2015/05/18

凸版印刷、小学校向けの新しい学習支援システムの実証研究を開始
~努力する力を育み、「人財」育成を支援する学習支援サービス「やるKey」の開発を推進~

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、児童が学習を通じて「努力する力」を高めることができる、小学校向けの新しい学習支援サービスの実証研究を慶應義塾大学総合政策学部の中室牧子准教授、茨城県古河市および東京都福生市のそれぞれと、2015年5月より開始します。
 さらに、これら実証研究の結果を踏まえ、学習支援サービス「やるKey」として2015年11月からサービス提供をする予定です。

 (※)凸版印刷では、人こそが会社の貴重な財産であるという考えから「人財」と表記しています。

 

 実証研究を進める学習支援システムでは、子供たちがタブレット端末で、学校の単元に沿った学習を行いながら、努力する力を高めることを目指します。
 具体的には、学校で活用するタブレット端末を家庭でも使用し、児童が自分で目標を立て、教科書の内容に沿った演習問題(デジタルドリル)に取り組みます。解答と自動採点の過程で、どこが誤ったのかだけでなく、どこでつまずいているかが判定され、児童ごとに応じた教材が提供されます。さらに、児童の習熟度や学習時間を教員が把握し、声がけや指導改善の材料にできる機能も提供します。これにより、分からないことが分かるようになる喜び、目標を達成できた喜び、認められる喜びを通じて、努力する力の醸成と学力の向上をサポートします。

 凸版印刷は、この実証研究の成果を踏まえ開発する、新しい学習支援サービス「やるKey」を通じて、これからの日本を支える「人財」の育成に貢献することを目指します。

 なお学習支援サービス「やるKey」は、2015年5月20日~22日に東京ビッグサイトで行われる「教育ITソリューションEXPO」の凸版印刷ブースで展示されます。

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利用イメージ

■背景

 教育現場にもICT化の流れが押し寄せ、これからの世の中を生き抜く子供たちのために何ができるのか、それに携わる方々が真剣に考え、さまざまな取り組みが行われています。
凸版印刷は、1人1台の端末で勉強をする時代を鑑み、“自分だけでも学習を進められる”、“頑張ったプロセスを可視化できる”ことがICTの良さを最大限に活かせることだと考えています。それによって培われたことが、子供たちの明るい未来につながるサービスを提供したいとの思いが、学習支援システムの開発の発端となりました。
 そのなかで、岐阜大学・益子典文教授、東北学院大学・稲垣忠准教授など多くの専門家の方々の協力をいただきながら、学習支援サービス「やるKey」の開発を推進しています。

 

■実証研究について

 自治体(茨城県古河市、東京都福生市)、慶應義塾大学・中室研究室、凸版印刷株式会社の3者協働の実証研究を実施します。
タブレット端末を家庭に持ち帰り、小学3年生の算数における「わり算」と「小数」に関する家庭学習(個別学習)を、凸版印刷の学習支援システムを活用して行います。その後、実施前後の学力調査で効果検証を行います。

 

1)実施範囲
<東京都福生市>
・期間:2015年5月25日~11月30日
・対象:小学校5校 第3学年 全児童 約260名
<茨城県古河市>
・期間:2015年6月22日~11月30日
・対象:小学校3校 第3学年 全児童 約170名

 

2)学習支援システム(実証研究用)の範囲:
・クラウドによるLMS(学習管理機能)とデジタル教材の提供
・導入に関する教員研修の実施およびヘルプデスクの設置
・利用端末: iPad (指導者、学習者ともに)
・提供コンテンツ:小学校3年生の算数

 

3)学習支援システム(実証研究用)の特長
・レコメンド機能; 家庭学習時、児童のドリル正誤情報を元につまずきを解消する教材を提供します。
・目標管理機能; 児童自身が学習目標を設定し、取り組むことができます。
・学習履歴管理機能; 児童ごとの家庭学習状況を確認し、翌日の声がけにも活用できます。

 

* 本ニュースリリースに記載している会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以上

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