~文化庁タイアップ映画「花戦さ」の世界を観光ガイドアプリ「旅道-TABIDO-」で体験、ロケ地巡りを通じて、華道や茶道など日本文化の振興を支援~

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、「何度も旅したくなる日本」の実現をコンセプトとする「旅道(たびどう)プロジェクト(※1)」を展開。その中核として、旅先での動画配信や自動音声翻訳が可能な観光ガイドアプリ「旅道-TABIDO-」(以下 旅道アプリ)を提供しています。
 このたび、凸版印刷は旅道アプリを用いて、文化庁がタイアップする映画「花戦さ(はないくさ)」(公開日:2017年6月3日)のロケ地や撮影内容を紹介するコンテンツの配信を2017年6月1日より開始します。

 旅道アプリは全国約3万ヶ所の観光情報を配信しています。今回新たに映画「花戦さ」のロケ地14ヶ所を紹介するコンテンツを配信。利用者は旅道アプリをスマートフォンにダウンロードすることで、ロケ地の解説文や「花戦さ」の予告動画を閲覧できます。また、位置情報と連動したナビゲーションにより、ロケ地巡りが可能。「花戦さ」にまつわる日本文化をより身近に感じることができます。

観光ガイドアプリ「旅道-TABIDO-」のコンテンツ配信イメージ
観光ガイドアプリ「旅道-TABIDO-」のコンテンツ配信イメージ

背景

 凸版印刷はこれまで、観光コンテンツ配信基盤「旅道プラットフォーム(※2)」を核とした多言語コンテンツ開発や、旅道アプリでの観光支援、翻訳関連ソリューションによる受入環境整備、観光施策最適化に向けたインバウンドコンサルティングまで、地方創生に向けた観光地域づくりやインバウンドビジネスをトータルに支援してきました。
 今回、「花戦さ」のテーマとなっている華道など日本の生活文化は、歴史や風土の中で受け継がれ、広く人々に親しまれています。さらに多くの人々が日本の生活文化をより身近なものとして感じ、体験できる機会の創出が求められています。
 凸版印刷は、「旅道プラットフォーム」で日本文化を発信してきたノウハウと、「旅道」コンセプトに基づくコンテンツ開発力を用いて、旅道アプリで「花戦さ」の世界を体験できるコンテンツを制作。「花戦さ」のロケ地巡りを通じ、より多くの方々が「花戦さ」のテーマである華道や茶道などに触れ、生活文化がより身近なものになるよう支援していきます。 

発信コンテンツ

「花戦さ」のロケ地14ヶ所を解説

 「花戦さ」ロケ地14ヶ所の解説を通して、「花戦さ」にまつわる日本文化に触れることができます。

ロケ地へのナビゲーション

 位置情報と連動し、現在地からロケ地までのルート案内および周辺情報を提供します。

「花戦さ」の予告コンテンツを配信

旅道アプリ内で、「花戦さ」の予告動画やあらすじを閲覧することができます。 

観光ガイドアプリ「旅道-TABIDO-」の特長

 旅道アプリは、GPSと連携し、観光地に訪れることで再生・表示が可能になる観光コンテンツや、VR/AR技術を用いたハイクオリティなコンテンツを通して、観光満足度の向上を目指します。また、同アプリは、ARアプリケーション「AReader(エアリーダー)(※3)」や音声翻訳アプリケーション「TabiTra(たびとら)(※4)」と連携。ARコンテンツや動画・音声解説の複数言語再生や、音声やテキストの自動翻訳が可能です。

・アプリ名:「旅道-TABIDO-」
・サービス紹介サイト: http://www.tabi-do.jp/main/lp
・動作環境:iOS 9.3以降 Android 5 以降
・対応言語:2017年5月現在、日本語・英語・中国語(繁体語、簡体語)・韓国語
・利用料金:無料

