TOPPAN 凸版印刷株式会社

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GRAPHIC TRIAL グラフィックトライアルトップクリエイターとともに印刷表現の可能性を探ります

GRAPHIC TRIAL 3.トライアル2-廣村正彰
トライアル2
タッチの異なる版を重ねてみる
「もうちょっとそれぞれの版の個性を出してみよう、というのが今回のトライアルです。そこで、前回の版をベースにしながら、M版とY版だけサインペンやマーカーで描いたものを重ねてみました。原画を見てもかなりタッチが違います。これを混ぜてみたらどうなるか、想像できないだけに楽しみです」
原稿
【トライアル2で描き起こした原稿】
M(マゼンタ)版用の新原稿
(新規/サインペン画)
Y(イエロー)版用の新原稿
(新規/マーカー画)
【トライアル1で描き起こした原稿】
C(シアン)版用の原稿
(トライアル1の原稿を流用/鉛筆画)
M(マゼンタ)版用の原稿
(トライアル1の原稿を流用/鉛筆画)
Y(イエロー)版用の原稿
(トライアル1の原稿を流用/鉛筆画)
K(スミ)版用の原稿
(トライアル1の原稿を流用/鉛筆画)
用紙/インキ
トライアル1から引き続き、紙は再現性が高くマットなものとアート紙を選択。インキはレギュラーのインキセット。
用紙
ミセスB(クリアホワイト)/三菱高級アート
インキ
プロセス4色
製版/校正刷り
分解はノーマルなものと、階調を飛ばしたハイコントラストのものの2種類。後者は線画のタッチを強調することで、それぞれの版の個性を生かすのが狙い。線数は通常の175線をベースに、一部を粗線、FMスクリーンで製版。6種の原稿の組み合わせと分解、線数の違いでバリエーションを試した。
版の構成/刷り順
K→C→M→Y
刷り上がり
【線画分解のテスト - トライアル1原稿使用】
用紙:ミセスB(クリアホワイト)
「分解:線画分解/原稿:鉛筆画/175線」(右はそのディテール)
「分解:線画分解/原稿:鉛筆画/175線」でC版とM版の刷り色を入れ替えたもの(右はそのディテール)
【線画分解のテスト - 新規原稿使用】
用紙:ミセスB(クリアホワイト)
「分解:線画分解/原稿:M版=サインペン画、Y版=マーカー画、C版・K版=鉛筆画/175線」(右はそのディテール)
「分解:線画分解/原稿:M版=サインペン画、Y版=マーカー画、C版・K版=鉛筆画/175線」でY版とM版の刷り色を入れ替えたもの(右はそのディテール)
「分解:線画分解/原稿:M版=サインペン画、Y版=マーカー画、C版・K版=鉛筆画/175線」でY版とC版、M版とK版の刷り色を入れ替えたもの(右はそのディテール)
「分解:線画分解/原稿:M版=サインペン画、Y版=マーカー画、C版・K版=鉛筆画/175線」でY版をスミ、C版をイエロー、K版をシアンで刷ったもの(右はそのディテール)
【ノーマル分解のテスト - 新規原稿使用】
用紙:ミセスB(クリアホワイト)
「分解:ノーマル分解/原稿:M版=サインペン画、Y版=マーカー画、C版・K版=鉛筆画/175線」でY版とC版の刷り色を入れ替えたもの(右はそのディテール)
「分解:ノーマル分解/原稿:M版=サインペン画、Y版=マーカー画、C版・K版=鉛筆画/175線」でY版とM版の刷り色を入れ替えたもの(右はそのディテール)
「分解:ノーマル分解/原稿:M版=サインペン画、Y版=マーカー画、C版・K版=鉛筆画/175線」(右はそのディテール)
【線数変化のテスト】
用紙:ミセスB(クリアホワイト)
「分解:ノーマル分解/原稿:M版=サインペン画、Y版=マーカー画、C版・K版=鉛筆画/C版=175線、M版=65線、Y版=175線、K版=FMスクリーン」でY版とC版の刷り色を入れ替えたもの(右はそのディテール)
「分解:ノーマル分解/原稿:鉛筆画/C版=65線、M版=FMスクリーン、Y版=175線、K版=175線」(右はそのディテール)
トライアルを終えて
廣村氏のコメント
「タッチを変えてみたらどうなるかやってみましたが、どれもそれぞれに面白い。今回は版を入れ替えたバージョンもあるので、それぞれの版の個性があらためて確認できました。凸撮りに近い線画分解での製版はタッチが強調されてまた違う感じに見えますね。とは言え、『版を人の手でつくる』というテーマが見え難くなってしまうかな、というのが正直な感想。結果としてやはり原点に戻って『色を分解しながら基本に忠実に鉛筆で描き起こす』という方法に戻ることにします。暗部が締まるような製版にしてもらって、線数は密度が高いフェアドットがいいですね」
それぞれの版の個性を出していけるように、製版のほうでもいろいろ工夫をしてみて、かなり面白いものが出校できたのではないだろうか。ペンを替えるといったギミックを使うとひと味違う仕上がりにはなるものの、ギミックの方ばかり目につくことになるのは確かだ。また、どうしても暗部が十分な濃度にならないのが課題。用紙や描き方に工夫をしてもいいかもしれない。ここまでのトライアルをベースに、どんな最終形を廣村氏がつくりあげていくのか、興味津々である。
次に向けて
「とにかく、方法は決めたので、あとはひたすらデッサンをしなければ。CMYKの各版を、僕を入れて4名のチームで5枚、これから頑張って描きます!」
プロフィール

廣村正彰 Hiromura Masaaki
廣村正彰
Hiromura Masaaki

アートディレクター
1954年愛知県生まれ。
77年田中一光デザイン室入社。88年廣村デザイン事務所設立。主な仕事に、埼玉県立大学サイン計画、竹尾ペーパーショウ企画・構成・AD、公立函館未来大学UI 計画、日本科学未来館CI、CODAN東雲VI計画、北千住丸井サイン計画、日産自動車デザインセンターサイン計画、平城遷都1300年記念事業マーク、竹尾湾岸物流センターサイン計画、横須賀美術館VI計画など。JAGDA新人賞、毎日広告デザイン賞部門賞、N.Y.ADC銀賞、CSデザイン賞金賞、SDA最優秀賞など受賞。
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