2016/06/16

東京国立博物館と凸版印刷、江戸時代の熊本城の姿を再現したVR作品を
TNM & TOPPAN ミュージアムシアターで、熊本城復興支援として特別上演
東京国立博物館
凸版印刷株式会社

 このたびの熊本県における「平成28年熊本地震」により亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館(所在地:東京都台東区、館長:銭谷眞美、以下 東京国立博物館)と凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、VR作品『熊本城』を東京国立博物館内TNM & TOPPAN ミュージアムシアター(※1)にて2016年6月22日(水)から7月10日(日)まで、熊本地震で甚大な被害を受けた熊本城の復興支援として特別上演を行います。
 なお、本VR作品の鑑賞料は全額、熊本城の修復再建の目的で熊本県熊本市が開設した「熊本城災害復旧支援金」へ寄付します。

 VR作品『熊本城』は、五重・三重の櫓(やぐら)が立ち並び威容を誇っていた江戸時代の熊本城を題材に、城郭建築および熊本城研究の専門家による学術監修のもと、凸版印刷が2011年に制作。同年3月より、熊本城内の観光交流施設「桜の馬場 城彩苑(さくらのばば じょうさいえん)」内の「湧々座(わくわくざ)」にて一般公開を行っていました。(※現在は休館中)
 本作品の制作には、平面形状と柱割が把握できる重要な史料「御城内御絵図(おんじょうないおえず)」と立面意匠が表現された「御城図(おしろず)」などの古図面を参照したほか、宇土櫓(うとやぐら)や天守閣、本丸御殿などの建造物や石垣を詳細にデジタル撮影した約40,000枚におよぶ画像を活用しています。
 今回の特別上演は熊本市の賛同のもと、熊本地震によって甚大な被害をうけた熊本城の文化財的価値を再確認するとともに、美しく勇壮な本来の姿への一日も早い復興を願い、企画しました。会場では、本作品を専属ナビゲータによりライブ上演するほか、鑑賞者から熊本への応援メッセージも募集し、熊本の皆さまにお届けします。
image
VR作品『熊本城 不落の名城を読み解く』より
建築監修:平井聖(東京工業大学名誉教授)、北野隆(熊本大学名誉教授)、伊東龍一(熊本大学教授)
シナリオ監修:吉丸良治(永青文庫常務理事) 協力:熊本市、本妙寺、永青文庫、熊本県立美術館
製作:熊本城観光交流サービス株式会社 制作・著作:凸版印刷株式会社

■ VR作品『熊本城』特別上演について

 上演日  2016年6月22日(水)、23日(木)、24日(金)、25日(土)、26日(日)、29日(水)、30日(木)
     7月2日(土)、3日(日)、6日(水)、7日(木)、8日(金)、9日(土)、10日(日)
 開演時間

 17時~、18時~、19時~ (1日3回上演)
 ※所要時間は約20分、各回定員は90名 

 上演会場  東京国立博物館 東洋館地下1階 「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」
 鑑賞料金  500円
  ※開演時間までにチケットをお買い求めください。(当日券のみ)
   ※特別上演のため各種引換券はご利用いただけません。また各種割引料金の設定はありません。
   ※16時30分以前の入館、あるいは展示をご覧になる場合は別途、入館チケットが必要です。
 チケット
 購入場所
 東京国立博物館正門チケット売り場およびミュージアムシアター前
   ※正門チケット売り場での購入は15時45分までです。
   ※シアター前での購入は開演時間までです。
   ※特別上演の最新情報はシアターWEBサイトをご覧ください。 
http://www.toppan-vr.jp/mt/special/


■ 熊本市長・大西一史氏からのメッセージ
 平成28年4月14日及び16日に発生しました熊本地震により、熊本市そして県内各地は壊滅的な被害を受けました。熊本市の象徴である熊本城も絶望的なまでに破壊され、その姿に大変胸を痛めております。しかし、悔しいですが再建に向け前に進みます。
 この熊本城バーチャルリアリティ作品は、専門家の監修を受けながら、江戸時代の熊本城の姿を精緻に再現した作品です。その五重・三重の櫓が立ち並ぶ威容誇る熊本城の姿は、熊本市がこれまで進めてきた熊本城復元整備計画が目指してきた本来の熊本城の姿と重なります。
 熊本城の復旧には長い年月がかかることが予想されます。しかし、熊本市民の誇りでもあり、文化財としても大変価値の高いこの熊本城が本来の姿を取り戻す日が一刻も早く訪れるよう頑張ってまいります。皆様には長い目で応援を賜りますようお願い申し上げます。



※1 TNM & TOPPAN ミュージアムシアター
「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」は、VRによる文化財の新しい鑑賞方法を体験できる施設です。「バーチャルリアリティで時空を超える」をコンセプトに、東京国立博物館の収蔵品を中心とする文化財デジタルアーカイブをVR技術で可視化。専属のナビゲータのライブ上演で、あたかもコンピュータが生成する三次元空間の中にいるかのような感覚で文化財を鑑賞できます。文化財の往時の姿の再現や肉眼では鑑賞することが難しい細かなディテールの拡大など、デジタルならではの文化財との新たな出会いと楽しみ方を提供する空間です。
  ・超高精細4KプロジェクタによるVR映像投映
  ・スクリーンサイズ: 300インチ(横幅6.6m、高さ3.7m)
  ・座席数: 98席
  ・シアターウェブサイト:
http://www.toppan-vr.jp/mt/


* 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以上

ページの先頭へ戻る

Newsroom Search