建築内装材として新素材となる不燃紙管「FORTINA® ペーパーチューブ」を開発
不燃性能が求められる天井向け内装材として販売開始

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、建築内装材として新素材となる不燃紙管「FORTINA®(フォルティナ) ペーパーチューブ」を開発しました。まずは不燃性能が求められる天井向け内装材として、建設業界向けに、2017年3月1日(水)から販売を開始します。なお、不燃材料認定を取得した建築内装材としての紙管は、本製品が世界初となります。

 本製品は、凸版印刷が従来培ってきた加工技術により、不燃紙を積層形成して開発した紙管です。国土交通省の定める、不燃材料認定(※)を取得しているため、不燃性能が求められる公共施設や商業施設の天井向け内装材として使用できます。また、加工適性に優れるため、ドライバーなど簡単な工具での取り付けが可能なだけでなく、表面に巻いたクラフト紙の風合いを活かし、意匠性の高い空間を演出できます。さらに、紙素材で軽量なため、震災時の落下による事故軽減にもつながります。
 第一弾として、静岡県富士宮市に開館予定の「富士山世界遺産センター(仮称)」内映像シアターの天井向け内装材として、同施設の設計を手掛ける世界的に著名な建築家・坂茂氏に採用されました。

 本製品は、2017年3月7日(火)から10日(金)まで開催される「建築・建材展 2017」(会場:東京ビッグサイト)のトッパンブースで展示します。

「FORTINA® ペーパーチューブ」設置イメージ
「FORTINA® ペーパーチューブ」設置イメージ
(設計: 坂茂建築設計、写真: 平井広行)

開発の背景

 公共施設や商業施設の新築・改装が増加するなか、建築内装材については防音や遮光などの機能性に優れるものだけでなく、意匠性の高いものへのニーズも高まっています。
 木材や金属などを等間隔で配置することで、目隠しや遮光、通風の役割を果たすルーバー仕上げは、機能性もさることながら、その意匠性の高さから、駅舎やマンションなどの外装として利用されることが増えています。しかし、従来は木材や金属などの素材しかなく、天井用途に利用するには、その重量や加工適性、価格が課題となっていました。
 このたび凸版印刷は、建築内装材として世界初となる不燃紙管「FORTINA® ペーパーチューブ」を開発しました。

「FORTINA® ペーパーチューブ」の特長

世界初の天井向け不燃紙管

凸版印刷が従来培ってきた加工技術により、不燃紙を積層形成して建築内装向けの紙管を開発。不燃認定を取得しているため、不燃性能が求められる公共施設や商業施設の天井向け内装材として使用できます。

高い施工性

 加工適性が優れるため、ドライバーなど簡単な工具での取り付けが可能です。

材料費を低減

紙素材のため、木材や金属などと比較すると、材料費を低減させることができます。

さまざまな形状に対応可能

円筒のほかに、角筒などの形状にも対応可能です。

価格

設計価格: 約2,000円/m (φ51mm 円筒の場合)
※仕様により異なります。 

今後の目標

 凸版印刷は本製品を天井向けの内装材として、建設業界に拡販し、2018年度に5億円の売り上げを目指します。今後、印刷によるデザイン性を付加するなど、ラインアップを拡充していきます。 

※ 不燃認定番号: NM-4369


* 「FORTINA®」は凸版印刷株式会社の登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

 以上

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