TOPPAN 凸版印刷株式会社

当サイトは、コミュニケーションメディアのひとつである印刷表現の幅を広げ、クリエイティブに役立つ情報を発信するウェブサイトです。凸版印刷のグラフィック・アーツ・センター(GAC)が運営しています。

GRAPHIC TRIAL グラフィックトライアルトップクリエイターとともに印刷表現の可能性を探ります

GRAPHIC TRIAL FILE 3 長嶋りかこ
画像
FILE 1

FILE 2

FILE 3

SPEC

FIN.

FILE 3

さまざまな黒の画材を再現する

長嶋りかこ氏
長嶋:
最終作品に使う5つの画材を決めました!「Japan Quality」から日の丸を意識して、かたちは全部丸。これを画材毎にポスターにしたいと思います。前回のテストを参考に、もっとそれぞれが個性的な質感になるよう、原稿は新たにすべて描き起こしました。

①アクリル絵具の質感

長嶋:
マットな感じと盛り感を出したいので、原稿もパレットナイフで盛り盛りに描きました。
PD:
最大のポイントは絵具の厚みをどうやって出すかですね。スキャニングを片光にして、わざと影をつくってみようと思います。
スタッフからのコメント

通常、スキャニングでは影ができないよう、原稿全体に光をまわします。それを逆手にとって、光を一方向からだけあてて影をつくり、立体感をつくる版に活用しました。

スタッフからのコメント
①アクリル絵具の質感
長嶋:
かなり出てきましたね。もっと厚み感が出てくれると嬉しいですけど…。

②鉛筆の質感

長嶋:
密度を出すために、重ねることを想定して複数の原稿を用意しました。色みは前回でばっちりなので、今度はもっと奥行きと描き重ねた密度感が出るようにできたら嬉しいです。
PD:
ぎっしり描きこんだ方の原稿を下にして、上にスカスカの方の原稿を刷り重ねてみます。
②鉛筆の質感
長嶋:
これはいいですね!絵柄によっては別版がなくていいのもありそう。ちょっと構成を考えてみます。
PD:
全体の調子はスミ版で作成して、その上に銀を重ねてみたんです。絵柄によっては銀版のつくり方も変えてみていいかもしれません。

③油性マーカーの質感

長嶋:
いかにも乾かなそうな紙に描いてみました。これは、描き終わりや縁にできるペンのインク溜まりのギラギラ感が出ると嬉しいですね。塗り重ねた層の感じも欲しいです。
PD:
縁に溜まったインクの光沢にはグロスニスを刷り重ねてみましょう。
③油性マーカーの質感
長嶋:
インキのキワが盛り感たっぷりですね!全体のトーンはこれでOKです。用紙との質感の差をもう少し考えてみようかな。
PD:
用紙をもっとダル系に変えると差が際立つと思います。次回はもっと溜まり部分を際立たせるために、ニスを工夫してみますね。

④ボールペンの質感

長嶋:
なんと言ってもボールペンらしい、輝いたメラメラ感が欲しいです。油性のギトッとした印象や、筆圧で紙がへこんだ感じとかも出せたら嬉しい。
PD:
紙のへこみですか…それはなかなか難しいですね。でも、ボールペンらしさの表現にはちょっとアイデアがありますので、楽しみにしていてください。
④ボールペンの質感 光をあてていない状態
④ボールペンの質感 光をあてた状態
長嶋:
すごい!紙を動かすとインキの色が変わる感じ。まるで本物のボールペンですね。
PD:
偏光パールの粉をメジウムに混ぜたものをインキで使ってみました。特に黒の上に刷ると効くんです。

⑤墨汁の質感

長嶋:
乾いていないような墨の膠溜まり、微妙な滲みがしっかり出るといいですね。墨を塗り重ねた感じもわかるようにしてほしいです。
⑤墨汁の質感
長嶋:
おお〜!つい触ってみたくなるような質感ですね。これは何も言うことがありません。
PD:
トリプルトーン設計のシメ版から、光っている部分を抽出した版でグロスニスを刷りました。黒の濃淡にもう少し黄色みがあった方がもっと墨汁らしくできるかもしれません。
スタッフからのコメント

展示会場ではこれらの実験と合わせてすべての原稿を展示しています!
ぜひ生で見ていただきたい原稿ばかりです! →展覧会HPへ

スタッフからのコメント
次回予告

この5種類のテストを微調整してポスターに仕上げます!

プロフィール
長嶋りかこ NAGASHIMA RIKAKO

長嶋りかこ
NAGASHIMA RIKAKO

アートディレクター
グラフィックデザイナー

1980年11月11日生まれ。2003年武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科卒業。Mercedes-Benz Fashion Week、坂本龍一氏によるYCAM10thコンサートのデザイン、「ラフォーレ原宿」の年間広告グラフィック、坂本龍一氏×鈴木邦男氏「愛国者の憂鬱」装丁などグラフィックデザインを基軸に、ブランディング、パッケージデザイン、プロダクトデザイン、広告など手がける傍らパーソナルワークとして現代美術家の宮島達男氏らと行う 「PEACE SHADOW PROJECT」や、自身のコンテンポラリーブランド「Human_Nature」がある。2月からはBAOBAO ISSEY MIYAKEとのコラボレーションバックが発売開始。

FILE 1

FILE 2

FILE 3

SPEC

FIN.
  • グラフィックトライアル twitterはじめました

PDFファイルをご覧になるには、下のボタンから最新のプラグインをダウンロードし、インストールしてご覧ください。

Get Adobe Reader

  • ご意見・ご感想・お問い合わせ 
  • 著作権について 
  • 個人情報保護方針
© 2002 TOPPAN PRINTING CO., LTD.