2012/09/12

凸版印刷、注ぎやすさを向上させたスタンディングパウチ「注ぎ上手」を開発
〜開封しやすく注ぎ口が開きやすい新構造で、スムーズな詰め替えを実現〜

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、注ぎやすさを向上させたスタンディングパウチ「注ぎ上手®」を開発しました。トイレタリー業界や化粧品業界などに向け、2012年9月中旬から本格的な販売を開始します。

 スタンディングパウチとは、ラミネートフィルムを使用した袋状の容器で、内容物を入れると底部が開き、自立する包材です。特に、トイレタリー分野の詰め替え用包材として広く採用されています。

 「注ぎ上手」は、注ぎ口が閉じにくく、スムーズな詰め替え作業が可能なスタンディングパウチです。凸版印刷独自の製袋技術によりパウチの上部をシールせずに折り返す新しい注ぎ口構造を開発。注ぎ口の上部にシール部分がないため注ぎ口の幅を広く取ることができ、かつ開封した際に注ぎ口が自然に開く形状を実現しました。これにより、従来のスタンディングパウチと比較して、内容物の注出時間を約2割短縮、注ぎやすさが大幅に向上しました。また、注ぎ口の形状を改良したことにより、開けやすさも向上しました。

 なお本製品は、2012年10月2日(火)から5日(金)まで開催される「2012東京国際包装展」(会場:東京ビッグサイト)のトッパンブースにて展示します。

左:「注ぎ上手」のサンプル、右:新構造により注ぎ口が大きく開く
Copyright 2012 TOPPAN PRINTING CO., LTD.

■ 開発の背景
 環境配慮や省資源の観点から、シャンプーやコンディショナー、洗剤などのトイレタリー市場の詰め替え製品を中心にスタンディングパウチ市場が拡大しており、その市場規模は約250億円と推計されています。詰め替えスタンディングパウチは、省資源の観点から環境に配慮したパッケージとして広く支持されています。しかし、生活者からは詰め替え時間を短縮したい、開封しやすくして欲しいといった要望がありました。
 スタンディングパウチはその構造上、注ぎ口の上下に溶着シールがあることから、注ぎ口が開封・開口しにくく、本体ボトルに注ぐ途中で注ぎ口が閉じてしまうという課題がありました。従来はその課題を解決するため、注ぎ口部のフィルムに凹凸を施すエンボス加工や、ストローなどのプラスチックパーツを用いることにより、注ぎやすさの向上を図っていました。しかし、エンボス加工だけでは十分な注ぎ口の開きが確保できない、プラスチックパーツを使用した場合には価格や再商品化委託料が上昇してしまう、といった課題が残っていました。
 「注ぎ上手」は、パウチの上部を溶着せずに折り返すことで、開きやすい注ぎ口を実現したスタンディングパウチです。注ぎ口の形状を工夫することで、開封性も向上させました。また、プラスチックパーツを使用しないことにより、企業が負担する再商品化委託料を約5%削減しました。

■ 「注ぎ上手」の特長
・新形状の注ぎ口により注ぎやすさを向上
凸版印刷が独自に開発した注ぎ口を含むパウチの上部を溶着せずに折り返す製袋手法により、広口で開きやすい注ぎ口を実現。従来のストロー付きスタンディングパウチと比較して内容物の抽出時間を約2割短縮しました。
・開封性を向上
注ぎ口の形状を工夫したことにより、開封強度を約3割削減。開けやすさを向上しました。
・再商品化委託料を削減
プラスチックパーツを使用していないため、従来のストロー付きスタンディングパウチと比較し、再商品化委託料を約5%削減できます。

■ 価格
 注ぎやすさや開封性を向上しつつも、同容量でストローなどのプラスチックパーツ付きスタンディングパウチと比較して約1割削減できます。

■ 今後の目標
 凸版印刷は「注ぎ上手」をはじめとした詰め替えスタンディングパウチを、トイレタリー業界はもちろん化粧品や食品などへも展開を進め、2015年度に関連受注を含め60億円の売上を目指します。

* 本プレスリリースに記載している会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
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以上

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