今後の展開

 凸版印刷は今後、「旅道プラットフォーム」を活用し、華道や茶道をはじめとする日本の生活文化を含む様々なコンテンツや配信基盤の拡充を推進していきます。

※1 凸版印刷 旅道プロジェクト http://www.toppan.co.jp/solution/service/tabido/
観光立国の実現に向け、「何度も旅したくなる日本」をコンセプトに、様々な企業と連携し、訪日外国人の旅の質と利便性向上を目指す、凸版印刷の取り組みです。

※2 観光配信基盤「旅道プラットフォーム」
観光ガイドアプリ「旅道-TABIDO-」をはじめとする国内外のアプリ・webサイト・サイネージ・紙媒体など、様々な媒体へ観光コンテンツを配信するプラットフォームです。

※3 ARアプリケーション「AReader(エアリーダー)」
AReaderは、凸版印刷が提供しているスマートフォン向け汎用ARアプリケーションです。
AReaderで専用マーカーを読み取ると、カメラに映っている実際の映像に3DCGや動画などを重ねたARコンテンツを体験することができます。App Store、Google Playで無料配信しています。

※4 音声翻訳アプリケーション「TabiTra(たびとら)」
TabiTraは、凸版印刷が提供している外国人とのコミュニケーションを支援する音声翻訳アプリケーションです。
スマホに音声で入力すると、入力した内容のテキストと翻訳結果のテキストが表示され、翻訳結果を音声で出力できます。
また、翻訳したい原文をテキスト入力することもできます。App Store、Google Playで無料配信しています。

* 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

映画「花戦さ」について

ストーリー

  十六世紀。戦乱に荒れ果てた京の都に、花を生けることで世の平穏を祈り、人々に生きる希望を与えんとする、「池坊」と呼ばれる僧侶たちがいた。
 やがて織田信長による天下統一を前に、戦国の世も終わりを告げようとする頃、「池坊」の中でもその生ける花がひときわ異彩を放つ池坊専好は、信長の所望で、「大砂物」なる大がかりな生け花を披露するため、岐阜城へと向かう。
 そこで専好は、千利休という不思議な男に出会うが、巨大な松を中央に据えた大砂物は思わぬ失態を招き、信長の怒りを買う。しかしそのとき、軽妙に事態を取り繕い、専好を救ったのは、信長に仕える若き武将、木下藤吉郎だった。
 それから十二年。信長は本能寺の変によってすでにこの世を去り、天下はかつての木下藤吉郎、豊臣秀吉の手に委ねられていた。
 期せずして池坊の執行となった専好だが、その立場ゆえに、迷いながらも自らの奔放な「花」を封印していた。そんなある日、今は豊臣秀吉の茶頭に登りつめた利休と再会する。
 二人はしだいに心を通わせ、いつしか真の友として、互いが目指す「美」の世界を高め合う関係となっていく。専好は利休によって、自らが求める「花」の心をようやくつかみ始めるのだった。
 しかしやがて悲劇が訪れる。天下を握ってから人が変わったように驕り高ぶる秀吉に対し、諌めるように自らの茶を貫き通そうとした利休が、その頑なさゆえに、秀吉に命じられ、自害に至ったのだ。
 打ちのめされる専好。さらに悲劇は続いた。秀吉の乱心は嵩じ、罪もない街の者たちまでが、次々と命を奪われていく。

ついに専好は立ち上がった。時の最高権力者太閤秀吉に戦いを挑む専好。かけがえのない友、利休の仇討のため、彼が手に取ったのは、刃(やいば)ではなく「花」だった。それこそが、専好にしか成しえない「戦さ」であった。

出演

野村萬斎 市川猿之助 中井貴一 佐々木蔵之介 佐藤浩市
高橋克実 山内圭哉 和田正人 森川葵 吉田栄作 竹下景子  

脚本

 森下佳子

音楽

久石 譲 

監督

 篠原哲雄

 (原作 鬼塚 忠「花戦さ」(角川文庫刊))

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