TOPPAN 凸版印刷株式会社

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デザイントーク in TOPPAN vol.17 「GRAPHIC TRIAL 2014 −響−」

毎年春から夏にかけて開催されている「GRAPHIC TRIAL」。第一線で活躍するクリエーターが凸版印刷のプリンティングディレクターとともにオフセット印刷の印刷実験に挑み、グラフィック表現の可能性を探っています。
9回目を迎える今年も展覧会の開催に伴い、恒例のトークイベントを開催しました。参加クリエーターの浅葉克己さん、水野学さん、長嶋りかこさん、南雲暁彦さんの4名をゲストに迎え、プリンティングディレクター(以下PD)の長谷川太二郎さん、田中一也さん、冨永志津さん、野口啓一さんも交えながら、「GRAPHIC TRIAL」とデザインを巡るトークを繰り広げていただきました。

●第一部
グラフィックトライアルについて

前半はクリエーターとPD総勢8名によるトークです。印刷博物館学芸員・寺本美奈子さんの進行で、作品を巡って話を伺いました。

―― 今回の作品のコンセプトと感想をお聞かせください。

浅葉
薄墨が好きなものですから、そこから展開できないか、とずっと考えていました。そんな時見つけたのが火星の写真集です。とにかく、「火星ってすごい!」ですよね。私は地球のへき地探検家として、地球上のあらゆる場所を300か所ほど周っているのですが、「地球もいいけど火星もいいなあ」と思います。火星の地表を撮ったモノクロ写真って、まるで火星人が墨で描いたようにも見えるんですよね。そこで今回はNASAの3万点ほどある写真の中から5点を選び、薄墨で描いたシンボルや筆蝕を入れてつくりました。
長谷川
浅葉先生が最初に示された言葉が「白と黒の宇宙」でした。そこに印刷として新しい挑戦を入れようと提案させていただいたのが、銀インキを印刷表現の柱として用いるという事でした。銀インキは薄めるとグレー味を帯びた色になりますし、人工衛星や宇宙船のキラキラしたイメージとも重なる気がします。黒インキを用いたモノクロ表現は印刷技術ではかなり完成した手法にもなりますが、そこにあえて銀インキを混ぜ特殊な製版をすることで、金属的な質感や微妙なトーンを表現しました。間近な距離から眺めても楽しめる作品になったと思います。
水野
普段の僕は、自分がつくるものは作品ではなく制作物と呼ぶことにしています。クライアントから受けた仕事は全て制作物としてつくっている、というこだわりがあるからです。ただ今回に関しては、凸版さんから発表する機会とお手伝いをして頂きながら自分の作品をつくるもの、と捉えることにしました。そこで自分が言いたいことは何かを考え、一番響いてほしいと切に願っている“平和”をテーマに制作することにしました。カメラを複数台使ってフィルムやデジタルなど様々な種類の撮影を同時に試みる等、多分皆さんが一度は見てみたかった実験ができたのではないでしょうか。
左より、水野氏、田中氏
田中
水野さんから、「空の透明感や奥行きがなかなか望み通りに再現できないことが不満だった」という話をお聞きし、一つ目のポイントとして空の再現にトライしました。インキの種類や再現方法などを試し、最終的には特色のシアン1色での再現を採用となりました。二つめのポイントは、空の画像とハトの画像の合成でした。鳩を部分的にぶらしたり、ぼかしやノイズ等の加工を施し、自然な立体感を目指しました。最終的には8×10のネガフィルムによる空と、デジタルカメラで撮影した鳩の粒子感を統一させ、一体感を持たせる事ができたかと思います。
長嶋
印刷会社が技術を提供し、デザイナーとお互いに高め合いながら純粋に印刷に挑むグラフィックトライアルは、日本的なものづくりをある種象徴している気がします。そこで、印刷技術がもたらすクオリティの高さを作品に活かしながら、日本の印刷技術の高さそのものをあらためて表現したいと考えました。日の丸から引用してシンプルなマルを用い、日常で使用する様々な黒の画材を印刷でどこまで表現できるか挑戦しています。オフセット印刷のみというルールをクリアするのは難しかったのですが、仕上がりはそれぞれのマテリアル感をしっかりと出す事が出来ました。
冨永
5枚とも黒の画材を変えたいという話でしたので、5つの画材の差を明確につけようと、それぞれ方向性の違うアプローチで制作しました。アクリル絵具は層の厚さを重ね刷りで、鉛筆は銀と墨で色を出しながら3枚の原稿を重ね合わせました。油性マーカーはニスの重ね刷りを工夫し、ボールペンは透明なメジウムに偏光パールの顔料を混ぜたインキで独特の色味を表現、墨汁ではニスによるツヤと微妙な濃淡をつくりこみました。作品を近くで見ても意外と繊細なディテールがあり、黒の色もそれぞれ微妙に異なるので、そのあたりにも注目して見て頂きたいです。
南雲
写真というのはリアリティが当たり前と思われていますが、実際に様々な場所で様々なものを撮ってみると、写真でリアルに再現するというのはなかなか難しいものです。特に大自然の色、強いては風や音を撮りこもうとしてもなかなか表現できません。それを印刷技術でどこまで再現できるか、に挑戦しました。魚眼レンズを使用して一発撮りした地球の写真のみ新たに撮りおろしたもので、後は撮り溜めた世界の風景から、印刷で再現しにくいものを4枚選んで5連の作品にしています。改めて、自分たちはこんなにきれいな地球に住んでいるのだ、と思ってもらえればと嬉しいです。
左より、南雲氏、野口氏
野口
南雲さんにお会いして原稿を見せて頂いたとき、「これをB全ポスターで再現するには相当な色数が必要だ」と思いましたので、最初から8色の設計でいこうと提案しました。私は実際に撮影現場に行っていた訳ではありませんが、南雲さんがその場所でどう見えていたのか、その臨場感も含めて伺いながらどのくらいの感じで仕上げたらいいのかを探っていきました。私としては南雲さんが「実際にこんな感じだった」と思えるところまで行き着けたのではないかと思っています。

