TOPPAN 凸版印刷株式会社

当サイトは、コミュニケーションメディアのひとつである印刷表現の幅を広げ、クリエイティブに役立つ情報を発信するウェブサイトです。凸版印刷のグラフィック・アーツ・センター(GAC)が運営しています。

GRAPHIC TRIAL グラフィックトライアルトップクリエイターとともに印刷表現の可能性を探ります

GRAPHIC TRIAL 2.トライアル1-成田久
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トライアル1
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ハデでキャッチーな顔をつくってみる

「僕がプロフィールで使っているアイコン化した“顔”を、印刷技術で面白くしてください! とPDの方にお願いしました。気持ち悪い顔、アブノーマルな顔、キラキラな顔、ハデハデな顔…、いっぱい顔をつくって、最後はパッチワークのようなポスターをつくりたいと思っています! ほら、すごい数の千手観音像がある三十三間堂ってあるでしょう? あんな感じがイメージです。印刷を一から学ぶつもりで、いろいろ教わりながら遊ばせてもらいま〜す♥♥」
原稿
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支給された顔のデータをチャート状に並べて版を作成した。
用紙/インキ

用紙は標準的なコート系のほか、成田氏をイメージした蛍光ピンクと黒のグロス系、マット系を使用。
インキは通常のプロセス4色と蛍光インキ、輝度の高い金を用意した。

用紙

オーロラコート/イルミカラー(桃)/LKカラー(ブラック)/エキストラブラック

インキ

プロセス4色/蛍光シアン/蛍光マゼンタ/蛍光イエロー/蛍光ピンク/金

製版/校正刷り

通常の4色分解をベースに、黄みがかった肌・赤みがかった 肌をイメージして、肌表現の軸となるイエロー版とマゼンタ版を加工したチャートを作成。そのほか、製版の硬軟、色の濃度、イラストで多用される蛍光ピンク の補色版などのチャートや、チャート自体の上に金のアミを刷り重ねたものも制作した。線数は175線。
校正刷りでは、イエロー版とマゼンタ版 とシアン版を蛍光インキに置き換えたものも出校した。

版の校正

(刷り上がりに記載)

刷り上がり
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プロセス4色
用紙:オーロラコート

【ディテール】
●プロセス4色(刷り順:K→C→M→Y)
肌色と言ってもこれだけ変化できることがよくわかる。

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●蛍光ピンクで補色したもの(刷り順:K→C→M→Y→蛍光ピンク)
マゼンタ版を抑え、蛍光ピンクの補色版をプラス。彩度の高い赤みが際立っている。

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●上から金のアミを乗せたもの(刷り順:K→C→M→Y→金)
金は色の上に乗ると光沢感が損なわれ、かえって地味な印象になった。

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蛍光4色
用紙:イルミカラー(桃)

【ディテール】
●蛍光4色(刷り順:K→蛍光シアン→蛍光マゼンタ→蛍光イエロー)
紙色の強烈さは刷り色や調子の変化をあまり寄せつけないが、ハデな印象は最も強い。

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蛍光4色
用紙:LKカラー(黒)

【ディテール】
●蛍光4色(刷り順:K→蛍光シアン→蛍光マゼンタ→蛍光イエロー)
インキ本来の色が紙地に影響され、予想と違った発色となっている。

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トライアルを終えて
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成田氏のコメント
「これだけでも面白い! いろんなバリエーションの顔がこれだけ並んでいると、まるで“顔色チャート”みたいですね。それにしても危ない顔色がいっぱいで楽しいな。蛍光ピンクの紙も好きです♥ 金のインキはもっとハデになるのかなと思ったら、あまりハデにならないのはちょっと意外でしたね。1枚の紙の中に、黒い紙につくった顔やピンクの紙につくった顔を混在させることができたら面白いかも! いろいろやり方は考えられるけど、う〜ん、どうしようかな〜」

担当PDのコメント
使う素材が「顔」なのと、普段の成田氏のお仕事を鑑みて、まずは肌色チャートを作り、それをベースに展開していく事にした。ただし、いわゆる優等生なチャートではなく、イエロー版マゼンタ版の上げ下げ幅を異常に大きくしたり、調子の硬さを極端に変え、用紙を変えた時(例えばピンクの紙など)に展開が効くように設計した。蛍光ピンクの紙は私も使うのが初めてだったが、なかなか面白い結果となった。ハデハデ、ギラギラなど、成田氏の中にあるイメージをどう表現できるか探求していきたい。

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次に向けて
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「仏像やレントゲン写真のようなメタリックな感じや、エナメルやラメ、キラキラのアクセサリーっぽい顔があったらもっと楽しくなるかも。あとは背景の紙地もいろいろあるといいかな。もっと激しいバリエーション、お願いします!」

プロフィール
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成田久 NARITA HISASHI
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成田久
NARITA HISASHI

アーティスト★アートディレクター
1970年生まれ。資生堂宣伝制作部に所属。資生堂の様々なブランドのアートディレクションを経て、現在はunoSHISEIDO THE GINZAを担当中。フリーペーパー「ギンザドキドキ」の編集長やNHK大河ドラマ「八重の桜」のポスタービジュアル、「ただいま、東北♥」キャンペーン企画も。雑誌「装苑」にて「舞台PLAY」を連載中。展覧会も多数開催。2013年6月9日。御徒町に僕の作品が見られる!着られる!買える!そして、仕事のオーダーもできる!販売所★兼★仕事場「キュキュキュカンパニー」を開店しました。
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