料金所の渋滞解消に活躍するカード
「ETC(ノンストップ自動料金収受システム)
用途向けICカード」開発
1999年9月2日

 凸版印刷株式会社は、このたび、環境に配慮してポリエステル系樹脂を採用し、90度の耐熱性を持ったカード基材を使用した「ETC用途向けICカード」の開発しました。このカードは、渋滞解消に向けて施策が進められているノンストップ自動料金収受システムに対応しており、規格化に先駆けていち早く開発に成功したものです。
 ICチップはコプロセッサ(*)搭載のメモリ容量16Kバイト製品を使用し、車載器(リーダーライタ)との完全互換性を確保しています。クレジットカードにも対応が可能で、実用化されれば、世界で初めて新素材(ポリエステル系樹脂)での高耐熱性クレジットカードとなります。



<背景>

  • 有料道路の料金所の渋滞解消、キャッシュレス化による利用者の利便性の向上、管理費の節減などを図るノンストップ自動料金収受システム(ETC:Electronic Toll Collection System)の研究開発が、建設省と道路4公団の協力で進められており、その中で高速料金収受用にICカードが利用されることが規格化検討されています。
  • 当社は規格に沿い、ICカードのOSやカード素材の開発をいち早く行うことにより、ETC対応のICカードを市場に投入することができると判断しました。
  • 従来は、高耐熱のカード素材でのクレジットカード製造は物理的欠陥が多く、対応は困難でした。しかし、炎天下の駐車時などには大変高温となる車内に置けるようにするためには、高耐熱性の実現が不可欠でした。
  • 当社は、Heavy Duty(建設現場、家電製品など)環境下で使用されるICカード製造に関して豊富な実績を持っています。
<ねらい>
  • 道路事業者が法人向けに発行する「ETC別納カード」と、クレジットカード会社が個人向けに発行する「ETCカード」を開発し、発行することにより、今後のICカード市場での先進メーカーを目指し優位性を図ります。
  • また、クレジットカードのICカード化を睨んだ設計(カード素材、エンボス、ホログラム、サインパネルなど)により、当社の開発力をアピールします。
  • 環境に配慮し、ポリエステル系樹脂の採用による環境対策を施しています。
  • 車載器(リーダーライタ)とICカードが完全なる互換性を保有している、デファクトスタンダード製品であることをアピールし、市場での優位性を確保します。
<技術、製品の特徴>
  • コプロセッサ搭載でEEPROMメモリ16KバイトのICカード
  • ポリエステル系樹脂で高耐熱性のカード素材を採用し、クレジットカードにも対応を可能とした世界初の製品です。
  • 車載器(リーダーライタ)と完全互換性を確保します。
<価格>
  • IC生カード量産時参考価格:@700-前後
<販売先>
  • クレジットカード会社ほか、カード発行事業者に販売していきます。
<販売目標>
  • 5年後に、カードの売上で約10億を見込んでいます。
<今後の活動>
  • 本年12月より、カード発行開始を予定しています。

以上


  コプロセッサ・・・
    RSAなどの暗号を行うために必要な機能