TOPPAN 凸版印刷株式会社

当サイトは、コミュニケーションメディアのひとつである印刷表現の幅を広げ、クリエイティブに役立つ情報を発信するウェブサイトです。凸版印刷のグラフィック・アーツ・センター(GAC)が運営しています。

GRAPHIC TRIAL グラフィックトライアルトップクリエイターとともに印刷表現の可能性を探ります

GRAPHIC TRIAL 2.トライアル1-三星安澄
画像
トライアル1
画像
意図的にモアレをつくり出す

「美しいモアレをつくるには、どうすればいいのか。まずは網点が刷られた2枚の透明のフィルムを重ねてずらし、モアレが発生する角度とそれぞれの見え方を確認します。印刷物の網点の主流はスクエアドット(正方形)ですが、網点の形によっても違いが出ると考え、正三角形、正六角形などの疑似網点をつくってモアレを発生させました」
画像
モアレができる網点の角度を検証する
画像
原稿
画像
実験用のデータを用いた。
用紙/インキ

用紙は製版用のフィルムを使用。
今回は形のみを確かめるため、インキはスミ1色。

製版/校正刷り

線数は175線。濃度は0%、30%、50%、70%でフィルム出力した。

刷り上がり
画像
0〜46度まで2度ずつずらして重ね、モアレが発生しやすい角度を確認した。6度以上ではほとんど発生しないことが分かった。
画像
さまざまな形の網点でモアレをつくる
画像
原稿
画像
描画ツールソフトで描いたさまざまな形の擬似網点のデータ(一部)。
刷り上がり
画像
 

【ディテール】

画像
網点の形は、上段左より正六角形、正方形、下段左より正三角形、直角二等辺三角形。線数はすべて175線。
画像
トライアルを終えて
画像

画像
三星氏のコメント
「モアレができる角度の範囲は約6度。かなり限られた範囲内でしか発生しないものなんですね。いろいろな形の疑似網点のテストでは、予想していた通りに形の違いによってさまざまなモアレが生まれました。同じモアレでも肉眼で見たときとルーペで拡大して見たときでは表情が変わり、思わず見入ってしまいました。実験を重ねれば重ねるほど興味がつのり、面白い作品ができそうです」

担当PDのコメント
モアレは印刷トラブルであるため、蓄積されたサンプルがきわめて少ないなかで印刷設計を進めていくことになった。そこで、フィルムベースのツールを用い、網点の角度の違いによるモアレの見え方をシミュレートすることからスタートした。普段の仕事であればモアレを「防ぐこと」が我々PDの仕事のひとつだが、このトライアルでは「いかに美しく見せるか」がポイントである。なにができるのか、PDとしても可能性をさぐっていきたい。

画像
次に向けて
画像

「今回はブラック1色だけで刷りましたが、次回は2色で刷ります。色の組み合わせでモアレの見え方に変化があるかを検証しながら、網点の形や角度などについても考察します」

プロフィール
画像

三星安澄 MITSUBOSHI AZUMI
画像
三星安澄
MITSUBOSHI AZUMI
グラフィックデザイナー

1980年東京生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒。在学中より野老朝雄に師事。卒業と同時に独立し、2008年MITSUBOSHI DESIGN設立。ロゴのデザインからエディトリアル、パッケージ、サインデザイン、ペーパープロダクトなど、グラフィックを通じてデザイン活動を行う。2011年には事務所と併設して、ペーパープロダクトを専門に扱う店「西荻紙店」を西荻窪に開店。「かみの工作所」デザインディレクター。
画像
  • グラフィックトライアル twitterはじめました

PDFファイルをご覧になるには、下のボタンから最新のプラグインをダウンロードし、インストールしてご覧ください。

Get Adobe Reader

  • ご意見・ご感想・お問い合わせ 
  • 著作権について 
  • 個人情報保護方針
© 2002 TOPPAN PRINTING CO., LTD.