2015/12/04

凸版印刷、バイオマスポリエチレンを使用した高耐久性産業用シート「バイオタフ」を開発
~従来のブルーシートと比較してCO2排出量を約30%削減しながら、
5倍以上の耐久性を実現~
 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、バイオマスポリエチレン(以下 バイオマスPE)を使用した高耐久性産業用シート「バイオタフ」を開発しました。一般産業用シートや液体輸送コンテナなどのシート加工品として、2016年4月より販売を開始します。

 「バイオタフ」は、バイオマスPEを使用しながら屋外での長期使用でも変退色や強度変化が極めて少ない産業用シートです。原材料にバイオマスPEを使用することにより、石油由来のポリエチレンを使用した場合と比較してCO2排出量を約30%削減できます。また、凸版印刷が従来培ってきたプラスチック製品への表面加工技術により、従来のブルーシートと比較し5倍以上の耐久性があります。さらに耐水性にも優れているため、袋状に加工することで液体輸送にも使用できます。

 なお本製品は、2015年12月10日(木)から12日(土)に開催される「エコプロダクツ2015」(会場:東京ビッグサイト)のトッパンブースで展示します。

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バイオタフ(左)とその加工例(右)
© Toppan Printing Co., Ltd.

■ 開発の背景
 バイオマスプラスチックは、植物由来の原料を用いた資源です。石油など化石資源の使用量を削減できるため、持続可能な社会形成に貢献できます。また、植物の生育時に大気中のCO2を吸収していること、および焼却しても焼却時のCO2発生量と植物生育時のCO2吸収量がプラスマイナスゼロとみなされることから、石油由来のプラスチックに比べてCO2排出量を削減することができる、環境に配慮した材料として注目されています。
このたび、凸版印刷が培ってきた表面加工技術による耐候性付与により、バイオマスPEを使用しながら従来製品と比較して5倍以上の耐用年数を持つ産業用シートの開発に成功しました。

■ 「バイオタフ」の特長
・約30%のCO2排出削減効果
原材料にバイオマスPEを約45%使用しているため、石油由来のPEを使用した場合と比較して約30%のCO2削減効果が得られます。
・従来品の5倍以上の耐久性
従来培ってきた表面加工技術による耐候性付与や適正評価技術により、色や伸び率、引張強度において、従来のブルーシートと比較して5倍以上の耐久性を実現しました。
・耐水性が高いため、さまざまな用途に展開可能
耐水性の高い層構成のため、シート形状で養生用としての使用はもちろん、袋状に加工することで液体輸送コンテナなどとしての使用も可能です。
・折りたたんで省スペース保管
軽量で折りたためるため、使用しないときは省スペースでの保管が可能です。


■ 価格
シート形状 500円/㎡ (※形状加工の場合は別途見積)


■ 今後の目標
 凸版印刷は本製品を、建築業界や物流業界向けの産業用途はもちろん、企業や自治体などの災害・備蓄用途としても拡販、2016年度に関連受注を含め約3億円の売上を目指します。


* 「バイオタフ」は凸版印刷株式会社の登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以上

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