2003年の商用化に向けたイー・インク社への経営参画
〜ディスプレイ産業での量産技術及び新規事業開拓の豊かな経験をイー・インク社にもたらす〜
2002年10月25日


【東京、ケンブリッジ(米マサチューセッツ州)10月23日】
――電子ペーパーの先端企業である米国のイー・インク社(※1)は、フラットパネル・ディスプレイ用カラーフィルタ市場シェア世界第1位の凸版印刷株式会社(※2、以下 凸版印刷)の生産・技術・研究本部長兼新商品事業推進部担当常務取締役の河合英明が、イー・インク社の役員会(Board of Directors)に参加することを発表しました。

 イー・インク社CEO、ジム・イウリアーノ氏は、以下のように語っています。
「河合常務の役員会への参加は、イー・インク社の市場におけるイニシアティブと継続的な成長を促進する業界知識と経験をもたらして頂ける。凸版印刷は、我が社の株主、そして戦略的パートナーとしてイー・インク社電子ペーパー技術の商用化に欠かせない役割をこれからも担っていく。」

 当社常務取締役の河合英明は、1968年に凸版印刷株式会社に入社。1996年取締役、2002年6月常務取締役に就任しています。現在は、全社の技術行政を司る生産・技術・研究本部長として、凸版印刷の全ての事業分野における生産・技術・研究部門を統括しています。また、リアプロジェクションスクリーンや液晶の反射防止膜などの新商品事業推進部門および総合研究所の担当役員も務めています。
 常務取締役の河合英明は、以下のように語っています。
「イー・インク社との戦略的パートナーシップは、凸版印刷にとって新たな事業領域の開拓というチャレンジに欠かせない重要なキーファクターである。技術者の現地派遣などを通じてイー・インク社の先端技術と凸版印刷100年の量産技術の融合を図り、また私の新規事業開拓における経験がベンチャースピリット溢れるイー・インク社の経営に活かされ、両社の緊密な協力体制の確立に役立てられることを大変嬉しく思う。電子ペーパーに対する社会のニーズは高く、その環境特性や利便性を追求し、マーケットを創出していけると確信している。」
 フラットパネル・ディスプレイ用カラーフィルタ市場シェア世界第1位を誇る凸版印刷は、エレクトロニクス分野における洗練された部材の製造と供給において信頼を頂いています。イー・インク社とは、電子ペーパーの製造・開発・販売における戦略的パートナーシップを結んでいます。
 2001年5月、凸版印刷はイー・インク社に対して500万米ドルの出資を行いました。(※3)凸版印刷は出資と開発コラボレーションへの対価として、電子ペーパー用カラーフィルタの世界市場での独占製造・供給権を獲得しました。両社はさらに、フレキシブル・カラーフィルタやフレキシブル・ディスプレイなどの戦略的プロジェクトも同意しています。
 また2002年2月には、凸版印刷は、2003年の電子ペーパーの商用化に向けて、イー・インク社に2,500万米ドルの追加出資と提携強化を行いました。(※4)本提携では、凸版印刷が、電子ペーパーの主要な構成部材である前面板について、世界初の量産体制及び日本企業と日系企業への販売体制を独占的に確立します。これにより、顧客となる世界中のディスプレイメーカーなどにイー・インク製品を安定供給できる体制が整うことになります。
 そして、このたび、10月30日より11月1日までパシフィコ横浜で開催される展示会「LCD/PDP International 2002」(※5)に両社で共同出展を行います。イー・インク社としては日本初出展となる本機会に、様々なE Ink電子ペーパーをご紹介する予定です。


以  上


※1 イー・インク社について
イー・インク社(本社:米マサチューセッツ州ケンブリッジ、CEO兼社長:ジム・イウリアーノ)は、ビジュアルコミュニケーションのための新しいメディアの開発を目的として1997年に設立。E Ink方式の電子インクディスプレイは、紙のような見え方と、いつでもどこでも情報にアクセスできる能力を一体化することにより、ネットワーク社会の可能性を最大限に引き出すことができます。イー・インク社の技術は、紙の外観、形状、使いやすさを持ち、自由度の高いデザイン、柔軟な製造方法、究極の読みやすさと携帯性を実現します。イー・インク社では現在、携帯情報機器やウェアラブルコンピュータ、交通標識端末などに向いた2種類のドメインとなるディスプレイを開発しています。中小ピクセルを使用したキャラクターやセグメントの表示看板から消費者向けセグメントディスプレイ、そして高精細な携帯情報機器に好適なアクティブマトリクスディスプレイ。さらに、将来的にはスマートカードや次世代電子ペーパー機器に向けられたフレキシブル・ディスプレイの継続的な開発をパートナー企業と進めています。未公開企業。
出資者や戦略的パートナーとして、凸版印刷、フィリップス・エレクトロニクス、VST、エアープロダクツ、モトローラ、ルーセント・テクノロジーズ、クレアビス、インターパブリック・グループ、アバス(仏ビベンディ・グループの一部門)、ランゲンシャイト、ハースト・コーポレーション、アトラス・ベンチャー、アプライド・テクノロジー、ソルスティス・キャピタルなどが名を連ねています。本社以外に、東京にもオフィスがあります。
詳しくは、電話+1-617-499-6000もしくは下記のイー・インク社ホームページをご覧ください。
(URL)http://www.eink.com
※2 凸版印刷株式会社
(URL)http://www.toppan.co.jp
本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立 直樹
※3 凸版印刷のニュースリリース(参照)
(URL)http://www.toppan.co.jp/
aboutus/release/article474.html
※4 (URL)http://www.toppan.co.jp/
aboutus/release/article547.html
※5 「LCD/PDP International 2002」
(URL)http://expo.nikkeibp.co.jp/lcd