日中共同・故宮プロジェクトの第一歩、「故宮VR『太和殿』」を完成
2002年11月27日


 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立 直樹)と、中国・故宮博物院(北京、法定代表人・副院長:朱 誠如)が共同で設立した故宮デジタル研究所(正式名称=故宮文化資産デジタル化応用研究所)は、故宮文化資産の保存と公開に向けたデジタル応用研究の一環として、バーチャルリアリティ技術を利用した「故宮VR」の開発を進めていますが、このたび、その第一弾として、初のVR作品「故宮VR『太和殿』」を完成しました。「故宮VR『太和殿』」は、太和殿を中心に、太和門から太和殿に至る空間を現在の姿で構築したもので、「故宮VR」開発の基礎をなす作品です。
 研究所では、この「故宮VR『太和殿』」への検証をすすめつつ、すでに、より高度なVR作品となる「故宮VR『天子の宮殿』」の開発にも着手しました。その作品では、天安門から太和殿に至る空間をVR化して、清朝康煕乾隆帝時代の再現を行います。

太和殿
▲太和殿
太和殿内部
▲太和殿内部

 研究所では、この「故宮VR」の開発にあたり、建築、歴史、工芸意匠をはじめとする様々な学術文化面において故宮博物院を通じて博物院内外の学術研究者の参画を得ており、またVR技術、表現手法、コミュニケーション手法の開発にむけては、凸版印刷が日中文化交流協会代表理事をつとめる映画監督篠田正浩氏を総合的なアドバイザーに迎えています。日中国交正常化30周年にあたる本年、こうした日中の強力な国際的な学術文化協力体制を得て研究活動を開始した故宮デジタル研究所は、本年を「故宮文化資産デジタル化応用元年」として、今後、「故宮VR」のみならず、建造物、文物の三次元計測とデータベース化、デジタルミュージアムの実現など、膨大な故宮文化資産を継承するため、独自のデジタル応用の確立にむけ、様々な課題に取り組んでいくものです。

 現在、デジタル研究所の専用建造物として、太和殿西側の清朝内務府跡地に内務府建造物を再建中です。その中には最新鋭のVRシアターの設置をはじめ、デジタル技術による研究所機能を集中し、ここを舞台として、幅広く遠大な研究活動を展開していきます。来年6月の竣工を目指して建築工事を進めており、竣工とともに、「故宮VR『天子の宮殿』(第一部)」を発表します。

 「故宮VR『太和殿』」の完成発表をうけて、12月2日より、北京・日本大使館広報文化部で、「特別展・日中共同プロジェクト『故宮文化資産デジタル化応用研究 〜デジタルミュージアムへの展望〜』」を開催します。


特別展・日中共同プロジェクト
「故宮文化資産デジタル化応用研究 〜デジタルミュージアムへの展望 〜」
 
  主 催 故宮デジタル研究所
  特別協力 凸版印刷株式会社、故宮博物院、日本国駐中華人民共和国大使館
  ところ 日本国駐中華人民共和国大使館広報文化部
北京市建国門大街21号 北京国際倶楽部弁公大楼1階AVルーム
  会 期 2002年12月2日(月)〜27日(金)
  開館時間 10:00〜17:00
  休館日 土、日