凸版印刷と早稲田大学
『屋外における知的情報提示技術』共同研究を開始

2002年7月12日


 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立 直樹)と、早稲田大学国際情報通信研究センター(Global Information and Telecommunication Institute 略称GITI 東京都新宿区、所長:富永 英義)は、伝統的な建造物や、屋外にある美術品、展示物、文化資産などを対象として、『屋外における知的情報提示技術』の共同研究を開始しました。
 伝統的な建造物や、屋外にある美術品、展示物、文化資産を、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)などのディスプレイ装置を装着した見学者が、展示された実物を肉眼で見ながら、その展示物に関する情報を実物と重ねて見ることができる、『オーグメンテッドリアリティ(Augmented Reality 強化現実)技術』を用いた研究です。


<『強化現実技術』>
 『オーグメンテッドリアリティ(Augmented Reality 強化現実)技術』とは、コンピュータとヘッドマウントディスプレイ(HMD)などのディスプレイ装置によって、現実の物体を肉眼で見ながら同時にその対象に関する別の情報を重ねて見ることによって、現実をさらに強化して情報の質と量を増大させる、新しい技術です。見学者の動きに合わせ提示する情報を変化させる位置情報システムとの組み合わせによって、今後、博物館などの作品説明や、外科手術の遠隔支援などへの応用が期待されています。

<凸版印刷、早稲田大学GITI共同研究>
 『屋外における知的情報提示技術』は、屋外型の新しい展示システム(屋外型ミュージアム)の共同研究です。
 これまでに、早稲田大学国際情報通信研究センター(GITI)が研究してきた、ブロードバンド伝送技術、画像圧縮技術などの成果と、凸版印刷が推進している美術品、文化資産などのデジタルアーカイブ事業の実績を活かした共同研究で、コンピュータやディスプレイなどの装置と、コンテンツ制作などの表現技法について、実際に試作した機器とコンテンツを使った実証実験をおこないます。

 オーグメンテッドリアリティ(Augmented Reality 強化現実)技術のほか、見学者が装着するヘッドマウントディスプレイ(HMD)、見学者の位置を捕捉するシステムとしてGPS(Global Positioning Systems 全地球無線測位システム)、さらに、展示物の情報を蓄積するサーバ、サーバから見学者に情報を送る無線LANや近距離無線通信の標準規格「ブルートゥース」(Bluetooth)など、さまざまな技術を研究対象とし、展示物の情報としては、文字情報だけではなく、コンピュータ・グラフィックス(CG)による制止画や動画など、展示物とその展示方法に最適なコンテンツの形態を検証していく予定です。
 また、ディスプレイを通して、現実の物体の実像とサーバから送られてくる情報を同時に肉眼で見ることが、人間の視覚、感覚に及ぼす影響など、人間工学的見地からの研究も重要になるものと考えています。
 伝統的な建造物や、屋外にある美術品、展示物、文化資産をはじめ、地中などに埋没していたり、現存していない遺跡なども視野に入れて実証実験を進めていく計画です。

<研究期間>
2002年  4月 共同研究準備開始
2002年 7月 共同研究開始
2002年 10月 実証実験開始
2003年 3月 実証実験成果、研究総括


以  上