―― グラフィックトライアルを終えて、改めて印刷についてお聞かせください。

浅葉
オフセット印刷はまだまだ奥深いと感じましたね。僕はあまり細かく校正をしません。OKか改版か、のどちらかです。細かく赤字を書くより、やり直しをした方がいいと思ってそういうやり方を長らく通してきています。今回は割と一発OK でしたね。今度はこれを五双の屏風に仕立ててみようかと思っています。火星を見たくなったらパッと広げてね。
左より浅葉氏、長谷川氏
水野
僕は、空の表現にはずっと苦しめられていました。空がすごく好きでよく使ってはいたのですが、なかなか思うように表現出来ていませんでした。それが引き算の原理で表現出来たのには本当にビックリしました。昨今は活版とか特殊印刷とかいろいろ流行っていますが、より多く人に見ていただくのが印刷が誕生した背景だということを考えれば、やはりオフセット印刷ですよね。オフセット印刷でビシッとカッコイイものがつくれるという事はデザイナーにとって大切な事だと思います。
長嶋
これまで私はオフセット印刷と特殊印刷の差もよくわかっていないくらいで。
今回も筆圧を表すのには圧をかけてへこませればいいと思っていたら「今回は特殊印刷はできません」と言われたくらいで...。でも今回、オフセット印刷という制約のある中で取り組み、物事を考えることで、逆にモノづくりが広がっていくということを発見できました。ここでやったことを他の仕事にもぜひ活用してみたいと思っています。
左より、長嶋氏、冨永氏
南雲
技術がどうのという前に、人と人とのコミュニケーションでどこまでクオリティを上げられるかが重要であることを知りました。今では写真もデータになって、出力方法によって見え方は全く変わります。目指すゴールは自分の頭の中だけ、というのも現実です。だからこそ、どれだけ製版や印刷現場の方々にわかってもらえるかが大切なんだと実感しました。 今回改めて感じることができたオフセット印刷のテクノロジーの奥深さですが、こうしたグラフィックトライアルが一つの技術の種になり、もっともっとハイクオリティな大量印刷ができるようになれば、こうした試みにも大きな意味が出てくるように思います。

