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凸版印刷株式会社

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2018年01月05日

凸版印刷、風神雷神図の質感をVR再現
文化財特有の質感を精確に記録する最新のデジタルアーカイブ技術を開発、
重要文化財「風神雷神図屛風」と「夏秋草図屛風」をより忠実にVR再現

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、光沢や表面の凹凸、色調など、照明環境や観察方向によって見え方が異なる素材の質感を精確に記録するデジタルアーカイブ技術を開発しました。これまで困難とされてきた文化財特有の質感をVR上でより忠実に再現することが可能となりました。
 本技術は、2018年1月4日(木)から東京国立博物館東洋館内にあるVR作品の上演施設「TNM & TOPPANミュージアムシアター」(※1)にて公開するVR作品『風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-』の製作に活用されており、同館の所蔵品の中でも名品と名高い2作品、重要文化財「風神雷神図屛風」および「夏秋草図屛風」の再現に挑戦しています。
 凸版印刷は、これまで培ってきた高精細デジタル撮影、立体形状計測、色彩計測といった技術に加え本技術を活用することで、国宝や重要文化財などの貴重な文化財の美しさの再現を追求していきます。


■ 本技術とそれを活用したVR表現のポイント  
(1) 光反射特性を「光沢」、「色」、「微細凹凸」といった質感の要素に分解
 人が視覚によって対象の質感を知る手がかりとなる陰影や光沢は、照明環境や観察の位置によって変化します。文化財の質感記録撮影時には、照明装置を移動させながら対象となる文化財に照明をあて、その反射光を高解像度カメラで連続的に撮影することにより、あらゆる方向からの入射光に対する反射光の変化を余さず取得します。
 撮影画像から文化財表面の光反射特性を「光沢」、「色」、「微細凹凸」といった質感の要素に分解することで、照明環境や観察方向に依存しない文化財そのものの質感データとして精確にデジタルアーカイブできます。質感データを活用することで、同一の材質であっても微細な質感の違いを正しく再現することが可能となりました。


質感記録撮影の風景(左)と、質感要素データ(右)
(2) これまで困難とされてきた文化財の質感をVRで忠実に再現
 今回、独自の分割撮影手法により重要文化財「風神雷神図屛風」、「夏秋草図屛風」の高精細撮影を実施。独自合成技術を用いて、分割撮影した画像を生成。各作品30億画素の高精細画像で作品を実寸大で精確に再現できます。
 また、高精細画像に質感要素データを取り込むことで、VR上で設定した照明の位置・強さや視点位置に応じて、文化財の質感を物理特性に基づいて忠実に再現できます。この技術の活用により、VR作品『風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-』では、ロウソクの光で照らした場合や、月明かりに照らされた場合の見え方など、実際の文化財では不可能な条件下での鑑賞を、より精確にシミュレーションできます。また、デジタルアーカイブからVR制作、公開までの各工程において、BT.2020の色域基準に準拠した一貫したカラーマネージメントを実施し、色鮮やかでより忠実な文化財の再現を実現しています。

(左)高精細分割撮影、(右)取得したデータ


(左)撮影画像、(右)VRによる再現画像


■ VR作品『風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-』上演について
 尾形光琳が描いた「風神雷神図屛風」には裏面がありました。それは江戸時代後期の絵師、酒井抱一の晩年の最高傑作「夏秋草図屛風」です。抱一は光琳を自らの師として仰ぎ、長年に渡って憧れを抱き続けましたが、61歳頃に「風神雷神図屛風」の裏にこの作品を描くよう依頼を受けます。
 自然に翻弄され、雨に濡れ風に揺れる繊細な草花を描いた「夏秋草図屛風」に託した抱一の想いをひも解き、屛風のオモテとウラの関係に隠された秘密に迫ります。
 
場所:東京国立博物館東洋館地下1階
TNM & TOPPAN ミュージアムシアター
期間:2018年1月4日(木)~4月22日(日)
時間:水・木・金 12:00、13:00、14:00、15:00、16:00
土・日・祝・休日 11:00、12:00、13:00、14:00、15:00、16:00
※所要時間は約35分、各回定員90名です。
料金:高校生以上 500円、中学生・小学生300円、
未就学児 無料
障がい者およびその介護者各1名 無料
※大学生以上は博物館入館チケットが別途必要です。
※総合文化展当日券(一般620円/大学生410円)と
セット購入で一般1000円/大学生800円
※開演時間までにチケットをお買い求めください(当日券のみ)。
 

 


※1 「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」について
 「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」は、VRによる文化財の新しい鑑賞方法を体験できる施設です。「バーチャルリアリティで時空を超える」をコンセプトに、東京国立博物館の収蔵品を中心とする文化財デジタルアーカイブをVR技術で可視化。専属のナビゲーターのライブ上演で、あたかもコンピュータが生成する三次元空間の中にいるかのような感覚で文化財を鑑賞できます。文化財の往時の姿の再現や肉眼では鑑賞することが難しい細かなディテールの拡大など、デジタルならではの文化財との新たな出会いと楽しみ方を提供する空間です。


* 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

 
以上

質感記録技術の紹介動画