2012/11/29

凸版印刷、業界初、「カーボンフットプリント システム認証」を取得
〜カーボンフットプリントの民間運用開始後、初の認証取得〜

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、「出版・商業印刷物(中間財)(※1)」および「宣伝用および業務用印刷物(※2)」分野において、業界で初めて、「カーボンフットプリント(CFP)(※3)システム認証」を2012年11月16日に取得しました。
 「CFP システム認証」は、企業が社内に構築したCFPを算定、検証、登録・公開申請を行うシステムについて、第三者の認証を得るものです。凸版印刷はこのたび、社団法人産業環境管理協会(本部:東京都千代田区、会長:冨澤龍一)に登録したCFP システム認証機関であるSGSジャパン株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、代表取締役:曽我正博)より、本認証を取得しました。凸版印刷は、CFPコミュニケーションプログラム(※4)の民間運用開始後、初めての認証取得企業となります。
 なお本認証取得について、2012年12月13日(木)~15日(土)まで開催される展示会「エコプロダクツ2012」(会場:東京国際展示場)のトッパングループブースで紹介します。

■ CFP システム認証とは
 CFP システム認証とは、企業や団体が組織内部にCFPを算定、検証、登録・公開申請を行うシステムを構築し、このシステムを、第三者であるCFP システム認証機関が審査し認証するものです。システム認証を取得し、CFPコミュニケーションプログラムにCFPシステムを登録した企業や団体は、個別のCFP検証の手続きを経ることなく、CFPの登録・公開申請が可能になります。
 CFP宣言の客観性を第三者により評価する仕組みとしては、製品・サービスごとに第三者検証を行う個品別検証方式と、システム認証方式があります。今回、凸版印刷が認証を取得したシステム認証方式は、多くの製品の算定・検証を実施する時にコスト削減や時間短縮を図れ、CFP算定ノウハウを社内で維持できるといった特長があります。

■ 今後の目標
 凸版印刷は、持続可能な社会の実現に貢献するため、得意先や最終消費者と協働することで、社会的課題の解決に取り組んでいます。今後、本認証を通じ、自社の各種パンフレットなどでCFPの算定・表示を実施します。さらに、当社で請け負う各種印刷物などの得意先製品についても、CFP登録・公開サービスの提供を検討していきます。

※1 出版・商業印刷物(中間財)
出版社などから発行される出版印刷物や、企業などで広告宣伝に使用される印刷物に対し、印刷業が直接関与できる生産段階までの範囲に限定したものです。
※2 宣伝用および業務用印刷物
製品のカタログやパンフレット、環境報告書や会社案内など、企業などの広告宣伝・販売促進に使用される印刷物と、企業などで使用される報告書や議事録など、業務に使用される印刷物が対象となります。
※3 カーボンフットプリント(CFP)
CFPとは、商品やサービスの(1)原材料調達、(2)生産、(3)流通、(4)使用・維持管理、(5)廃棄・リサイクルにいたるまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算し、その排出量を分かりやすくマーク表示する仕組みです。
※4 CFPコミュニケーションプログラム
日本では経済産業省が中心となり、2009年度より3年間、「CFP制度試行事業」として、共通のCFPマークを表示する仕組みを運用していましたが、2012年度より社団法人産業環境管理協会が事務局となり、民間運用した「CFPコミュニケーションプログラム」がスタートしました。この制度は、企業の温暖化対策の取り組みを促進し、「低炭素型の産業構造への変革の実現」と、「消費者自身の低炭素行動の促進」を目指しています。企業が、商品・サービスごとの排出量の算定ルール「カーボンフットプリント製品種別基準(CFP-PCR)」に基づいてCFPを算定し、その結果の検証を受けて初めてCFPマークを表示することができます。


* 本プレスリリースに記載している会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以上

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