まだまだ訊ねたいことは山ほどありましたが、残念ながら時間の都合により第一部は終了となりました。

●第二部

第二部は参加クリエーター4名によるフリートークです。浅葉さんの進行でデザインや印刷を巡りながらお話しをしていただきました。

浅葉
まずはテーマだよね。ちょっと書いてきたので、これをもとに進めます。

浅葉
まずは「見つめる」。これはすごく大事ですよね。そして「思いつめる」。次に「息をつめ」、そこで何かしら出てしまえばしめたもので、後は「根をつめ」ればいい。水野さんはいつも何を見つめていますか?
水野
僕はよく“知識”が大事だという話をするんです。というのも、デザインの上手・下手も、印刷の上手・下手もみな、知識の量の違いなのではないか、知識の量に比例して差が出るのではないかと思っているからです。ですからいつも世の中を見つめる努力をしています。
浅葉
それは大切ですね。南雲さんは何を見つめていますか?
南雲
カメラマンは見つめるのが仕事のようなものです。その時何を見て判断し、どう切り取るかが重要ですけどね。でもそれは結局、自分の中にあるものでしか出来ないわけですから、自分を肥やしていかなければならない。自分を肥やしながら様々なものを見つめていくことが仕事のように感じています。
浅葉
なるほど。りかこさんは何を見つめていますか?
長嶋
自分が何に反応するのかも含め、突発的に起こったことや、目に入ってきたことを取りこぼさないようにと思いながら色々なものを見つめていますね。
水野
浅葉さんはいつもカメラをお持ちですが、何を見つめていらっしゃるんですか。
浅葉
歩いているといいものが色々落っこちていますからね。撮っておけば残るでしょ。「あ、見たな」と思っていて、後からまた行くのも面倒くさいし。
水野
あぁ、その間にいいものがなくなってしまうかもしれないし。
浅葉
そうです。朝顔が咲いている場所があるんですが、昼になると花はダレてしまいますよね。そう思ったら撮っておいた方がいい。
長嶋
浅葉さんは記憶力もすごいですよね。3〜4年前の会話も覚えていらして、私は忘れているのに浅葉さんは覚えていたりする事があって。記憶することへの欲がすごいなと思いました。
水野
文字の研究も含め、浅葉さんは“残していく”ということに興味があるのでしょうね。
浅葉
そうだね。生まれが金沢文庫だからかな。金沢文庫というのは日蓮上人や兼好法師の直筆の書もあるし、鎌倉時代の国会図書館みたいな場所なんです。そういうものを見て育っていたことが僕の原点になっているのかもしれない。

