TOPPAN 凸版印刷株式会社

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GRAPHIC TRIAL グラフィックトライアルトップクリエイターとともに印刷表現の可能性を探ります

GRAPHIC TRIAL 6.トライアル3-高谷廉
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トライアル3
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階調を入れたハレーション表現

「最終作品には単純なかたちや幾何学的な図形も使う予定なので、雰囲気と奥行きをつくるために、面に手描き風のニュアンスをもたせてみます。筆で描いたときの微妙なムラを生かしながらベタ面をつくるつもりです。遠くから見れば単なるベタ面だけれど、なんとなく「あれ?なにかあるのかな?」と思えてくるような、かすかな違和感が立ち止まって注目してもらえるきっかけづくりにもなるかな、と。じっと眺めてもらえれば大成功。ハレーション効果もきっとぐんとアップするに違いありません」
原稿
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ベタ版はトライアル2で使用したもの。調子版は、筆で描いた面をスキャンして配置したもの。
用紙/インキ

用紙は最終ポスターで使用予定のラフグロス紙。インキは前回までに絞り込んだ特色。

用紙

ヴァンヌーボVG(スノーホワイト)

インキ

特色各種/蛍光インキ各種

製版/校正刷り

すべての色は2回刷りまたは2色以上のインキで表現されているため、片方をベタ版、片方を調子版にして印刷。蛍光レッドやマリンブルーなどの異なる色の掛け合わせでは、ベタ版と調子版どちらを濃いインキで刷るか比較した。

版の構成

ビビッドマリンブルー→ビビッドイエロー→ビビッド赤→ビビッド青→スミ
刷り上がり
グリッドパターン
※濃い色が調子版のもの
用紙:ヴァンヌーボVG

●濃い色が調子版のもの

ニュアンスがかなりはっきり出た。赤、青、マリンブルーのように濃色だと、薄色版だけでは望みの色濃度をキープするのが難しい。逆に両方とも薄色系の黄は程よいニュアンスが表現できた。
濃い色が調子版のもの

●薄い色が調子版のもの

光の角度によってわずかに確認できる程度の、微妙なニュアンスが出現した。
薄い色が調子版のもの
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トライアルを終えて
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高谷氏
高谷氏のコメント
「なるほど、けっこう雰囲気は出ていますね。僕としては、基本は薄色版を調子版にした方を中心に進めていきたいと思います。濃色が調子版だとかすれが出すぎて、木版や活版の表現ならピッタリだけれど、オフセット印刷でのニュアンスづくりにはちょっと行きすぎの感じがしますので。ただ黄色は濃色が調子版のほうがいいかな。最終作品では色に合わせて双方活用していきたいと思います」

担当PDのコメント
要は、調子版が強いものと弱いものの2タイプを作成した実験。2タイプそれぞれの特長がはっきり出たように思う。濃色が調子版の場合は少々調子版を強くした方がいいし、薄色が調子版の場合はインキ濃度が最薄を80&程度にキープできるように設計すればいい味が出てくるだろう。

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入稿に向けて
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「ハレーションと言っても、その効果や出方がさまざまあることを実感しました。最終作品では5つのポスターに紙地、面積、色の配置など、それぞれ異なるハレーションにおけるテーマを設定し、5つの異なるモチーフを組み合わせて仕上げたいと思います。モチーフは和の世界からインスピレーションを受けたものになる予定。お楽しみに!」

プロフィール
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高谷廉 TAKAYA REN
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高谷廉
TAKAYA REN

アートディレクター
1976年仙台生まれ。1999年東北芸術工科大学彫刻科卒業。good design company、andesignを経て、2011年AD&D設立。NY TDC57審査員賞、ONE SHOW DESIGN Merit(2011, 2012)、CIPB 2011 Finalist、10th International Competition Francisco Mantecon Finalist、Brno Biennial 2012 Finalist、東京TDC Prize Nominee、日本タイポグラフィ年鑑ベストワーク賞、JAGDA 2012新人賞、D&AD IN BOOK、NY ADC Silverほか受賞。www.ad-and-d.jp
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