TOPPAN 凸版印刷株式会社

当サイトは、コミュニケーションメディアのひとつである印刷表現の幅を広げ、クリエイティブに役立つ情報を発信するウェブサイトです。凸版印刷のグラフィック・アーツ・センター(GAC)が運営しています。

GRAPHIC TRIAL グラフィックトライアルトップクリエイターとともに印刷表現の可能性を探ります

GRAPHIC TRIAL 2.トライアル1-名久井直子
トライアル1
コーティング剤を試す

「フッ素を含んだコーティング剤でどんな効果が得られるか実験します。フッ素は撥水、撥油効果があるので、上からインキを刷ると定着が弱くなり、インキが弾かれて膜面に面白い効果が出せるのではないかと考えました。PP貼りの変わりに使われるコーティング剤ということでかなり強力そうなので期待大です」
原稿

実験用のチャート(データ)

用紙/インキ
平滑性の異なる用紙を用意。インキの性質によっての差異を見るため、インキはレギュラーインキのシアンと銀を用意。
用紙
ダイヤプレミアグロスアート/OKアドニスラフW/ユーライト
インキ
シアン/銀/テクノフ(グロス、マット)
製版/校正刷り
テクノフの刷り回数や、刷り順を変えて効果を見た。
【版の仕組み】
左:シアンと銀の版(シアン:C版/銀:M版)/右:テクノフ用の版(K版)
版の構成/刷り順
シアン→銀→テクノフ(1〜3度刷り)
テクノフ(1〜3度刷り)→シアン→銀
刷り上がり
用紙:ユーライト
A.テクノフ1回刷り+銀+シアン(部分)
B.テクノフ3回刷り+銀+シアン(部分)
トライアルを終えて
名久井氏のコメント
「エッジが甘くなるくらいインキをはじいてくれると思ったのですが、見た目にはしっかりインキがのっています。でも、完全に乾く前に布でこするとすっかりインキが拭き取れてしまうのはビックリでした。やっぱりコーティング力は強いんですね。ただ見た目はほとんどニスのようで、何か面白い使い方ができればいいのですが、今回活用するのはちょっと難しいかも……」
担当PDのコメント
後刷りはさておき、テクノフを先刷りすればもっとインキをはじくかと思ったが、上に乗るインキもしっかり転写されている。インキが乾ききるまでは簡単に拭き取れるが、乾燥後はきっちり定着するという意外性も発見。今回実験したのはベタのパターンだが、もしかしたら画像などインキの乗りに変化があるものだとまた違う効果が得られる可能性もあると思う。
次に向けて
「次回は紙の版で刷ってみます。型紙をつくって直接印刷機で刷るという、ステンシルのようなやり方を試します。通常の刷版に何かをプラスしてオフセット印刷ができるか、ちょっとワクワクしています」
プロフィール

名久井直子 Nakui Naoko
名久井直子
Nakui Naoko

ブックデザイナー
1976年岩手県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業後、広告代理店勤務を経て、2005年よりフリーランスとして活動。ブックデザインを中心に紙まわりの仕事を手がけるとともに、小説家の長嶋有、柴崎友香、福永信、美術家の法貴信也とブックスゴニングミを結成し同人誌を刊行している。主な仕事に、『真昼なのに昏い部屋』(江國香織)、『エルニーニョ』(中島京子)、『夢みごこち』(フジモトマサル)など。
  • グラフィックトライアル twitterはじめました

PDFファイルをご覧になるには、下のボタンから最新のプラグインをダウンロードし、インストールしてご覧ください。

Get Adobe Reader

  • ご意見・ご感想・お問い合わせ 
  • 著作権について 
  • 個人情報保護方針
© 2002 TOPPAN PRINTING CO., LTD.