唐招提寺金堂の平成大修理に協力
金堂素屋根内にソフト上映装置を提供
2001年6月5日


 唐招提寺は、凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立 直樹)と、シャープ株式会社(本社:大阪市阿倍野区、代表取締役社長:町田 勝彦)の協力を得て、平成大修理事業の一貫として、「唐招提寺金堂液晶映像シアター」を、唐招提寺境内に設置いたしました。同シアターでは、金堂とその内陣に安置されている仏像の様子を凸版印刷が開発したコンピュータグラフィクスにより再現したDVDソフト「唐招提寺 鑑真和上と東山魁夷芸術」を、シャープの液晶技術を駆使した液晶プロジェクタ−で拝観者向けに上映し、修理中も金堂を仮想体験できるようにするとともに、修理事業の意義を社会的に広くアピールしてまいります。





<背景>
  • 唐招提寺では、平成12年5月から、金堂を中心とした大規模な修復事業が始まりました。金堂内陣に安置されていた国宝盧舎那仏座像・千手観音立像・薬師如来立像が移設・修理されるとともに、金堂全体を覆う「素屋根」を建設して、金堂の解体調査に着手しています。
  • 凸版印刷は、昨年の修理開始にあわせ、唐招提寺の数々の建造物と優れた仏像彫刻群を、あたかも境内を散策しているかのような感覚で仮想体験できる大型高精細VRソフト「唐招提寺 鑑真和上と東山魁夷芸術」を唐招提寺と共同で制作し、そのDVD版を境内のお茶所で上映してまいりました。
  • このたび、金堂の解体修理のために「素屋根」が建設されるのにあわせ、より多くの方に金堂の雰囲気を味わっていただくため、「素屋根」内にシアターを設置して同ソフトを上映する運びとなり、シャープと凸版印刷が上映装置を提供しました。
<施設・ソフトの概要>
  • 「唐招提寺金堂液晶映像シアター」は、解体工事用素屋根内に、液晶プロジェクターを使った大型リアプロジェクションタイプの上映装置を設置し、DVDプレーヤーにてソフトを上映します。
  • 上映するソフトは、平成10年度通産省(当時)の「コンテンツ市場環境整備事業(先導的アーカイブ映像制作支援)」の一環として凸版印刷が受託制作した高精細VR(バーチャルリアリティ)ソフトを、唐招提寺お茶所での上映用としてDVD版に編集したもので、唐招提寺南大門から金堂、金堂内部の仏像や境内の優れた建造物をまわり、鑑真和上座像が安置されている御影堂にいたるまでを、あたかも境内を散策しているような感覚で鑑賞できます。
  • 御影堂内には、和上の在りし日の面影を伝える座像と故東山魁夷画伯が足掛け10年の歳月を費やして完成させた68面の障壁画があり、鑑真和上が見ることのできなかった日本の風景と、和上の故郷である中国の風景が描かれています。鑑真和上の開山忌以外は非公開となっていますが、シアターでは常時鑑賞することが可能になります。
  • 唐招提寺では、このたびの大修理を記念して、6月2日(土)〜10日(日)まで、御影堂を特別に一般公開いたします。
  • 唐招提寺の平成大修理は、平成12年1月から、約10年にわたる大事業として推進され、平成20年の金堂素屋根解体までの間、シアターによるソフトの上映が行われる予定です。


以 上