水野
次は“思いつめる”ですか?
浅葉
あ、そうだね。ではりかこさん、何に一番“思いつめ”てますか?
長嶋
いつも思いつめていますよ。(笑)浅葉さんは「グラフィックデザインの仕事はスピード感が醍醐味だ」とおっしゃっていましたよね。私は自分自身、スピード感に関してはちょっと遅いと思っています。だから割と煮詰まることも多いですね。
浅葉
いつもそんなに煮詰まっているの?
長嶋
はい。最後には「できた!」というところに行きつけるのですが、そこまでの道のりがけっこうきついんです。
浅葉
でもそれはいいことじゃないのかな。あんまり早くてもどうかなと思うし。僕の場合はライトパブリシティという会社にいた頃に、先輩から「仕事が遅い」としょっちゅう怒られていたから、自然と早くなったんだよ。いつも急かされているような気がしているのが、何十年経っても体に残っているんだろうね。
長嶋
そうやって追い込まれていくと、決めるのもきっと早くなるんですね。
浅葉
早くなるよ。りかこさん、ラフは1案で終わっちゃうの?
長嶋
あ、それはないです。案自体はコネコネと考えていたら色々出てきますから。
浅葉
“コネコネ”って、いいねえ。(笑)(会場に向かって)じゃあ皆さんもコネコネしましょう。色々なアイデアがいっぱい出てくるからね。
では、南雲さんは何を“思いつめ”ていますか?
南雲
カメラマンは現場に入ると思いつめている時間はないですね。“シャッターチャンス”という言葉があるくらいで、いかにチャンスを掴まえて本能的にシャッターを押すかが勝負です。思いつめているのは、地球儀をぐるぐる回しながら、次はどこに行ってなにを撮るか企画を考えているときでしょうか。(笑)
水野
楽しそうですね!うらやましい。(笑)
そろそろ3番目の「息を詰める」にいったほうがいいでしょうか?浅葉さん、これは一瞬息を止めるぐらい真剣に集中するという意味ですか?
浅葉
そんな感じですね。
水野
息をつめている時間は自分で確保しない限り、なかなか持てるものではないように思います。電話も鳴るし、友だちから飲みの誘いも来るし、上司からも怒られるし。でも、息をつめる時間というのは、すごく大事なように思います。浅葉さんは“息をつめて”何をしていますか?
浅葉
何かなあ。あ、書を書いているときは息をつめているね。硯で墨を摺って、一枚の紙を前にお手本を見ながら臨書をする瞬間は息をつめないと仕方がないからね。
水野
書道のように「道」がつくものは息をつめる瞬間があるように思えますね。
浅葉
そうかもしれない。

水野
そして最後の“根を詰める”。これは、浅葉さんの場合はどういうことになりますか?
浅葉
版下をつくっているときかな。ダルマの目玉を入れるようなもので、最後にここに何を置くかというときは、けっこう根をつめます。
水野
今は皆macですが、昔は版下でしたからね。僕は版下があった最後の世代だったのがラッキーだったと思っています。版下はつくるのがすごく面倒くさいから、事前に手順を考えなければならない。だから仕事がものすごく早くできるようになりました。
浅葉
その時はラフも描いた?
水野
ラフもすごく描きました。
浅葉
今はラフも描かないし、手が動かなくなってしまっている人が多いね。
水野
macでいきなり描きはじめますからね。手技を使う時がない。手を使っていた人たちがmacで作業をするとすごく早いですが、ゼロからmacを使ってもやっぱり遅いですよね。だから僕は手で学べたことはラッキーだったと思います。
浅葉
カメラマンもラフは描いたりするの?
南雲
描く人描かない人がいますが、僕は描きます。自分の作品のラフや動画など、何を撮るかという部分を考えるときはラフのようなものをつくりますよ。場所を決めるときも、グーグルアースなどを見ながら地形や日照を参考にして、撮影地点や時間帯を設計していきます。
浅葉
地図をつくるようなものだね。
長嶋
私、浅葉さんのラフを拝見したことがありますが、初めて見たとき「これはできあがったポスターを見ながら描いたんだろうな」と思ったんです。そのくらいラフの絵と仕上がりがまったく同じで、でも浅葉さんに伺ったら、撮影をする前に描いたと言われて…。撮りたい絵がこんなに鮮明に頭の中にあるなんてすごいと思いました。
水野
フィルムの時代は仕上がりが手元に届くのは1週間近くも後ですから、その技術がなければ目指すビジュアルを作れなかった、ということですよね。今ならその場ですぐ確認して、撮り直しもできるけれど、以前はそうはいかなかったですから。
長嶋
そうなんですね。
水野
だからもう、自分の頭しか頼るものがないという状況だったわけですよね。
浅葉
その経験を今も引き継いでいるんだと思うよ。
水野
でもその方が絶対に仕事は早くなる。今はその場で臨機応変にやるのもありですが、しっかり描けていたほうが絶対に早い。
浅葉
それはそうだよね。
…では、これから何をしたいかを一言ずつ。僕は来年の展覧会に向けて色々と整理をします。倉庫に何千枚も残っている作品をアーカイブして、「浅葉のタイポグラフィ」で展覧会をやってみようと思っています。“グーテンベルクと王羲之”といったテーマで、ヨーロッパからアジアまで含めたらな、と考えています。色々と面白い文字があるからね。
水野
僕は、最近ちょっとはまっているのが「設計するという意図がある前につくられたものを、もう一回つくり直してみる」ということです。世の中には人が意図してつくる前にできてしまったものがたくさんあるように思います。街も、お椀も、みんなそうですよね。それをつくり直してみるのはデザイナーとしての醍醐味ではないかと。今はそこに興味があるので、何かできたらなと思っています。
長嶋
直近のお仕事の宣伝になっちゃいますけど、7月19日から9月27日まで札幌で開催される、「札幌国際芸術祭」のデザインをしています。ゲストディレクターの坂本龍一さんが揚げたテーマが“都市と自然”なんですが、以前から坂本さんは音楽制作でも同じようなテーマを試みていて、例えば樹木の生体電位を汲みとって音階に変換し、その場でセッションするといった試みなどをされています。今回は同じようなコンセプトで活動しているアーティストをたくさんキュレーションして、展示やパフォーマンスやライブなど展開しています。グラフィックデザインでも都市や自然の表現を試みていますので、みなさんよかったら観に来てください。
南雲
僕は現在は目の前の仕事でいっぱいいっぱいなのですが、写真家としては展覧会をやりたいという思いはいつもありますね。それと、枠を超えて様々なアーティストとのコラボレーションをしていきたいと思っています。
浅葉
みなさん、色々な思いがあるんですね。名残惜しいのですが、そろそろお時間ということで。
水野、長島、南雲
はい。ありがとうございました。
浅葉
ありがとうございました。

