2013/03/26

凸版印刷、うめきた・グランフロント大阪「ナレッジキャピタル The Lab.」に参画、
『彩り豊かに暮らすLab.』を出展
 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、これまでに培った「印刷テクノロジー」を活用した、新しい価値の創造に積極的に取り組んでいます。
 このたび、その一環として、2013年4月26日に開業予定の、うめきた・グランフロント大阪 ナレッジキャピタル「The Lab. みんなで世界一研究所」に参画、『彩り豊かに暮らすLab.』を出展します。
 今回出展する『彩り豊かに暮らすLab.』は、「バーチャルリアリティ(VR)(※1)技術」を活用した文化財デジタル化への取り組みを中心に展示します。特に、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」の3次元空間化を行ったCG技術「ViewPaint(ビューペイント)」を、新しい絵画の鑑賞法として提案します。
画像1
「彩り豊かに暮らすLab.」の出展イメージ

<上図、左から2番目モニタ内画像>
VR作品『古代ローマ帝国 ポンペイ「庭園の風景」』より
監修:独立行政法人国立美術館国立西洋美術館長 青柳正規
画像データ提供:東京大学象形文化研究拠点(UT-PICURE)
製作・著作:東京新聞/凸版印刷株式会社


<上図、中央画像>
『ViewPaint vol.1 フェルメール《牛乳を注ぐ女》』より
製作・著作:凸版印刷株式会社   監修:小林賴子(目白大学教授)
©Toppan Printing Co., Ltd. / Original photo data (Het melkmeisje [The Milkmaid] by Johannes Vermeer) :

©Rijksmuseum Amsterdam. Purchased with the support of the Vereniging Rembrandt.

■ 展示内容の詳細
(1) 絵画の新しい鑑賞体験ができる「ViewPaintゾーン」
 「ViewPaintゾーン」では、凸版印刷のバーチャルリアリティエンジンである「トッパンVR(※2)」を活用した新しい鑑賞システム「ViewPaint」による、絵画の新しい鑑賞方法を体感できる技術を展示します。
 具体的には、絵画のデジタルアーカイブデータを作家特有のタッチを損なうことなく3DCG化し、ディスプレイに表示します。コントローラー操作により、CG映像がリアルタイムに生成・表示されるため、鑑賞者は、絵画に描かれたモチーフを、絵画の中に入り込んだかのようにインタラクティブに鑑賞できます。
 本展示では、17世紀オランダの巨匠フェルメールの作品《牛乳を注ぐ女》を3DCG化した、「ViewPaint vol.1 フェルメール《牛乳を注ぐ女》(※3)」を体験型デモンストレーションとして公開します。 また、製作過程で知りえた新しい発見の数々をiPadを用いて紹介するとともに、3Dプリンタを用いて絵画に描かれた部屋の様子を再現、展示します。

(2) 国内外の貴重な文化財を3DCGでリアルタイム生成「トッパンVRゾーン」
 「トッパンVRゾーン」では、凸版印刷が文化財の展示映像手法として1997年から取り組んでいるVR技術(※3)を用いた、国内外の貴重な文化財をテーマとしたVR作品を展示します。
 具体的には、以下の3作品を展示します。
 ・『古代ローマ帝国 ポンペイ「庭園の風景」』
 ・『唐招提寺~金堂建築の巧み・御影堂の美~』
 ・『東大寺大仏の世界』

(3) 最新のデジタルコンテンツ体験ゾーン
 凸版印刷が2001年8月より運営を開始し、20-40代の女性を中心に利用されている国内最大級の電子チラシサイト「Shufoo!(シュフー)(※4)」の紹介と、iPadを用いた体験デモを展示します。
 また、トッパングループで、国内最大級約12万冊の電子書籍を取り扱う株式会社BookLive(本社:東京都台東区、代表取締役社長:淡野正)が販売する、「いつでも、どこでも、だれにでも。読みたい本を読みやすく」を実現した電子書籍専用端末「BookLive!Reader Lideo(ブックライブリーダー リディオ)(以下 Lideo)」を用いた体験デモを展示します。


