TOPPAN 凸版印刷株式会社

当サイトは、コミュニケーションメディアのひとつである印刷表現の幅を広げ、クリエイティブに役立つ情報を発信するウェブサイトです。凸版印刷のグラフィック・アーツ・センター(GAC)が運営しています。

GRAPHIC TRIAL グラフィックトライアルトップクリエイターとともに印刷表現の可能性を探ります

GRAPHIC TRIAL 4.トライアル3-三星安澄
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トライアル3
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4色によるモアレの見え方を検証する

「いよいよ4色で刷っていきます。網点の形や角度の組み合わせについては、これまでのテストでもバリエーションができましたが、版を増やして4色で刷るとどうなるか、刷り上がりが楽しみです。4色の印刷のほかに、ニスだけでもモアレができるのか検証します」
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4色による見え方の検証
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原稿
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描画ツールソフトで描いた擬似網点のデータ。
用紙/インキ

差異を見極めるために印刷適性の高い用紙を選択。
インキはプロセス4色のほか、金、銀などの特色4色を選択。

用紙

オーロラコート

インキ

プロセス4色/金/銀/蛍光イエロー/蛍光シアン

製版/校正刷り

線数はデータ作成時に36線、72線、150線の3種を作成した。

版の構成/刷り順

A:スミ→シアン→マゼンタ→イエロー
B:金→蛍光シアン→銀→蛍光イエロー
刷り上がり

【A】

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網点の形は正六角形、網点の角度の差は1度、線数は上から36線、72線、150線。それぞれに個性的な表情を見せ、浮き上がって見えるような視覚効果が得られた。

【B】

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【A】と同一の版を使用、インキのみ差し替えたパターン。同じ形状のはずが、インキによってモアレの柄が異なって見える。
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ニスによるモアレの検証
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原稿
50%の平網のデータ。
用紙/インキ

グロスニスがよりわかりやすい黒の用紙を選択。
インキはグロスニスのみを使用。

用紙

プライク(ブラック)

インキ

グロスニス

製版/校正刷り

線数は175線。

版の構成/刷り順

グロスニス→グロスニス

刷り上がり

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【ディテール】

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無色でありながら、ニスの質感によってはっきりとモアレが確認できた。
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トライアルを終えて
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三星氏のコメント
「4色で刷ったものは、まるで動いて見えるような、不思議な視覚効果を持つものができました。線数を変えるだけでこんなにモアレの表情が変わるとは驚きです。ニスをひいたものも面白いですね。ニスは透明なのに、重ねることで立体感が出ました。刷り順についても、金や銀を先に刷るか、後に刷るかなど、いろいろ試してみたいと思います。想像以上の刷り上がりです!」

担当PDのコメント
ニスには印刷面を保護するという役割だけでなく、部分的に用いてほかの部分とのコントラストをつけ、目立たせるといった効果もある。ニスのみでモアレを表現するという挑戦的な試みであったが、予想以上の効果が得られた。新たなモアレの表情が見つけられそうだ。

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次に向けて
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「最終作品に向けて、魚のウロコのような、有機的な質感の表現を追求していきます。トライアル3の刷り上がりをヒントに、線数や刷り順をさらに検証したいと思います」

プロフィール
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三星安澄 MITSUBOSHI AZUMI
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三星安澄
MITSUBOSHI AZUMI
グラフィックデザイナー

1980年東京生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒。在学中より野老朝雄に師事。卒業と同時に独立し、2008年MITSUBOSHI DESIGN設立。ロゴのデザインからエディトリアル、パッケージ、サインデザイン、ペーパープロダクトなど、グラフィックを通じてデザイン活動を行う。2011年には事務所と併設して、ペーパープロダクトを専門に扱う店「西荻紙店」を西荻窪に開店。「かみの工作所」デザインディレクター。
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