2015/10/20

凸版印刷、ヘルスケア関連事業を強化、
新たに「特定健診における受診率向上プログラム」を提供開始
~円滑なコミュニケーションや社会インフラをサポート、健康で安心な社会づくりに貢献~
   凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、これまで培ってきたマーケティング力を応用し、健康で安心な社会づくりに貢献するヘルスケア関連事業を強化します。「予防・未病」、「健康増進」、「地域包括ケア」の3つの視点から、戦略策定から施策の実行、効果検証による施策改善までをトータルソリューションとして提供していきます。
 凸版印刷はこれまで、「印刷テクノロジー」を核に、情報を分かりやすく伝えるクリエイティブや個人情報管理などのセキュリティ、ビジネスの効率化を支援するコールセンター業務、事業を円滑に推進するプロデュース支援などを提供、社会における課題解決に貢献してきました。
 今回、これまで展開してきた健康増進分野や、様々な生活支援サービスを通じた街づくり(地域包括ケア)分野に、新たに「予防・未病」ソリューションを加えて凸版印刷のヘルスケア関連事業を包括的に体系化。健康で安心な社会づくりに貢献します。
 「予防・未病」ソリューションの第一弾として、新たに「特定健診における受診率向上プログラム」の提供を開始。福岡県福岡市が2015年10月から実施する「特定健診未受診者にかかる受診勧奨事業」に採択されました。

■ 「特定健診における受診率向上プログラム」の概要
 今回新たにサービスを開始するのは、自治体や企業における特定健診やがん検診の受診率を向上させるために必要な機能をワンストップで提供するプログラムです。
 これまで凸版印刷では、小売や製造事業者における、顧客情報の分析業務からコミュニケーション戦略の企画・実行支援などのサービスを提供することにより、多くの知見を蓄積してきました。同時に、通販事業の支援業務で培ったシニアコミュニケーションノウハウや、個人の属性や嗜好情報などに合わせてパーソナルな情報を印字するパーソナルDMなど、さまざまなCRMコミュニケーション手法を開発してきました。これまで培ってきた知見とコミュニケーション手法を、今回の「特定健診における受診率向上プログラム」に展開することで、各種健診の受診率向上を実現します。
 具体的には、受診対象者を多様な観点から分析・セグメント化し、個人向けのパーソナルDMやコールセンターからの電話勧奨といった手法を組み合わせたアプローチを展開。各種健診の受診を促します。
07.画像1
「特定健診における受診率向上プログラム」の基本的なサービスフロー
© Toppan Printing Co., Ltd.
(1) 受診対象者の解析・セグメント
過去の健診実績や定性調査などにより、診療への関心度や関心点などを解析しクラスタリングします。
(2) セグメント別ダイレクトアプローチ
対象者個々のタイプに合わせたコミュニケーションプランの開発やパーソナルDM、コールセンター機能の提供を行います。
(3) 効果検証・施策改善
独自のテンプレートを用いた効果検証と、次年度に向けた施策改善を実施します。
(4) 関心層向けの情報発信手法の構築・運用
高関与受診対象者向けWebサイトの構築・運用と、問い合わせ窓口となるコールセンター機能を、高いセキュリティ性を担保したCRM環境とともに提供します。

■ 凸版印刷のヘルスケア関連事業について
 現在日本では高齢化の急激な進展により超高齢社会に突入。労働人口の減少による経済活力の低下や、医療や福祉など社会保障コストの増大などが大きな社会的な課題になっています。また地域社会にとっては、コミュニティの弱体化や、安全・防災対策などさまざまな面で重大な影響が懸念されています。
 凸版印刷はこれまで培ってきたマーケティング力を応用することにより、ヘルスケア関連事業を自治体やパートナ企業とともに推進。奈良県葛城市で実施している「総務省ICT街づくり実証事業」や、2014年11月から神奈川県横浜市で実施している「よこはまウォーキングポイント事業」、2014年10月から全国6都市で実施している「複数自治体連携型 大規模健幸ポイントプロジェクト実証」などにおいて、事業設計やシステム設計、運用業務や個人情報取扱業務、商品券製造・回収換金業務、コンタクトセンター業務などの機能を各プロジェクトに応じて提供してきました。
 今回、これまで培ってきた「健康増進」、「地域包括ケア」ソリューションでの知見を活かし、新たに「予防・未病」ソリューションを追加してヘルスケア関連事業を体系化。本格的な事業展開を開始します。

■ 「特定健診における受診率向上プログラム」の福岡市での導入事例について
事業名: 特定健診未受診者にかかる受診勧奨事業
実施期間: 2015年10月~2016年3月
実施地域: 福岡県福岡市

対象者:

過去7年間に一度も「よかドック(福岡市国民健康保険特定健診)」を受けていない市民約12万5,000人

施策概要;
過去の健診受診状況や他地域の事例から調査・分析を実施し、対象者を複数のセグメントに分類。セグメント別に最適な訴求メッセージやアプローチする手法を設計し受診率の向上を図る。
同時に、未受診者の傾向分析を行う目的でのアンケートも実施する。

■ 今後の目標
 凸版印刷は今後も自治体や企業に向けたヘルスケア関連事業の展開を強化。2018年度にヘルスケア関連事業で約100億円の売上を目指します。


* 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以上

ページの先頭へ戻る

Newsroom Search