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紙の本を愛していない人が、電子書籍ユーザーになるだろうか。

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2013年7月3日 新聞掲載

電子書籍の時代が来ることは、本がなくなることではありません。表紙を眺め、頁をめくり、心にゆっくり染み込ませる。文章を読むそんな喜びは、これからも本という形で残してゆくべきもの。デジタル化の流れは止められませんが、本が持つ味わいを、人はいつまでも手放さず、持ち続けていくはずです。トッパンが実現したのは、本と電子書籍を同時に制作できる「コンテンツファクトリー」。紙の本が好きな人も、新刊をすぐデジタルで読みたい人も、どちらも楽しめる環境を整備していきます。

[コンテンツファクトリー]

様々な原稿をあらゆる電子書籍フォーマットに対応させて、マルチデバイスへ展開する。一元管理されたデータから、デジタルコンテンツや印刷物を出力することで、読書スタイルの多様化に応えるのです。そんな本と電子書籍を共存させるハイブリッド型制作ラインは、トッパンが印刷で培った情報加工技術でこれからも進化し続けてゆくもの。「電子書籍のこれからは、紙の本が教えてくれるのです。」担当者は語りました。

[関連リンク]
印刷とデジタルコンテンツの、ハイブリッドソリューション。出版ビジネスを拡大する印刷テクノロジーのかたち。

書店に置かれている多彩な書籍や雑誌。スマートデバイスの普及により、いつでもどこでも手軽に読むことのできるようになった電子書籍。一見すると、相反するようにも思える紙とデジタルコンテンツの制作を一貫して支えているのは、トッパンがお客さまとともに長年培ってきた情報加工技術です。1960年代後半、情報化時代の到来とともに、印刷される情報量も増大するものと見られ、人手主体の文字組版から、より機械化された合理化システムへの転換が必要であるという考え方が主流となってきました。このような中、トッパンではコンピュータによる文字組版の検討が進められ、1970年に日本の印刷会社として初めてCTS(Computerized Typesetting System)を実現し、圧倒的なスピードと品質安定化を確立しました(図1)。そして1990年代に入り、コンピュータの高性能化とパーソナル化を背景とした DTP(DeskTop Publishing)の出現、さらにはDTPソフトを使った自動組版の確立など、トッパンのコンピュータによる文字組版は、広く普及するようになりました。このように業界として先駆けて制作の電子化に取り組んできたトッパンは、従来から出版社を中心としたお客さまの幅広い要望に応え、積極的な業務サポートを行ってきました。その中で培ってきた情報加工技術の基盤は、電子出版市場が立ち上がってきた現在、トッパンが取り組む新たな制作ラインへと受け継がれています。

「コンテンツファクトリー」は、世界初の印刷物コンテンツとデジタルコンテンツの同時制作ラインであり、トッパンの電子出版ソリューションを支える全ての技術が結集されています。印刷物やデジタルデータなどあらゆる入稿形態に対応。そして、トッパンが独自に開発した中間XMLデータ(「凸版XML」)を活用し、ドットブック・XMDFといった日本標準電子書籍フォーマットの自動生成だけでなく、EPUBといった世界標準フォーマットへの出力にも対応しています(図2)。さらに、雑誌などの多様な電子出版の表現へ対応するために新しい技術を次々に取り込み、次世代の電子出版コンテンツマネジメントシステムへと進化し続けています。また、さまざまな出力形態を見据えた最適なデジタル素材管理により、デジタルコンテンツのマルチフォーマット、マルチデバイス展開を可能にするとともに、あらかじめ紙とデジタル双方へ出力することを想定したワークフローの構築により、印刷物とデジタルコンテンツの同時制作を実現しました。トッパンの「コンテンツファクトリー」は、印刷物からデジタルコンテンツまで、あらゆる出版ビジネスに対応したコンテンツを創り出します。

さらに、トッパングループの総合電子書籍ストア「BookLive!」では、そうして制作されたデジタルコンテンツをスマートフォン、タブレット、電子書籍専用端末「BookLive!Reader Lideo(リディオ)」、PCなどのさまざまなデジタルデバイスを通じて購入・閲覧できます。また、「BookLive!」はリアル書店との連携も進めています。リアル書店で電子書籍が購入できる仕組みや、電子書籍ストアである「BookLive!」で貯めたポイントをリアル書店で使うことができるポイント連携サービスを展開。読書スタイルや書籍の種類に合わせて、紙やデジタル、さらには購入する場も選ぶことが可能です。さまざまな本やコンテンツが、場面に応じて紙でもデジタルでも読まれるようになる。そんな読書スタイルが多様化していく時代にも、トッパンは最新の情報加工技術を駆使したハイブリッド制作支援ソリューションで出版文化をサポートしていきます。いつの時代も、本のある豊かなくらしに貢献したい。「印刷テクノロジー」の、ひとつのかたちです。


▲図1 コンピュータによる組版作業(1970年)

▲図2 コンテンツファクトリーを核としたハイブリッド制作体制
最先端の印刷テクノロジーを駆使して、
出版ビジネスを支援する新しい製品やサービスを提供しています。
最高水準の品質・コスト・スピードで
フルテキスト化を実現する
「高精度全文テキスト化システム」

トッパンは、光学文字認識(OCR)技術とクラウド型共同校正技術を活用し、底本の電子書籍化や紙でしか残っていない歴史資料などのフルテキスト化を、最高水準の品質・コスト・スピードで実現できる仕組み「高精度全文テキスト化システム」を開発しました。これにより、より幅広いコンテンツのデジタル化に貢献していきます。

「高精度全文テキスト化システム」画面例
電子出版コンテンツを
読みやすくする
オリジナル新書体を開発

トッパンは、急速に進むデジタル化の中であらためて読みやすさについて考え、自社オリジナル書体「凸版明朝体」「凸版ゴシック体」をもとに、電子出版コンテンツを読みやすくする新書体の開発に着手しています。スマートフォンやタブレット端末上で読みやすく、作品のイメージが記憶に残りやすい読書環境を提供します。

新書体の試作フォント
『より読みやすく、より便利に』を
提供する総合電子書籍ストア
「BookLive!」

日本最大級の取扱い数を誇る総合電子書籍ストアとして多種多様な品揃えを実現。時間や場所を選ばず、読みたくなった時に本を購入・閲覧することができます。また、購入した電子書籍を複数の端末から閲覧できるクラウドサービスやお得なポイント制度など、利便性と満足度の高いサービスを展開。2012年12月には電子書籍専用端末「BookLive!ReaderLideo(リディオ)」(http://direct.booklive.jp/)を発売し、より身近に電子書籍を楽しめる環境を提供しています。

BookLive!ストア http://www.booklive.jp 電子書籍専用端末「BookLive!Reader Lideo(リディオ)」

※本文中の敬称は省略しています。
※本文中の商号および製品・サービス名称は、各社の商標または登録商標です。

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