2014/03/27

国内初、秋田大学と凸版印刷が「バーチャル鉱山実習システム」を開発
~最先端のバーチャルリアリティ技術で、鉱山開発の現場を作業者視点で疑似体験が可能に~
秋田大学
凸版印刷株式会社
 秋田大学(学長:吉村昇)と凸版印刷株式会社(代表取締役社長:金子眞吾、以下凸版印刷)は、鉱山開発の現場を仮想体験できる「バーチャル鉱山実習システム」を共同で開発。通常入ることが難しい、鉱山開発の現場を作業者視点で疑似体験できるVR(バーチャルリアリティ※1)システムとして、秋田大学が2014年4 月より開設する国際資源学部(※2)の講義などで活用します。
 なお鉱山をVRシステムとして再現し、大学の講義での活用は国内初となります。

07.画像1

 今回、現在開発をされている3つの鉱山で高精細画像の撮影や、高品位な3次元形状計測を実施。秋田大学の監修のもと、それぞれの鉱山における採掘法の3次元モデルや坑道屈進、採掘、運搬などの各工程、各種重機類の外観などを3次元CGで再現しました。 

さらに本システムでは、コントローラーで仮想の鉱山内を自由に移動し、作業者の視点で鉱山開発の現場を見ることができます。
 臨場感あふれる映像とインタラクティブな操作により、学生に対し、通常入ることが難しい、鉱山開発の現場を疑似体験させ、その後の資源に対する興味と学習意欲の向上を目指します。

「バーチャル鉱山実習システム」 の特長

・3つの鉱山開発(金属鉱山の坑内掘開発、石炭鉱山の坑内掘開発、石灰石鉱山の露天堀開発)の現場

 を取り上げ、普段見ることが難しい最新の鉱山開発の現場が体験できます。

・高品位な3次元形状計測と高精細画像の撮影を行い、鉱山開発の現場を高精細かつ写実的に再現。

 より臨場感のある疑似体験が可能です。

・コントローラー操作により自由に視点を移動させ、仮想の鉱山の中で作業者の視界を再現。

 体験による学習効果を高めます。

 

■今後の展開

秋田大学と凸版印刷は、バーチャル鉱山実習システムで体験できるコンテンツの拡充を図るとともに、

培ったノウハウ・技術を応用し、他の学科や分野でバーチャルリアリティを活用した学習・実証システムの開発を進めていきます。


※1 VR(バーチャルリアリティ)とは
バーチャルリアリティは、現存しない建造物や文物の内部構造など、通常では見ることができない空間の再現や、セキュリティや作品保護の観点から直接公開することができないものを公開することが可能な技術です。ビデオ映像のようにストーリーを自動再生できるほか、ゲームコントローラーを用いて任意に空間を動き回ることができる対話性が大きな特徴の一つです。

※2 国際資源学部 について
秋田大学は、資源分野において100年の歴史を有しており、専門技術、国内外の人脈の蓄積を礎とした「資源探査・開発から環境リサイクルまで」を国内で唯一体系的に一貫して学べる基盤があります。これまでに培ってきた資源学教育に加えて、新たな国益を生み出すための機能を強化すべく、日本における資源学教育の国際拠点となる“ナショナルセンター機能”を有した「国際資源学部」を新たに設置します。
「国際資源学部」では、世界の第一線で活躍する研究者や技術者を結集し、国内外の主要大学や企業、諸機関等との連携体制を構築します。また、全学生が国内外の資源の現場で実習・演習を行うことを重視したカリキュラムを構成し、国際資源分野において求められる実践的かつ学生が互いに学び合う『人文社会系・技術系パッケージ型教育』を展開します。

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以上

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