TOPPAN 凸版印刷株式会社

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GRAPHIC TRIAL グラフィックトライアルトップクリエイターとともに印刷表現の可能性を探ります

GRAPHIC TRIAL FILE 3 南雲暁彦
画像
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SPEC

FIN.

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風景の中の空気の層と距離感をつくる

南雲:
今回、新たに2枚の写真を追加しました。1枚は「ルナ・レインボー」と言って真夜中に月の光で現れる珍しい虹。もう1枚は地球をイメージした写真です。フラワーアレンジメントを魚眼レンズで真俯瞰から撮ったものと、魚眼レンズで真上を向いてオーロラを撮ったものとを組み合わせて、地球をイメージした一枚として仕上げました。このフラワーアレンジメントは、仕事でご一緒したフラワーアーティストのニコライ・バーグマンさんにご協力いただきました。5枚のポスターを並べたときにこれが地球を表して全体をまとめてくれたらいいなと思いながら5枚の構成を考えています。
でもまずは、1枚ずつそれぞれに距離感と空気感をどれだけ出せるかが重要です。そのあたりをどうつくっていくか…。
PD:
サイズが小さいと密度が詰まってべたっとした印象になっていても、拡大すると距離感が出てきたりします。今回は最終作品と同じB1サイズに拡大して刷ってみましょう。風景は、人物や物のような近距離のみのものとは異なり、「空気の層」をどう出すかが大きな勝負になりますね。

夜、月光を受けて出現する美しい虹

南雲:
きれいに出ましたね!あとは滝の、まるで綿のような質感と色が出せたら嬉しいですね。あとは暗闇の中の、虹のわずかな発光感も…。
PD:
水の透明感、奥行きのある空も気になりますよね。こういう繊細な光はハイライト部がないから、立体感が出にくいんです。手前の滝のハイライトをポイントに、全体のトーンをさらにつくりこんでみましょうか。

地球をイメージした一枚

南雲:
かなりいいです!でも、もう少しだけいいですか?花の周りのオーロラとの境目なのですが、オーロラが光りながら渦巻いている感じと花がぼわっと発光している存在感。それぞれの空気感というか、大気のイメージをもうちょっと柔らかくできると嬉しいです。
PD:
柔らかくですね。了解しました。
PROFILE

ニコライ・バーグマン フラワーアーティスト
1976年デンマーク生まれ。園芸関係の仕事を営む家庭に育つ。1998年、卒業旅行で日本を訪れたのをきっかけに来日。2001年、フラワーショップ「ニコライ バーグマン フラワーズ アンド デザイン」創設。南青山の本店を筆頭に、六本木ヒルズ、有楽町、新宿、大阪に店舗を展開。東京ミッドタウンにはインテリアを中心としたセレクトショップ「Nicolai Bergmann Sumu」を構え、プロダクトデザインも手掛ける。2009年以降は「シャングリ・ラ ホテル 東京」のフラワープロデュースを担当。作品集に『nicolai bergmann』がある。

スタッフからのコメント

展覧会会期中、南雲さんはギャラリートークでニコライ・バーグマンさんをゲストに迎えました!トークでは、お二人の代表作や考えだけでなく、お互いを信頼している関係性が垣間見え、大盛り上がりの時間でした。
トークの内容は、近日中に「イベントレポート」にてレポートをアップしますのでお楽しみに!

スタッフからのコメント

流木の質感と砂のきらめき

PD:
この砂漠の砂は石英でできていてきらきら光っていると伺っていたので、新しくパールメジウムを追加してみました。流木と砂漠は別々につくりこみ、それぞれの風合いを強調したつもりです。
南雲:
わっ!確かにパールが入ると違いますね!コントラストは少し柔らかくした方が、もっとパールが生きてくるかもしれませんね。

オーロラの光

南雲:
かなりイメージに近いですよ!強いて言えば、空がもっと深い青だったので、色みがもっと強調できれば…。
PD:
シメ版の色を変えてみるのも手かもしれませんね。あるいはシアン版をその部分だけ濃く製版するか…考えてみます。
南雲:
あと、オーロラが水に反射している部分以外は、実は全部月明かりだけなんです。そのわずかな光の差も出せたらすごく嬉しいです。

朝日と錆で真っ赤に染まった砂漠

南雲:
かなり印象に近いですけど、もう少しだけ…ギリギリまでコントラストを強く、赤の眩しさを表現したいです。足跡や草はなんとなく見える程度だった気がします。
PD:
もう少し強くしてみましょうか。
南雲:
…全体的に、4色で普通に刷ったものとは圧倒的に違ってきたのがよくわかります。それにしても、本当に刷りづらいものをもってきてしまったんだな、と今更ながら実感しました。
PD:
後は細かく細部を詰めていけば、南雲さんのイメージにかなり近づけるんじゃないでしょうか。
次回予告

いよいよラストスパート!文字も入れて、ポスターとして入稿します。

プロフィール
南雲暁彦 NAGUMO AKIHIKO

南雲暁彦
NAGUMO AKIHIKO

フォトグラファー
映像ディレクター

1970年神奈川県生まれ。幼少期をブラジル・サンパウロで育つ。1993年日本大学芸術学部写真学科卒業後、凸版印刷株式会社入社。トッパンアイデアセンター映像企画部所属。チーフフォトグラファー。主な仕事にキヤノンEOSシリーズプロモーション、日産カレンダーなど、コマーシャルフォトを中心に映像制作、セミナー講師なども行う。海外ロケを得意とし世界中をフィールドに映像制作を行う。APA広告年鑑、全国カタログ・ポスター展グランプリなど受賞歴多数。APA 会員。知的財産管理技能士。

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