TOPPAN 凸版印刷株式会社

当サイトは、コミュニケーションメディアのひとつである印刷表現の幅を広げ、クリエイティブに役立つ情報を発信するウェブサイトです。凸版印刷のグラフィック・アーツ・センター(GAC)が運営しています。

GRAPHIC TRIAL グラフィックトライアルトップクリエイターとともに印刷表現の可能性を探ります

GRAPHIC TRIAL FILE 3 高橋正実
画像
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SPEC

FIN.

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光のグラデーションを織りあげる

高橋:
淡い光を表現するために、前回みたいなグラデーションが効果的だと思いました。それを、白や黄色、ピンクなどがもっと混ざりあっているような柔らかな世界で、色の違いや光の強さをつくりだせたらきっときれいではないかと思って。ただ、機械的な印象はできるだけ出さず、あくまで自然の光りのような…。
PD:
それなら、グラデーションを単純にデータでつくるというより、なにかテクスチャを加えてみましょうか。
高橋:
それでしたら、自然界の素材を使うという方法を試してみたいです。空のような自然なグラデーションをこちらに持ち込めれば、パソコン上ではできないような複雑できれいなものをつくれそうな気がします。
PD:
なるほど。それはいいかもしれませんね。デジタルなグラデーションと違ってジャンピング(視覚的作用で階調に段差が見えてしまう現象)も起こしにくいし。
高橋:
空のグラデーションだと自然ですし、空はそもそも光そのものですよね。光の写真を素材にした光の表現という意味でもいいのではないかと。異なる写真を使えば、また違うグラデーションをつくることもできますし、光の写真を使ってそこに色を載せていくという感じでつくってみたいですね。
PD:
まさに光を色で織るということですね。わかりました!では、素材探しも含めてトライしてみます。

刷り上がり

PD:
用紙は異なる3種で刷ってみました。インキは前回のテストを応用し、蛍光CMYを中心とした色です。
高橋:
きれいですね!グラデーションがとてもやわらかくて…。ちらちらと光って見えるのがパールメジウムなんですか?素敵だと思います。
スタッフからのコメント

写真を提供してくださったのは、2009年のグラフィックトライアルに参加したアートディレクターの八木克人さん(凸版印刷)。休暇には世界各地に出かけていって地球の美しい自然を撮り続けています。今回、その膨大なストックから空の写真をお借りし、空の部分だけを使って、それを変形させて同心円と放射線状のものにあてはめてつくりました。全部で4色、黄色と青で最初に円を描き、黄色とピンクで放射線状のラインを載せています。

スタッフからのコメント
元の写真
元の写真 撮影:八木克人(凸版印刷)
PD:
写真から取ったグラデーションはデータでみるとざらついている感じなのですが、印刷するとぐっとナチュラルな感じになりますね。用紙は、特に「きらびき」ですと、グラデーションというよりは自然な染物のような印象ですね。
高橋:
きれい!まさに光を感じる不思議な色という感じがします。奥行きも感じられるような気もしますし。
PD:
一番上に刷っているインキにだけあえて白を混ぜているので、下が適度に隠されてモヤっぽく見えているのだと思います。
高橋:
もっとラインが見えないように全体をぼかせますか?見た人に、「これはどうやって指定したんですか?」と聞かれたら、「光を織ってできているんですよ」と言えるように、原稿がわからないくらい「光を分解して刷るとこうなる」というイメージにしたいですね。
PD:
わかりました。極限までぼかしてみましょうか。
高橋:
ポスター5枚は前回の織物のパターンと合わせてまとめたいと思います。小手先のデザインでやるのではなく、光の表現だけがきれいに見えるポスターにしたいと思っています。全体のバランスの中で構成をじっくり考えてみますね。
スタッフからのコメント

高橋さんが何かのパワーを発しているような写真になってしまいました…!光ってすごいですね。

スタッフからのコメント
次回予告

これまでの実験結果をどう高橋さんがポスターへ結実させていくのでしょうか。ちょっとドキドキします。

プロフィール
高橋正実 TAKAHASHI MASAMI

高橋正実
TAKAHASHI MASAMI

クリエイティブディレクター
アートディレクター
デザイナー

1974年東京都墨田区生まれ。桑沢デザイン研究所研究科卒業。1997年MASAMI DESIGN設立。「デザインは社会の問題解決の一つでもある」という概念を持ち、その考えを社会へと広げる事で国内外が元気になる事を十代の頃より目指しスタートとした事から仕事は多岐にわたり、グラフィック、パッケージ、プロダクト、インテリア、建築空間、商品や企業のブランディングから国や地域、産業、企業等のグランドデザイン、素材・技術開発等幅広く手掛ける。また、コンセプトから具体的な物事までをトータルに関わることを得意とする。日本のものづくりを応援したブランド『MICACO』、著書に『工場へ行こう!!』がある。NYADC、D&AD、Red Dot Awardなど受賞多数。

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