■ 「彩り豊かに暮らすLab.」施設詳細
 名 称:彩り豊かに暮らすLab.
 所在地:うめきた・グランフロント大阪
      ナレッジキャピタル 「The Lab. みんなで世界一研究所」 (2階 アクティブラボ内)
      大阪府大阪市北区大深町3番1号
 開設日:2013年4月26日(予定)


■ 今後の目標
 凸版印刷は、ナレッジキャピタル「The Lab. みんなで世界一研究所」への出展により、ナレッジキャピタル参画団体や企業、大学・教育機関、有識者、来場される生活者の方々など、多くのステークホルダーとコラボレーションしていきます。また、「彩り豊かに暮らすLab. 」の展示内容を適時更新し、「印刷テクノロジー」を核とした新製品・新技術を発信することにより、「鮮やかな感性」と「輝く新技術」で「彩り豊かな暮らし」の創造に貢献していきます。

※1 バーチャルリアリティ(VR)
 バーチャルリアリティは、現存しない建造物や文物の内部構造など、通常では見ることができない空間の再現や、セキュリティや作品保護の観点から直接公開することができないものを公開することが可能な技術です。ビデオ映像のようにストーリーを自動再生できるほか、ゲームコントローラーを用いて任意に空間を動き回ることができる対話性が大きな特徴の一つです。

※2 トッパンVR
 凸版印刷は、1997年から文化財の展示映像手法としてVR技術「トッパンVR」の開発に取り組み、「ナスカ」「コパン」や「国宝 阿修羅像」「洛中洛外図屏風 舟木本」など、国内外の貴重な文化財をテーマとしたVR作品を積極的に製作しています。
 また、大型スクリーンを用いたVRシアターの展開を進め、海外では、中国の故宮博物院やホンジュラス共和国博物館にシアターを納入しています。国内では 2007年に、東京国立博物館と共同で、東京国立博物館資料館内に「TNM&TOPPANミュージアムシアター」を開設しました。
URL:http://www.toppan-vr.jp/bunka/

※3 ViewPaint vol.1 フェルメール《牛乳を注ぐ女》
(1)完全に三次元空間化された《牛乳を注ぐ女》の世界
透視図法の読み解きと、タイルやテーブルといった現存する17世紀オランダの博物資料、CGシミュレーションを基に、フェルメールのアトリエが舞台とされる《牛乳を注ぐ女》が描かれた世界を完全に空間化しています。
(2)どの角度からみてもフェルメールのタッチはそのままに
独自のリアルタイムCG表現プログラムの開発により、どのような角度から空間を鑑賞しても、モニターには常にフェルメールが描いた絵画のようなCG映像が表示されます。
(3)額縁越しに描かれた世界をのぞき込むようなインタラクティブ体験
空間化された絵画は、コントローラー操作によりCG映像を表示します。これにより、鑑賞者は描かれた世界の中を自由に動く、インタラクティブな体験ができます。

※4 Shufoo!
 凸版印刷が2001年8月より運営を開始し、20-40代の女性を中心に利用されている国内最大級の電子チラシサイトです。大手流通各社、地域主力スーパーなど約1,900法人、約87,000店舗が参加(2013年2月末時点)しています。チラシの閲覧回数や閲覧エリアのデータを収集・分析するマーケティング機能も備えています。また、生活者は、PCに加え、携帯電話やデジタルテレビ、また拡大するスマートフォンやタブレット端末など様々なデバイスから日本全国の電子チラシを閲覧することができます。
・PC http://www.shufoo.net
・携帯 http://mobile.shufoo.net
・iPhone http://itunes.apple.com/jp/app/id373909230?mt=8
・iPad http://itunes.apple.com/jp/app/id373911706?mt=8
・Android https://play.google.com/store/apps/details?id=com.toppan.shufoo.android

 

 

* 本プレスリリースに記載している会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

 

以上

ページの先頭へ戻る

Newsroom Search