2015/03/31

髙島屋と凸版印刷、ビーコンとデジタルサイネージを活用した
インバウンドサービスの実証実験を実施
~中国人観光客向けにビーコンを配布、売場に近づくと中国語で商品情報を紹介~
株式会社髙島屋
凸版印刷株式会社
 株式会社髙島屋(本社:大阪府大阪市中央区、代表取締役社長:木本茂、以下 髙島屋)と凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、BLEビーコン(※1)とデジタルサイネージを活用したインバウンドサービスの実証実験を、2015年4月4日から期間限定で実施します。
 本実証実験では、新宿髙島屋にて、受付や免税カウンターでBLEビーコン付きのストラップを中国から来日されたお客様に配布し、ストラップを下げて店内を回ると、館内8ヶ所に設置されたタブレット型サイネージがBLEビーコンを感知。デジタルサイネージから中国語で売場紹介の動画が流れ、衣・食・住に関する日本製の商品約40点の詳細情報と店員のおすすめコメントを紹介します。
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新宿髙島屋でのタブレット型デジタルサイネージ設置イメージ(左)とその利用イメージ(右)
© Takashimaya Co., Ltd.

■ 開発の背景

 
凸版印刷はこれまで、Webと実店舗を結び付けるO2OプロモーションやNFCコンテンツ配信サービス、ビーコンを活用した位置連動型コンテンツ配信O2Oソリューションなど、さまざまなO2Oサービスを提供してきました。また、商品開発や販促活動、効果測定など、幅広い分野で企業のコミュニケーション活動をサポートするソリューションを提供しています。
 従来、ビーコン発信器を店舗側に設置し、顧客のスマートフォンに情報を配信する施策はありましたが、顧客側が事前に専用のアプリをダウンロードしたり、スマートフォンの設定を変えたりと負荷が多い点が課題になっていました。
 凸版印刷はこの解題を解決するため、BLEビーコンを持った顧客がデジタルサイネージに近づくことにより、コンテンツを切り替えて表示するシステムを開発しました。

 一方、髙島屋では、近年における訪日外国人の増加を受け、免税システム・Wi-Fiの導入、通訳の増員、ホームページの改修、商品・イベント展開など、様々なインバウンドへの対応を行ってきましたが、訪日外国人のお客様にストレスなく、楽しくお買い物をしていただくために、更なる対策強化の検討を進めています。

 そこで、このたび両社の知見を元にBLEビーコンとデジタルサイネージを活用したインバウンドサービスの実証実験を実施。店舗内において、中国語で情報発信をすると共に、店舗回遊の促進効果や商品購入点数に与える影響について検証します。


■ 本実証実験の概要

期間: 2015年4月4日(土)~4月17日(金)
場所: 新宿髙島屋
実施規模: デジタルサイネージ設置箇所:8ヶ所、ビーコン配布数:200個
(1) 来店した中国人観光客にBLEビーコン付きのストラップを配布
新宿高島屋に来店した中国人観光客に対し、受付や免税カウンターでBLEビーコン付きのストラップを配布します。
(2) (1)のストラップを下げて店内を回遊するとタブレット型サイネージが反応
中国人観光客がBLEビーコン付きのストラップを下げて店内を回遊すると、館内8ヶ所に設置されたタブレット型サイネージがBLEビーコンを感知して、中国語で売場紹介動画が流れます。
(3) タブレット型サイネージで動画による商品紹介やクイズイベントを実施
タブレット型サイネージにて、衣・食・住に関する日本製の商品約40点の詳細情報と店員のおすすめコメントを紹介します。また、各サイネージに1文字ずつ隠された合計4文字のキーワードを集めて言葉を当てるクイズイベントも実施します。
(4) 免税カウンターにてクイズイベントの景品を贈呈、サービスへのアンケート回答依頼
買物終了後、免税カウンターにてBLEビーコン付きストラップを受領。実証実験に関するアンケート調査ならびにクイズイベントの景品贈呈を行います。



※1 BLEビーコン
低消費電力の近距離無線技術「Bluetooth Low Energy」を利用した通信機器。

* 本システムは特許出願中です。
* 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以上

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