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年史・社史編纂室から

「長瀬産業株式会社 創業175年―この40年の歩み」長瀬産業株式会社人事総務部社史編纂担当 岡田藤郎さんの体験談をうかがいました。

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社史の仕様・構成は・・・

 まず考えたのは、手にとって読みやすいものにしようということでした。社史というのは、なかなか読んでもらえないものと思っておりましたので、写真を多くしてボリュームは抑えることにしました。A4判192ページ、ソフトな表紙を使用した上製本で、社員配布用はケースなし、顧客・取引先配布用にはケースを付けました。

 全体を(1)写真による会社紹介、(2)本編(沿革編)、(3)資料編、の3つで構成しています。本編は、40年前の社史「135年史」を思い切り圧縮して第一部とし、第二部を「近40年の歩み」として詳しく語るようにしました。第二部の章立ては、この40年の間に会社運営の指揮を取った4人の社長の在任期間ごととしました。

 それと私の個人的な思いでもあったのですが、過去を知ってもらうのと同時に経営幹部が近未来をどう考えているのかを伝えたくて、わずか4ページではありますが社長による特別寄稿も掲載しました。もうひとつ、今回の社史には社長以外は極力個人の名前は出していません。商社ですから、さまざまなプロジェクトがあったわけですけれども、あくまでも仕事は組織としてやったものだという考えからです。


編纂体制と経過について・・・

 編纂チームは3名です。担当者1名、これは私で、兼任ではありますが軸足は社史編纂に置いていました。派遣社員1名、この方はよその社史を制作した経験のある文筆専門家で、2年半この仕事に専任していただきました。強い味方になったのは間違いありません。ほかにアシスタントとして社員が1名、この社員は兼任です。

 社史の編纂が決定したのは2004年7月1日で、そこから約1年間は資料の収集と整理に費やしました。集めた資料をもとに約2カ月かけて検討した結果、全体方針が決定したのは2005年8月でした。基礎年表がまとまったのは翌月です。

 実は、ここまでの作業に私は関わっておりません。当初から担当していた執行役員が2005年6月に関係会社の役員として転出してしまい、その後しばらくリーダー不在のまま作業を続けることになりました。私がこの仕事に就いたのは10月のことです。

 メインである「近40年の歩み」の仮目次を作成し、それに沿った取材を終えたのが2006年の12月。並行して進めた「135年史」の要約も、ほぼ同時に仕上がりました。また、口絵用の写真もこのころまでに収集しました。

 原稿の執筆には1年ちょっとかかったので、終わったのが2007年9月でした。翌月には口絵や資料編のレイアウトができあがり、その後およそ3カ月間で校正作業を行いました。


具体的な作業内容とポイントは・・・

 編纂の指揮をとるのは、勤務経験が長く社内で顔の広い人がいいですね。情報はできるだけ多く集めたいものですが、あちらこちらに散在しているので、誰に聞いたらいいのかを知っている人、いろいろな所に顔の利く人というのが仕事をスムーズに進める要因だと思います。

 仮目次の完成は最初の山場です。博物館で恐竜の骨を見ると生きているころの姿が想像できますが、仮目次はまさにこの骨格です。資料を読み込んで構成方針をしっかり検討して仮目次ができ上がればあとは肉付け作業です。

 できあがった原稿は、必ず新しい目でチェックします。人間は何度見ても同じところを見落とすもので、違う人に見てもらうと誤字脱字が発見できます。非公式なことでしたが、OBの方たちには、資料をいただくだけでなく原稿も見てもらいました。比較的時間のある方が多いので喜んでやってくださいました。できるだけそういう人を巻き込み味方をつくるのも有効です。

 原稿がある程度まとまるごとに経営陣に見てもらいました。自分では客観的につくっているつもりでも不安になってくるものです。あとになって異なる意見が出てくるのを防ぐために、とにかくコピーを机に置いて2週間後に「ご意見は」とうかがう。いわばリスクヘッジですね。それに経営陣は会社経験の長い人たちですから貴重な情報ももらえます。

 作業が遅れることはあっても予定より早く進むことはまずないので、完成までの時間を十分とることも大事です。当社の場合ほとんど完成したころに、社史で取り上げざるをえないトラブルが発生したり、これはスケジュール的には少し無理があったかもしれませんが、社史発行予定月の3ヶ月前に開催が予定されていた、創立175周年の記念イベントを掲載することにしておりました。その結果やはり2007年12月の完成目標が翌年3月にずれこんでしまいました。当社の場合、最悪でも175周年記念日から一年以内の発行を目指していたので大事には至りませんでしたが、完成時期を記念日等に設定される場合はスケジュール管理が大変重要です。


編纂を終えての感想は

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