TOPPAN 凸版印刷株式会社

当サイトは、コミュニケーションメディアのひとつである印刷表現の幅を広げ、クリエイティブに役立つ情報を発信するウェブサイトです。凸版印刷のグラフィック・アーツ・センター(GAC)が運営しています。

EVENT REPORT イベントレポートGACからのお知らせや関わったイベントをレポートします

デザイントーク in TOPPAN Vol.21 「GRAPHIC TRIAL 2017 ギャラリートーク 仲條正義×菊地敦己」

 今回のギャラリートークで仲條さんがお呼びしたのは、2010年にグラフィックトライアルに参加した菊地敦己さんです。菊地さんにとっては大先輩の仲條さん、日頃からデザイン業界の集まりなどでもよくお話をされているそうですが、このように二人だけで話をするのは珍しいとか。菊地さんも仲條さんにいろいろ伺ってみたいことはあるようです。

 最初の話題はもちろんグラフィックトライアル。菊地さんは、仲條さんの作品を見て相当ビックリしたと言います。

「グラフィックで来るかな、と思っていたので。僕だけじゃなく皆さんも意外だと思ったのでは?」という菊地さんに、「デザインというのは、はぐらかすところもちょっと必要だと思うよ」と仲條さん。「色の指定は?」「素材写真の選択は?」と細かなところまで興味津々で尋ねる菊地さんに、ユーモアたっぷり、茶目っ気を見せながら丁寧に仲條さんは説明をしてくれました。

今回、「印刷のトライアルなら、トッパンの人が困る難題をテーマにしたい」と考えた仲條さんの選んだ課題が、2枚の画像を使った「抜き合わせ」でした。「これはまさに印刷所の人が『嫌なのが来ちゃった』と思う難問ですよね」という菊地さんに、「こういう無茶なこと、普通はプロはやらないんですよ。危険なことは避けたいからね」と返答。もともと「獲れたてのアユを塩焼きにするような、質素なのがいい」という仲條さん、写真もデザインも印刷も凝らないほうが好きだとのことですが、今回はトライアルだからね、とニヤリ。「僕としては大変満足しています」とコメントしました。


仲條氏


菊地氏

 その後、話題は仲條さんの仕事へ。菊地さんが、仲條さんの仕事や作品では珍しい、写真を使った作品を集めてきてくれました。これまでのポスター作品に写真を使ったものが少ないのは、「僕の名前で出すことになるので、どうも気が引ける」からだとか。たしかに数は少ないようですが、そのインパクトは当時のものとは思えないほど鮮烈です。化粧品やミュージシャンの広告、展覧会用のポスター作品、『花椿』の特集ページなど、来場者はもちろん、菊地さんも思わず見入ってしまうほどでした。「よく見つけてきたな」「懐かしいね」とちょっと照れながらも当時の現場の話やアイデアの話など、レアなエピソードを次々と披露する仲條さんに、菊地さんも身を乗り出して聞き入っていました。

 穏やかに楽しく語らいながらも、時々ズバリと時代やデザインに切り込む発言をサラッと投げかける仲條さんと、その懐にスルリと入り込み話を引き出す菊地さんの対話に思わず引き込まれ、いつの間にか終了時間に。「他の写真もいろいろお見せしたいんだけどね」という仲條さんの言葉に、「ぜひ!」と声をかけたくなるような素敵なトークショーとなりました。

  • ご意見・ご感想・お問い合わせ 
  • 著作権について 
  • 個人情報保護方針
© 2002 TOPPAN PRINTING CO., LTD.