2016/04/19

リサイクルができる「アルミレス紙パック飲料容器」が
「第25回地球環境大賞環境大臣賞」を受賞
株式会社伊藤園
凸版印刷株式会社
 株式会社伊藤園(社長:本庄大介  本社:東京都渋谷区)と凸版印刷株式会社(社長:金子眞吾 本社:東京都千代田区)は、日本製紙株式会社と協働して開発した、リサイクルができる「アルミレス紙パック飲料容器」の開発で、第25回地球環境大賞※1(主催:フジサンケイグループ)の環境大臣賞を受賞しました。
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 図1 紙パック容器の構造

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 4月18日(月)明治記念館(東京都港区) 授賞式の様子

 「充実野菜」200mlパックに採用

 従来の紙パック飲料容器は、長期保存するために、容器の内側にアルミ箔を使用しています。飲用後に容器をリサイクルするためには、紙とアルミ箔を分離しなければならず、その手間と分離の難しさから、リサイクルの仕組みが利用できず、廃棄されていました。
 この課題を解決するため、2010年に株式会社伊藤園は、アルミ箔に代わる環境配慮型フィルムとして、当時、食品、化粧品類やトイレタリーなどの包装に使用されていた、凸版印刷株式会社製の透明ハイバリアフィルム「GLフィルム」に着目しました。アルミ箔と同等レベルのバリア性を持つGLフィルムを紙パックに応用すれば、リサイクルが容易になることから開発を始めました。4年にわたる開発を経て、酸素透過性等で、従来製品とほぼ同等の品質保持性能を持つ本容器の開発に成功しました。常温で長期保存可能な野菜飲料の紙パック飲料容器として初めて、牛乳などの紙パックと同じリサイクルの仕組みを利用することが可能となり(図1)、今回、環境負荷の低減につながるものとして評価されました。
 これからも環境に配慮した商品・サービスの提供を通じて、自然環境負荷の低減に貢献してまいります。



※1 地球環境大賞は平成4年、「産業の発展と地球環境との共生」をめざし、産業界を対象とする顕彰制度として、公益財団法人世界自然保護基金(WWF)ジャパンの特別協力を得て創設。本制度は地球温暖化防止や循環型社会の実現に寄与する新技術・新製品の開発、環境保全活動・事業の促進や、21世紀の社会システムの探求、地球環境に対する保全意識の一段の向上を目的としている。

以上

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