キーホルダーやリストバンドなどに搭載できる小型FeliCaの新製品「SMARTICS-mFeⅡ」を開発

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、キーホルダーやリストバンドなどに搭載できる小型FeliCaの新製品「SMARTICS-mFeⅡ(スマーティックス・エムエフイーツー)」を開発しました。電子マネーや地域ポイント、社員証や学生証などセキュリティ領域におけるID管理などでの利用を想定し、2017年10月下旬から販売を開始します。

 「SMARTICS-mFeⅡ」は、ソニー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:平井一夫)が開発した、非接触IC技術「FeliCaスタンダード」に対応した基盤モジュール「RC-S111」を、業界に先駆けて製品化したものです。形状を従来の円形状から四角形状に変更し、厚みを約40%削減したことで生産性が向上、企業ロゴやキャラクターなどをモチーフにしたFeliCaなど、形状デザインの自由度も向上しました。また、すぐに導入したい企業向けには、キーホルダーとリストバンド形状の汎用製品も用意。ニーズに合わせた製品の提供が可能です。

 なお本製品は、2017年10月26日(木)から10月27日(金)に開催される「FIT2017(金融国際情報技術展)」(会場:東京国際フォーラム)のトッパンブースで紹介します。

SMARTICS-mFeⅡ
SMARTICS-mFeⅡ
適用例

© Toppan Printing Co., Ltd.

開発の背景

  流通業界や商業施設などにおいて、顧客サービス向上の観点から、オリジナル電子マネーカードやポイントカードなど、FeliCa機能を持つカードの導入が拡大しています。また健康増進や地域活性化の観点から、自治体による住民サービスとしてのポイント活用にも注目が集まっています。
 凸版印刷は従来、電子マネーカードや、社員証・学生証などのIDカードはもちろん、丸型トークンやリストバンドなどさまざまな形状の非接触IC媒体を提供しています。
 凸版印刷は今回、小型FeliCaの新製品「SMARTICS-mFeⅡ(スマーティックス・エムエフイーツー)」を開発。これまで培った非接触IC分野でのノウハウ・技術を活用し、その適用範囲を拡大しました。

「SMARTICS-mFeⅡ」の特長

・小型のため小さなアイテムへの利用が可能

従来と比較して小型のため、キャラクター形状の電子マネーやリストバンド、キーホルダーなど小さなアイテムへの加工も容易です。また防水性があり、屋外での使用も可能です。

・認定取得済みのため導入負荷を軽減

「FeliCa RF性能検定」を取得済みのため、導入までの期間を短縮できます。

FeliCaスタンダードに対応

電子マネーカードや会員カード、IDカードとして国内でのデファクトスタンダードを確立している「FeliCaスタンダード」に対応しているため、各種電子マネー、IDカード、ポイントカードを搭載可能。既存の「FeliCaスタンダード」カードを利用したシステムをそのまま利用することもできます。

汎用的なリストバンド・キーホルダー形状をラインアップ

オリジナル形状はもちろん、導入しやすい汎用的な形状のリストバンド・キーホルダーをラインアップ。ロゴやデザインの印刷を施すことで、形状検討を行うことなく手軽に導入が可能です。

仕様

<SMARTICS-mFeⅡ>

ICモジュール RC-S111
寸法 W:29mm×D:21mm×H:1.8mm
通信方法 ISO/IEC 18092 (212 kbps/424 kbps Passive communication mode)準拠
メモリ容量 6KバイトEEPROM
ユーザメモリ容量 249ブロック(1ブロックは16バイト)

<汎用ケース>

リストバンド(ボタン式) W約210mm×H約17mm×D約1.5mm
リストバンド(マジックテープ式) W約252mm×H約18.5mm×D約3mm
革製キーホルダー W約34mm×H約42mm×D約2.5mm
樹脂製キーホルダー W約25mm×H約3.5mm×D約4mm

価格

 500円/枚~ (※10万個製造時。仕様により異なります。また、FeliCa発行費用は別途。)。

今後の目標

  凸版印刷は本製品を、電子マネーや会員証、ポイントカード、IDカードなどでの利用に向けて拡販。2020年に約10億円の売上を目指します。

※ 「FeliCa(フェリカ)」はソニー株式会社が開発した非接触ICカードの技術方式です。 ※ 「FeliCa(フェリカ)」はソニー株式会社の登録商標です。 ※ 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。 ※ 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

 以 上

Newsroom Search