバイヨン寺院』展 開催
凸版印刷、三次元計測データを活用したVRコンテンツ 『アンコール遺跡バイヨン寺院…尊顔の記憶』 を制作
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下 凸版印刷)と独立行政法人国立博物館 九州国立博物館(住所:福岡県太宰府市 館長:三輪嘉六、以下 九州国立博物館)は九州国立博物館の開館2周年を記念した企画展『〜進化する博物館−デジタル・アーカイブの可能性を探る〜 迫真のアンコール遺跡 尊顔とバイヨン寺院展』 を2007年10月2日(火)〜10月20日(土)まで九州国立博物館1階ミュージアムホールにて開催します。
本企画展では建造物の三次元形状計測において世界トップレベルの研究を行っている東京大学池内克史教授の池内研究室が計測したデータや、そのデータを活用して制作した凸版印刷のバーチャルリアリティ(以下 VR※)コンテンツ、九州国立博物館による文化財の保存・修復やデジタルアーカイブ活動などを、世界が注目する「アンコール遺跡バイヨン寺院」をメインテーマに展示します。本企画展は、貴重な文化財を後世に継承していくためのVRをはじめとした高度なデジタル技術を基にした新たな鑑賞方法の提案など「進化する博物館」の一端を紹介します。
主催:九州国立博物館、凸版印刷、朝日新聞社、九州朝日放送 協賛:東京大学大学院情報学環
後援:外務省、文化庁、駐日カンボジア大使館、デジタルコンテンツ協会 協力:JSA(日本アンコール遺跡救済チーム)、日本航空
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※アンコール遺跡バイヨン寺院全景 |
※バイヨンの尊顔の一つ |
※東京大学池内研究室による尊顔の |
【VRコンテンツの概要】
凸版印刷は世界的にも注目度が高いアンコール遺跡・バイヨン寺院のVRコンテンツ、『アンコール遺跡バイヨン寺院…尊顔の記憶』を三次元形状計測において世界トップレベルである池内研究室の三次元計測データと、10年間に渡り 「アンコール遺跡群」を撮り続けてきた写真家BAKU(バク)斉藤氏の写真を活用し、カンボジア王国政府の承認を得て制作しました。
東京大学池内研究室が、文部科学省などの支援を受けて計測した膨大で細密な実測データを活用するVR空間の構築を行うことで、現地では通常見ることの出来ない場所までも再現し、実際にその場にいるかの様なリアルな体験を提供します。また、池内研究室の計測データをVRに活用することで、アーカイブデータ可視化の効果実証を行うと同時に、今後の博物館におけるアーカイブデータの展示手法の一つとして凸版印刷が提案するデジタル映像展示の有用性を示します。
※凸版印刷と池内研究室は共同で文化遺産の形状計測に関する研究を継続的に行っています。
【展示と企画の概要】
■文化財のデジタルアーカイブの事例紹介
・九州国立博物館が誇る保存・修復の事例と技術を写真と映像により展示。
・東京大学池内研究室と凸版印刷の共同研究による九州地方の代表的な彩色古墳の形状と色彩計測をもとにしたCGによるコンテンツ(製作:凸版印刷)の上映。
・ 東京大学池内研究室によるアンコール遺跡バイヨン寺院の三次元計測技術の開発とその成果の紹介。
■バイヨン寺院に関する展示
・ 東京大学池内研究室によるバイヨンのぺディメント(屋根の切妻についている三角形の装飾版)とレリーフの三次元計測データの画像。(写真撮影の困難な場所に位置するペディメントを、計測データを基に可視化した画像は世界初公開)
・ VRコンテンツ『アンコール遺跡バイヨン寺院…尊顔の記憶』の上演
・ アンコール遺跡群を10年以上に渡り撮り続けてきた写真家BAKU(バク)斉藤作品・・・・「バイヨンの微笑」(2006年ニューヨーク国連ビル展出展作品)より抜粋し展示。
■九州国立博物館開館2周年記念シンポジウム
企画展最終日の10月20日に行われるシンポジウムの第1部(10:00-12:00)では今川幸雄 元カンボジア大使やBAKU齊藤氏などカンボジアにゆかりのある講師陣が、世界的に注目度の高いアンコール遺跡群やクメール文化の歴史や魅力を語る。第2部(13:00-15:30)では池内克史 東京大学教授や井手亜里 京都大学教授などが最新デジタル技術の紹介を通し、文化財のデジタルアーカイブ化とそのデータを活用した博物館での調査研究、展示、さらにデジタルミュージアム構想への可能性を探る。
【凸版印刷のバーチャルリアリティ作品への取り組み】
凸版印刷では、1997年から文化財の展示映像手法としてVR技術の開発に取り組んできました。貴重な文化財をデジタルアーカイブ化するという観点で、代表作「故宮VR <<紫禁城・天子の宮殿>>」などの作品の制作を積極的に行っています。大型スクリーンを用いたVRシアターの展開も進めており、すでに中国の故宮博物院やホンジュラス共和国博物館への納入実績があります。
※VR(バーチャルリアリティ)とは
高度なデジタル映像技術「バーチャルリアリティ」では、コンピュータで生成された三次元コンピュータ・グラフィックスの映像の中を自由に移動しながら、その三次元空間に居るかのような感覚を体験することができます。要素となるのは、空間を構成する高精細三次元データ(形状、質 感、光など)と、そのデータを操作に応じてリアルタイムに描画生成する技術です。生成された高精細映像を展示するのに大型スクリーンを用いると、鑑賞者はまるでその空間にいるかのような没入感を一層深く体験することができます。ゲームコントローラを用いれば、わかりやすい操作で心地よく空間内を思いのままに移動することもできます。
以上



