TOPPAN 凸版印刷株式会社

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GRAPHIC TRIAL グラフィックトライアルトップクリエイターとともに印刷表現の可能性を探ります

GRAPHIC TRIAL 5.トライアル4-名久井直子
トライアル4
さらに型紙を使って印刷する
「“オフセット・ステンシル”の第二弾です。前回、かなりいい感触を得たので、今回は本番に向けてB全の型紙をつくって実験します。一番の目的は耐刷性の確認です。用紙にあらかじめPP貼りを施してみました。前回よりも複雑なもの、細かな形状をカットして切り込みの適正範囲も確認したいと思います」
※PP貼り:用紙にポリプロピレンフィルムを貼りあわせる加工
原稿
名久井氏が制作した下絵
用紙/インキ
前回の実験から風合いがイメージと合致した用紙を選択。インキは特色3色。
用紙

OKアドニスラフW

インキ

特色グレー/特色ピンク/特色グリーン

版の制作/校正刷り
型紙は名久井氏制作の下絵をカッティングプロッターでカットして制作。インキを転写するためのベース版は通常の刷版(PS版)で、100%ベタ版。 ※カッティングプロッター:自動的に任意の形状に切り抜く機械
版の構成/刷り順
グレー(紙版1+刷版)→ピンク(紙版2+刷版)→グリーン(紙版3+刷版)
使用した紙版
紙版1(特色グレー用)
紙版2(特色ピンク用)
紙版3(特色グリーン用)
刷り上がり
【全体】
 
【ディテール】
型紙を挟むことでインキが用紙に十分に圧着せずに、用紙の質感が強調された
トライアルを終えて
名久井氏のコメント
「印圧を弱めるとサラッと砂絵のような刷り上がりになって、それが気に入っています。今回は耐刷性のテストとして、1枚の型紙で何枚まで刷れるかも試してみましたが、まだもう少し型紙には工夫の余地があることがわかりました。特に最初にインキが着く1枚目の刷りが肝心で、徐々にブランケットへの貼りつきが落ち着いていくんですね。でもなにより、カットの角度や方向によって、ブランケットに貼りつきにくい方向があるのを発見。その辺も考えながら本番の型紙をつくりたいと思います」
担当PDのコメント
PP貼りをすることで、もう少し耐刷性があがると思ったのだが……。ベースの刷版はインキが載る部分のみの版を作成すれば、ローラーへの貼りつきをもっと抑えられて耐刷性もアップできると思う。手ごたえは掴めたので、本番ではさらに改良したいと思う。
本番に向けて
「次は本番です。“なつかし印刷”も“ステンシル”もどこかなつかしい質感でまとめられそうです。“なつかし”で2点、“ステンシル”で3枚、ポスターをつくりたいと思います」
プロフィール

名久井直子 Nakui Naoko
名久井直子
Nakui Naoko

ブックデザイナー
1976年岩手県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業後、広告代理店勤務を経て、2005年よりフリーランスとして活動。ブックデザインを中心に紙まわりの仕事を手がけるとともに、小説家の長嶋有、柴崎友香、福永信、美術家の法貴信也とブックスゴニングミを結成し同人誌を刊行している。主な仕事に、『真昼なのに昏い部屋』(江國香織)、『エルニーニョ』(中島京子)、『夢みごこち』(フジモトマサル)など。
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