TOPPAN 凸版印刷株式会社

当サイトは、コミュニケーションメディアのひとつである印刷表現の幅を広げ、クリエイティブに役立つ情報を発信するウェブサイトです。凸版印刷のグラフィック・アーツ・センター(GAC)が運営しています。

GRAPHIC TRIAL グラフィックトライアルトップクリエイターとともに印刷表現の可能性を探ります

GRAPHIC TRIAL FILE 3 浅葉克己
画像
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FILE 3

SPEC

FIN.

FILE 3

火星の写真で迫力のあるモノトーン表現に迫る

浅葉:
NASAのホームページにある火星の写真から、いいものを6点選んでみました。
PD:
迫力のあるモノトーン表現にするために、基本設計はトリプルトーンにしたいと思います。インキはすべてスミを使って強さを狙いつつ、さらに銀も溶け込ませて「火星」をイメージしてつくりこんでみます。

刷りあがり

浅葉:
これは面白いですね。銀の効果が確かにあるし、見る角度を変えるとまた変わって見えるんだね!
スタッフからのコメント

刷り順は、銀→スミ→スミ→スミ。
銀の効果がモニターだと伝わりにくいかもしれませんが、クレーターが確かにくっきり立体的に浮かび上がっています!

スタッフからのコメント
PD:
ただし用紙によってその効果はずいぶん変わってきます。今回は3種類の用紙(ハイマッキンレー/ヴァンヌーボ/新鳥の子)を試してみましたが、和紙系は特に銀の効果と黒の発色が薄れてしまいました。

↓最後まで悩んだ用紙2種

最後まで悩んだ用紙2種 左:ヴァンヌーボ 右:ハイマッキンレー
浅葉:
確かにそうだね。浅くなるし、今回はファンシーペーパーではない気がする。この中では、ハイマッキンレーの光沢感がこの作品には合っているかもしれないね。
PD:
ハイマッキンレーは写真集で比較的よく使われる高級アート紙です。インキのノリも良く、写真再現には優れた用紙だと思います。
浅葉:
この6点の中から5点を選ぶことが難しい。ポスターを6点つくるのはどうだろう?だめかな?
スタッフからのコメント

5点でお願いします!!

スタッフからのコメント

ポスターを想定したサイズで印刷する

PD:
原稿をB1のサイズに拡大して印刷してみました。インキの密度もかなり変わってきますので、そのあたりも配慮しながら版設計をしています。
浅葉:
拡大するとまた印象が変わってくるんですね。これはなかなかすごいことになってきた。細かいディテールがしっかり出ているし、見れば見るほど不思議な絵だね。印刷によって元の写真と印象がこんなに変わってきているところも面白い。
PD:
正直なところ、かなり作り込んでいます。
浅葉:
後はこれに人間の手の痕跡を加えようと思っています。「書」でね。左上が「MARS」というロゴ、右上の部分に「書」を入れて、宇宙と人間とが一枚に合わさったような作品にと考えています。なにを書こうか今考えているところ…薄墨や、筆触、あとポロックもやってみようかな。
PD:
全部墨ですか?
浅葉:
もしかしたらポロックは違うものも使うかな。エナメルとかもいいかもしれない。この写真に負けないものを書かなければならないですからね。これは大変ですよ。悩みますね。
次回予告

これらの火星の写真と、薄墨と、書とを響き合わせたポスターデザインが完成!いよいよ入稿です。

プロフィール
浅葉克己 ASABA KATSUMI

浅葉克己
ASABA KATSUMI

アートディレクター

1940年神奈川県生まれ。桑沢デザイン研究所、ライトパブリシテイを経て、75年浅葉克己デザイン室を設立。代表作に、サントリー「夢街道」、西武百貨店「おいしい生活」、ミサワホーム「ミサワ デザインバウハウス」、民主党ロゴマーク、長野オリンピック公式ポスター等。日本アカデミー賞、紫綬褒章、亀倉雄策賞など受賞多数。東京ADC委員、東京TDC理事長、JAGDA会長、AGI日本代表、東京造形大学・京都精華大学客員教授。桑沢デザイン研究所所長。日本卓球 協会評議員・卓球6段。2013年春の叙勲にて文化芸術部門旭日小綬章受章。

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