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EVENT REPORT イベントレポートGACからのお知らせや関わったイベントをレポートします

「JAGDA TOKYO 学生の日 2006」 (開会〜リレー講義)

2006年11月19日(日)、トッパン小石川ビル12Fの大会議室にて、「JAGDA TOKYO 学生の日」が開催されました。
今回で4回目、同ビルでは2回目の開催となるこのイベントは、社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が主催しています。それぞれの分野の第一線で活躍する現役クリエイターが、デザイナーを志す学生とマンツーマンでコミュニケーションしながら作品の講評を行います。今回は19名のクリエイターを講師として迎え、約150名の学生が参加しました。

プログラムの幕開けは、開会宣言からJAGDA会長福田繁雄氏の挨拶へと続きます。グローバルな視点からデザインの現在(いま)を捉えたリアルなエピソードを交えつつ、デザインのこれからを担う学生たちへ熱いエールが贈られました。

「デザインはもはやビジネスの枠を超え、世界を動かすことができるような大きな文化となってきました。日本は小さな島国ですが、大変な知恵を有する国として世界中から注目されています。このような機会に、コーチとなるクリエイターの方々に自分の考えを話し、質問し、意見を聞いて大いに吸収し、有効な時を過ごしてください。」(福田氏の挨拶より要約)

挨拶のあとは、JAGDAのプレゼンテーションが行われました。28周年を迎える日本最大規模のグラフィックデザイナー集団であるJAGDAの活動と、運営システム、学生を対象にした「スチューデントメンバー」入会へのプロセスなどが紹介されました。

次が、講師たちの自己紹介を兼ねたリレー講義です。総勢19名の講師が各4分ずつのリレー講義を行いました。自らのデザインのスタートとなった作品や、近作などの紹介をしながら、学生たちに思い思いのメッセージを伝えました。
(各講師の写真は講評会時の様子)

青葉益輝
「新聞でもテレビでも、いたるところに悪いデザインがあります。これは、まだまだいくらでもデザインできる場があるということ。自分で提案して場を掴んでいってほしい」

秋山 孝
「ポスターは声も音も出しません。なのに、とても強いメッセージを人々に与えることができるパワーを持っています。ポスターは『沈黙の声』なのです。」

工藤強勝
「NTTのエンジニアだった僕が、桑沢デザイン研究所を出てデザイナーを志したのは27歳の時でした。就職先もないからと事務所を開き、今では美大で教えたりもしている。そんなこともあります。」

左合ひとみ
「最近、ケンゾーパルファムの学生のワークショップをやるようになって、潜在的な学生の力や可能性に気づかされました。いい出会いがあるといいな、と思っています。」

関本明子
「学生時代は絵を書くことが大好きだったというわけではないのですが、会社に入ってから仕事で描きはじめたら、イラストを使った仕事がいつのまにか増えていました。皆さんと近い立場で話が出来たらと思います。」

戸田正寿
「独学で学んでここまできました。特にポスターに関心をもって全力を尽くしてきました。今、日本人の心のポスターをつくろうと取り組んでいます。」

福田繁雄
「ビジュアルコミュニケーターは視覚でコミュニケーションをつくる仕事。人間の目を利用したデザインは社会的にも、これからますます重要になると思います。」

粟辻美早
「多摩美を卒業してからアメリカに渡り、サンフランシスコで生活の中にデザインが入り込んでいる街に出会いました。生活にすごく密着しているデザインをしたいと思っています。」

安西水丸
「装丁をする時、本は作家のものだと考えて自分を出さないようにしています。僕の作品は『このくらいの作品でも生きていけるんだ』と気楽に見てもらえたらと思います。」

菊池敦己
「学生でもプロ意識をもって、世の中のデザインと比べながらやっていったら面白いと思います。めちゃくちゃ儲かる仕事ではないので、それでもやりたいという人じゃないと続きません。」

小島良平
「ギャラの如何ではなく、その仕事に魅力があるか、自分がそこで何を出せるかということを考えてほしい。自分を出していける土俵をみつけさえすれば取り組んでいける。」

高井 薫
「私がこれまで手がけたものを紹介します。たとえばユナイテッドアローズの広告、JAGDAの新人賞展でつくったスリッパ、サントリービューティフルウォーターなどの仕事があります。」

永井一史
「学生当時は授業よりもむしろPARCOのスーパーアートスクールで聞いた福田繁雄さんや安西水丸さんの話に惹かれました。今日の日が皆さんにとっても特別な日になるように。」

太田徹也
「本の装丁をするうちに、心=内容が大切だとわかってきました。心が入るとしっかりしたものが出来ます。そのためには自分でじかに触れることが大事です。」

菊竹 雪
「デザインは紙媒体だけではなく、いろいろな領域に広がっていくものです。建築のような空間に対してもグラフィックデザインはいろいろなことができるのだと知ってください。」

新村則人
「JAGDAがきっかけでいろいろな人に出会い、僕の仕事は広がっていきました。JAGDAはいろいろなきっかけとなる場です。いろいろな人と出会ってください。」

長友啓典
「僕は69年に黒田征太郎と二人でK2をつくりました。パートナーは活かし方によってはすごいパワーになります。人脈も仕事も酒場も2倍にすることができる。仲間というのは大事です。」

平林奈緒美
「最近ではJAGDA『Graphic Design in Japan 2006』を担当しました。汚れてもわからないような『はじめから汚れた本』にしようと考えてデザインしました。」

松下 計
「僕は最初から独立したけれど、すごく大変でした。普通に考えたら最初はどこかに入って教えてもらうのがおすすめです。それでもというのなら一人でやるのもありですよ。」

写真提供:社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)

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