ここで浅葉さん恒例の「球打ち」がスタート。浅葉さんオリジナルの卓球の球を会場に向けて打ち込んでプレゼントして下さいました。「もらうと幸せになるらしいですよ」と水野さん。会場がわっと盛りあがった後、改めて会場から質問を受けつけました。そこでは「ご自身にとって印刷物はどういう位置づけにあるのか」という質問があがりました。

南雲
写真家はアマからプロまで世界中にたくさんいますが、唯一印刷されることを許されているのがプロだと思います。世の中に写真が広く出回るのか、自分で撮って「いいでしょ」と人に見せているかの違いにもなるのが、印刷されているかどうかです。僕自身、初めて自分の写真が印刷された時はすごく嬉しかったですね。
長嶋
印刷によって、手に取るかたちにできることはとても嬉しいことです。今は世界中の教育の現場でもタブレット端末が導入され、日本でも導入がスタートするとのことですが、いち早く導入していたスウェーデンではタブレット端末の使用をやめることにしたそうです。情報が五感として残らないので学力がどんどん低下しているからだとか。やっぱり重いとか軽いとか、ざらざらかツルツルかという“五感に残る感覚”は感知する力を育むのに重要で、子どものうちから教えてあげないと良くないように思います。そういう意味も含め、手触りのあるものを発信できる印刷物は大事だと思います。
水野
僕は、広く配られる印刷物には“責任”があるように思います。僕の会社はありがたいことに雑誌などに載せていただく機会が多く、つくったもののほとんどが何かしら紹介されています。そのため、自分がつくったものが紹介されるのは当たり前のように思っているスタッフも多いのですが、世の中に出回るということは実はとても責任のあることなんですね。そういう意味も含め、「印刷する=責任」なのだと感じています。
浅葉
やっぱり印刷は大事だよね。印刷されないと永遠に残らない。それにどんどん新しいものに変化して表現できるし、やはり印刷物には不思議な魅力がありますね。

印刷に関するそれぞれの思いをうかがったところで、名残惜しさを感じつつもデザイントークは閉幕となりました。自由なセッションの中に、デザインへの熱い思いを率直に語ってくださったクリエーターの方々、その一つひとつの言葉を思い思いに噛みしめることのできた2時間となりました。

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