2012/06/12

凸版印刷とトッパンNECサーキット ソリューションズ、
偽造防止効果の高い「セキュアプリント配線板」を開発
〜特殊なセキュリティインキを用い、専用検証機器での真贋判定が可能〜
凸版印刷株式会社
株式会社トッパンNECサーキット ソリューションズ

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)と株式会社トッパンNECサーキット ソリューションズ(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:宮島惠二、以下 TNCSi)は、偽造防止効果が高い「セキュアプリント配線板」を開発しました。

 「セキュアプリント配線板」では、プリント配線板の本体に、目視ではわからない不可視インキを用い、印刷とレーザー刻印を組み合わせて個別IDを刻印します。この個別IDは、専用の検証機器によって個体識別と真贋判定を実現するもので、偽造を困難にします。
 また、このインキは、その原材料から厳重に管理されるため非常にセキュリティ性が高く、非常に偽造防止効果が高いものです。
今回の偽造防止加工は、従来行なわれていた梱包材にセキュリティシールを貼るなどの間接的な対策とは異なり、プリント配線板上に直接、偽造防止加工を施すことから、プリント配線板そのものの偽造・贋造を防ぐことができます。
 プリント配線板の本体に偽造防止加工を施すにあたり、凸版印刷とTNCSiが培ってきたノウハウを活かし、プリント配線板の性能に悪影響を与えない方法を開発、絶縁特性や耐熱特性といった、プリント配線板に求められる性能を維持しました。

 企業は、「セキュアプリント配線板」を導入することにより、プリント配線板の偽造を防ぎ、製品の信頼性の維持や、ブランドの保全・向上が可能となります。また専用の検証機器による個体識別と真贋判定により、即座に自社製品か判定し、適切な品質保証もできるようになります。

「セキュアプリント配線板」サンプルと刻印したID
Copyright 2012 TOPPAN PRINTING CO., LTD.

■ 背景
 近年、電子機器の回路基板となるプリント配線板の偽造品が増えています。粗悪なプリント配線板による電子機器の不具合が起きた際に、プリント配線板が自社製品なのか判断ができないため、損害が大きく、適切な品質保証もできないという問題が生じていました。
 しかし、プリント配線板の表面に使用されるソルダーレジスト(絶縁体)上はラベルが剥がれやすく、プリント配線板本体に直接シールの貼付ができないことから、プリント配線板の梱包材にホログラムなどを使用したセキュリティラベルやICタグを貼付し管理を行っていました。こうした間接的な偽造防止策では、プリント配線板そのものを管理できないことから、プリント配線板に直接施せる偽造防止対策が必要とされていました。

■ セキュアプリント配線板の特長
・入手困難なセキュリティインキを用いて、プリント配線板に直接、偽造防止加工が可能。
・プリント配線板に直接、偽造防止加工を施すには特殊な製造ノウハウが必要なため、非常に偽造防止効果が高い。
・特殊なセキュリティインキとレーザー刻印の組み合わせで、専用の検証機器による個体識別により自社製品かどうか即座に判定し、適切な品質保証ができる。
・プリント配線板としての絶縁特性や耐熱特性といった性能を維持できる。
・偽造・贋造が困難で、製品の信頼性の維持や、ブランドの保全・向上が可能。

■ 今後の展開
 凸版印刷とTNCSiは、市場調査をもとにした製品改良を行い、早期の量産開始を目指します。


※なお、「セキュアプリント配線板」は、2012年6月13日(水)から15日(金)に開催される「JPCA Show 2012」(会場:東京ビッグサイト、主催:社団法人日本電子回路工業会)のTNCSiブースにて展示されます。

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以上

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