ニュースリリース

2010年04月02日

「国宝 阿修羅像」の表情にこめられた想いに迫る VR作品「興福寺 阿修羅像 奇跡の仏像」 4月2日より「TNM&TOPPANミュージアムシアター」にて公開

東京国立博物館 凸版印刷株式会社

 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館(所在地:東京都台東区、館長:銭谷真実、以下東京国立博物館)と凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下 凸版印刷)は、共同で東京国立博物館資料館に開設した「TNM&TOPPANミュージアムシアター」(以下 ミュージアムシアター)において、4月2日(金)から6月27日(日)まで、VR(バーチャルリアリティ、※1)作品「興福寺 阿修羅像 奇跡の仏像」を上演します。

 本作品では、かつて阿修羅像が安置されていた興福寺の西金堂を建立した「光明皇后」に着目して、阿修羅像が誕生した時代背景や、1300年もの間護り伝えられてきた「奇跡」を紹介するとともに、現代の人々を今もなお魅了し続ける表情にこめられた想いに迫ります。なお本作品は、昨年開催された「興福寺創建1300年記念 国宝 阿修羅展」(東京国立博物館、九州国立博物館)で公開されたVR作品「阿修羅像」に、阿修羅像の誕生の裏側など、新たなナレーションを加えた新作のVR作品です。既に「国宝 阿修羅展」でVR作品「阿修羅像」をご覧になった方も、さらにお楽しみいただける内容になっています。

【2010年度のミュージアムシアターは奈良特集】
 平城遷都1300年に当たる本年のミュージアムシアターは、本VR作品をはじめとし奈良に関するVR作品を4月から12月まで9ヶ月連続で上演する予定です。また、昨年に引き続き、「はとバス」定期観光ツアーへの作品上演提供を予定するなど、ミュージアムシアターを活用した展開を行っていきます。

【国宝 阿修羅像(八部衆像のうち)について】
 阿修羅像は、奈良時代の天平6年(734)に八部衆像のうちの1体として作られ、興福寺西金堂に釈迦三尊、梵天・帝釈天、四天王、十大弟子像などとともに安置されていました。阿修羅は通常戦闘的な表情と力強い姿で表されますが、この像は憂いのある3つの顔と華奢な6本の腕をもつ少年のような姿が特徴です。脱活乾漆造(だっかつかんしつづくり)と呼ばれる技法でつくられています。
 昨年は、興福寺創建1300年を記念した「国宝 阿修羅展」(東京国立博物館、九州国立博物館)や「お堂で見る阿修羅」(興福寺)が開催され、合わせて191万人を動員して大変話題となりました。

【「TNM&TOPPANミュージアムシアター」について】
 「TNM&TOPPANミュージアムシアター」は、2007年11月2日、東京国立博物館と凸版印刷が共同で東京国立博物館資料館内に開設しました。通常では容易に鑑賞できない文化財や文化遺を、VR技術を活用してナビゲータが案内するシアターです。240インチの大画面スクリーンにフルハイビジョンの約4倍という超高精細の映像とナビゲータ上演によるライブ感あふれる解説が特長です。
 開設以来、金・土・日・祝日を中心に一般向け公開を行っており、現在までに5万5千人以上の入場者にお楽しみいただきました。90%を超えるお客様満足度を記録し、作品をご覧になったお客様からは、「文化財を大きく拡大して見られるのが良い」「ナビゲータに解説してもらえるので分かりやすい」「普段見られない作品を見られる良い機会」等の感想をいただいています。
●ミュージアムシアター・ウェブサイトでも上演作品の情報を提供しています。
http://www.toppan-vr.jp/mt/

【シアター仕様】
・4K(※2)対応プロジェクタによるVR映像投影
・スクリーンサイズ 240インチ(幅約5m、高さ約3m)
・席数 30席

【ご利用案内】
・上演日:金・土・日曜日、祝日
・上演期間:2010年4月2日(金)〜6月27日(日)
・上演開始:10:00/11:00/12:00/14:00/15:00/16:00
※当日予約制です。上演10分前までに受付をして下さい。
※上演時間は約20分です。
・受付:本館1Fエントランス
・観覧料:無料(当日の東京国立博物館入館券でご覧いただけます)
※アンケートにご協力ください。

※1 VR(バーチャルリアリティ)とは
 バーチャルリアリティでは、コンピュータで生成された3次元コンピュータ・グラフィックスの映像の中を自由に移動しながら、その3次元空間に居るかのような感覚を体験することができます。要素となるのは、空間を構成する高精細3次元データ(形状、質感、光など)と、そのデータを操作に応じてリアルタイムに描画生成する技術です。生成された高精細映像を展示するのに大型スクリーンを用いると、鑑賞者はまるでその空間にいるかのような没入感を一層深く体験することができます。

※2 4Kとは
 米大手映画会社7社を中心とするデジタルシネマ標準化団体「DCI」(Digital Cinema Initiatives, LLC)が提唱するフォーマットで、フルハイビジョンの4倍以上の885万画素(4096×2160ピクセル、4K×2K)の解像度のことです。

以上