修理中の唐招提寺金堂の見学は、
三次元コンピュータ映像で大型高精細VRソフト
「唐招提寺―鑑真和上と東山魁夷芸術」の
DVD版を境内のお茶所で上映開始

2000年9月7日

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立 直樹)は、このたび、唐招提寺(奈良県奈良市五條町)と共同制作した三次元コンピュータグラフィクスによる大型高精細VR(バーチャルリアリティ)ソフト「唐招提寺 鑑真和上と東山魁夷芸術」の上映を、唐招提寺境内のお茶所で開始しました。

 
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 平成12年5月より唐招提寺金堂の修復が始まりました。それに伴い、金堂及び中に安置してある国宝盧舎那仏座像・千手観音立像・薬師如来立像等を修理のために移設しています。工事は調査期間も含めて約10年を予定しており、その間、金堂に安置されていた天平彫刻の粋である仏像彫刻群の拝観は不可能となりました。
  そのため唐招提寺では、凸版印刷が企画制作した映像を、境内のお茶所において60インチのリアプロジェクターにて拝観者向けに上映することとし、このたび、開始しました。

 上映中の映像ソフト「唐招提寺―鑑真和上と東山魁夷芸術」のストーリーは、金堂の修復期間中参拝しにくくなる唐招提寺の数々の建造物をあたかも境内を散策しているように作られたものです。唐招提寺の南大門をくぐると金堂が正面に見え、金堂内部の仏像を鑑賞、金堂の天平の‘しび‘を鳥瞰、ギリシャ神殿を想起させる回廊を廻り、講堂、鼓楼、東室、礼堂、宝蔵、経蔵など境内を通り、鑑真和上座像が安置されている御影堂に至るものです。
  この堂内には、故東山魁夷画伯が足掛け10年の歳月を費やし昭和56年に完成した68面の障壁画があります。鑑真和上が見ることができなかった日本の風景と、水墨により和上のゆかり故郷である中国の風景が描かれており、在りし日の和上の面影を伝える座像のゆかしさを際立たせています。
  御影堂は和上の命日以外は未公開のため、通常、鑑真和上座像や障壁画を鑑賞することはできませんでしたが、このたび、映像によって常に鑑賞することが可能となりました。

  なお、このVRソフトは平成10年度通産省の「コンテンツ市場環境整備事業(先導的アーカイブ映像制作支援)」の一環として、凸版印刷が受託制作したものを、唐招提寺での上映ソフト用に、ナレーションで解説を付け、DVD版に編集をしたものです。

以上


「唐招提寺 鑑真和上と東山魁夷芸術」の主な仕様
今回、唐招提寺で上映するソフトは、3600×1000画素の超高精細画像(ハイビジョンテレビの2倍以上)を毎秒30コマでリアルタイムな画像処理をおこない、視域左右150度、半径3.5mの大型曲面スクリーンに投影する最新鋭の大型高精細VRソフト(ONYX2 Infinite Reality = シリコングラフィックス社製を使用)のDVD版です。 利用者は、空間の内部を実際に移動しているかのような体験をすることができます。