TOPPAN 凸版印刷株式会社

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GRAPHIC TRIAL グラフィックトライアルトップクリエイターとともに印刷表現の可能性を探ります

GRAPHIC TRIAL 3.トライアル2-植原亮輔
トライアル2
パターンの組み合わせで視覚効果を高める
「トライアル1 でつくったパターンを組み込んで、原寸大にしたらどうみえるか、完成形を想像しながらつくってみました。銀とグレーの組み合わせによる効果は見えてきたので、今度は別の色で試してみたいと思います。例えば、青と金は明度が近いけど色相が違うので、ハレーションを起こしやすいはず。実はよく使うお気に入りの配色なんです。対して銀とグレーのパターンは色が馴染む組み合わせ。うまく行ったらかなり面白い対比が得られる気がします」
原稿
パターンのデータと指定紙とカンプ
入稿されたそれぞれのパターンを組み合わせて使用した
用紙/インキ
用紙はコーモラントSで決定。
インキは特色4色。フラワーベースをモチーフにした2色の組み合わせを2パターン実験した。
用紙
コーモラントS
インキ
特色銀(PANTONE877C)/特色グレー(PANTONE423Cをグロスニスで75%に希釈)/青(PANTONE Process Cyan C)/特色金(PANTONE871C)
製版/校正刷り
線数は175線。
一部を除き、全ての絵柄を抜き合わせで製版。B倍の絵柄をB全サイズに2分割して出校した。
版の構成/刷り順
特色グレー→特色銀→青→特色金
刷り上がり
【A】(上)/【B】(下)
用紙:コーモラントS(上下とも)
【A】青と金のパターン。見る角度によってハレーションを起こすのがわかる
【A】銀とグレーのパターン。見る角度によって同じ色に見える
【B】銀とグレーのパターンの上に青が刷り重ねてある。青の下に刷られた銀の光沢が生きているのがわかる
トライアルを終えて
植原氏のコメント
「すごく面白くてぐっと来ちゃいました。それだけに、ここからどうまとめるかが難しい。大きいパターンの方が、変化が見えて面白いこともわかったし、金が入ると立体感が出ることも発見でした。今回モチーフにした「フラワーベース」はD-BROS で毎年つくっているもので、そのままだとペッタンコなんですが水を入れると立体になるものです。眺める角度で違って見える今回の作品と組み合わせて、何かストーリーができないかと思って選びました。でも、そんなストーリーを考えなくても充分面白そうですね」
前回は紙面からかなり視点を近くして角度をつけて見ないと銀とグレーが同化しなかったが、グレーを薄く調合し、より銀の明度に近づけたところ、前回より広い範囲で見え方が変化するようになった。対して青と金は当然ながら馴染むことはないが、表情の変化が実に豊かな組み合わせだ。一見シンプルな仕上がりだが、実は全てのパターンが抜き合わせという繊細な世界である。しかも薄い用紙なので印刷現場では見当合わせに苦労し、用紙を厚紙に貼りこんで刷るという職人さんたちの裏技で乗り切ったトライアルとなった。
次に向けて
「次はもうフィニッシュのつもりで!グラフィックトライアルという言葉を入れながらどうまとめていくか、考えていきます」
プロフィール

植原亮輔 Uehara Ryosuke
植原亮輔
Uehara Ryosuke

アートディレクター
1972年北海道生まれ。ドラフト/D-BROS所属。フラワーベース「Hope forever blossoming」、架空のホテルから生まれるプロダクト「ホテルバタフライ」などの商品企画・デザインを手がける。主なグラフィックの仕事に、パナソニック電工バスプロジェクト「i-X」、THEATRE PRODUCTS、THEATRE MUSICA、ワコール「une nana cool」「LuncH」等。また、渡邊良重氏とともに、ショートフィルム「欲望の茶色い塊」(21_21 DESIGN SIGHT・チョコレート展/2007年)の制作や、個展「時間の標本」(AMPG/2008年)開催。JAGDA新人賞、東京ADC賞、NY ADC賞、ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ銀賞など受賞。
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